
今日は『大和、帰還セズ—帝国海軍戦記
戦記物のギャグ・マンガは大概、“ろくに軍隊のことを調べもせずただ揶揄するだけのために書かれたナンセンスマンガ ”という場合が多いのですが、どうもこの作品は違っているようです。というより作者はかなり詳しいと見た。だいたい、旧帝国海軍がこんな水陸両用戦車を造っていたことなど、知ってるということだけでもすごい。「戦え! アーマードール21」とサブタイトルが付いているのですが、シリーズ物なのでしょうか、よくわかりません。
ネットで調べたところラスカルさんは、西尾楓子さんという女性らしいのですが、いやあこの調子でもっともっと頑張って書いていって欲しいものです。
ちなみにこの本、マンガのあとの解説に旧陸海軍の戦略的過ちや、戦艦や航空機などの特徴や欠陥などがものすごく詳しく書かれており、思わぬ勉強となりました。
ボム・コミックス58 平成9年12月10日(株)日本出版社初版発行