2003 日本通貨危機攻防戦
前回、日本もハゲタカファンドに狙われたといいましたが、今回はその時のお話を取り上げましょう。
正直、この話は私的にプロジェクトX級だと思うのですが。
ハゲタカを迎撃せよ! ~日銀vsハゲタカファンド 為替相場攻防戦~
キュゥ~ン デンデンデン デンデデ デンデンデン デンデデデン
かぜのなかのす~ばる~♪ すなのなかのぎんが~♪
・・・まあ、いちいち細かいトコまで説明すると時間も食うし、そもそもあんま細かいトコは推測の域を
出ないので、要点だけを説明させていただくと
2003年、イラク戦争勃発、終了後も情勢悪化で円買いドル売りの情勢と予測。その上、日本株大暴落。
日経平均が7000円割ったりなど散々な状態。借金も膨らみ、日本凋落のイメージが根付く。
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そこにハゲタカファンド達が目をつけ襲来。たとえ介入が入っても円高になると円を買い捲る。
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バブル以降、内需拡大にシフトしていた日本だが、輸出業はやはり要。日銀、介入決定。
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米国債10兆円分を売り、それを担保に現金(業界用語で実弾)を用意。
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2003年12月、日銀の反撃開始。
一日当り一兆円超のドル買いを実行、しかも30日間毎日連射。(通称日銀砲)
合計32兆円分の大爆撃となる。
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さらに当時法律で決まっていた為替介入資金上限35兆円を、135兆円に引き上げ。
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2004年3月 決算期 ハゲタカファンド連合、時間切れ、損切りして撤退。
このときの大損でファンドおよそ2000社が吹っ飛んだとの噂(゚Д゚;)
いまいちピンと来ない方の為にポーカーで例えますと
落ちぶれたと噂の大富豪にギャンブラーが勝負を挑む。根こそぎ毟り取る様、仲間から資金を募り
大金を用意、勝負開始。
激しいレイズの応酬、積み上がる高額チップ。互いに用意した35枚を乗せきり、ギャンブラーも
緊張と恐怖で心身共に疲弊してきた時、大富豪は平然として「おや、35枚じゃ足りなかったようだね。
ボーイ、後100枚チップ持ってきてくれるかな?」
ギャンブラー「お、降ります・・・勘弁して下さい_| ̄|○」
実際、このときの事件はハゲタカたちのトラウマになってるとのこと。
「いつもニコニコとお金を出すばかりのJAPANも国家存亡の危機となれば、やはりKAMIKAZEだ」
正直、感動した。 ・゚・(ノД`)・゚・。