大日本投資会社の往く道(主観たっぷり) | 不定期無形トレード

大日本投資会社の往く道(主観たっぷり)

このところ中国での反日デモがすごいですね。

ま、正直反日というよりは反政府、反役人の裏返しなんですが・・・

政治的なことはとりあえず置いといて (つ´∀`)つ□

これだけ(イロイロ裏があるとはいえ)反日感情が高いと中国進出した

会社にも短期的には少なからず影響はあるでしょう。

で、企業としては選択を迫られるわけです。

「この状況を解決する労力に見合ったリターンが果たしてあるのか」

ま、個別企業だとそれぞれ出るトコもあれば撤退したほうがいいとこも

あるでしょうから、日本そのものをひとつの企業体と見た場合として

考えますと・・・

まあ、まず先に中華投資の先駆けたる米国やEUを見てみると、

実は既に中国の限界を見つつあり、資本の引き上げを始めてる気配があります。

一番大きなものはIBMのPC部門の身売りじゃないでしょうか。

一見、落ち目の老舗PCメーカーが勢いのある中国企業に事業の存続を

託したような風に見えますが、PC市場の先行きを考えると、どうも

そうではないっぽいですね。

まず、PC販売業界は現在既に飽和状態。激しい値下げ競争でどのメーカーも

疲弊しきっています。将来、満足のいく利益を出せるのは業界トップの

DELLだけだろうといわれています。いかに中国の製造コストが

安いとはいっても、ただ値段だけでこの状況を打破できるはずもないわけです。

IBMとしては成長余地があるように見える状態にあるうちにさっさと将来性の

無い事業を売って現金にし、他の採算の取れることに再投資するべきだと

考えているのではないでしょうか。

EUにおいてもイギリスのMGローバーが今回、中国企業との交渉が決裂し

倒産の道を進みましたが、これも将来性のない事業の現金化を

狙っての事だったのかもしれません。

流石に見るからに潰れる寸前のローバーでは中国も高い値段は

付けなかったのでしょう。英国人らしい誇りもあるでしょうし、安売りするくらいなら

潔く散ることにしたのではないかと。

欧米は途上国投資に非常に慣れています。そしてこの件に関しては歴史的に

儲けもしましたが痛い目も見てきたので、(スエズ運河なんかがいい例ですね。

イギリスの金で作ったのにエジプトに国営化されて大損ブッこいちゃった。

戦争まで起こしたけど、結局権利は戻らず。)

投資対象に対して非常にシビアです。うまみが無くなりかけるとさっさと資本を

引き上げて他の投資対象を探しだします。

たとえそれによってその国が破綻しても大して気にしないでしょう。

非情に見えますが、ビジネスにおいて問われるのは結果だけです。

そんな人々がジワジワと引き上げ始めている…元々日本ほど工場建てたりとか

現地人教育等の根付く投資はあまりしてきませんでしたし。

 

翻って日本はというと、実に正直者というか、お金も技術も提供して

そこに骨を埋める覚悟で投資してます。

確かに受ける側にとってはこれほどありがたいこともないでしょう。本来は。

ところが中国はそのありがたみを当然のように受け取ってる、というか

ありがたいものなのかどうかすらさっぱり分ってない模様(´Д`;)

日本が米国の支援を受けていた時代、技術提供といいながら肝心なところは

絶対に教えてくれませんでした。日本はほとんど1から独自に技術を開発し

今では世界最高の技術を持つまでになりました。

まあ、その辛さが分っているから中国に一から十まで丁寧に

教えてるんでしょうが、正直、ODAと同じで受け取ってる側は

当たり前のように受け取り、大して感謝もしてません。

こんなところにまでバラ撒き癖をださんでもいいのに;

日本の技術は人類の宝ともいうべき貴重なものです。職人さん達の血のにじむ

努力の上に完成されたものを、おいそれとくれてやるのはおかしいでしょう。

それ相応の対価をもらってしかるべきです。ここまでの日本の得た利益は

技術の貴重さと比べたら、実際にはわずかなものではないでしょうか。

しかも、そこまでしておいて今回の騒動です。

 

先日述べたように、私は中国に近年中に大きな調整局面が来ると思っています。

調整が終わって上昇傾向になったとしても、果たして投資に見合った利益は

得られ続けるのかどうか。

私は昨今のエコノミスト達ほど中国の将来に楽観できません。

確かにまだまだ成長するでしょうが、日本という立場で見た場合

ネガティブな要因が多すぎるのです。

日本の企業はあまり中国を過信せず、投資も様子を見ながらほどほどに

しておいて、いざというときはいつでも資本の引き上げが出来るよう、

常に準備しておくべきだと考えます。

そしてまさに今から中国の次の投資対象を模索するべきじゃないでしょうか。

株の格言にいいものがあります。投資の一種である以上、

少なからず当てはまることでしょう。

 

 

「悲観の中に生まれ、懐疑の中に育つ。

楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えてゆく。」

 

既に中国は楽観後期、もしかしたらもう幸福感状態かもしれません。

成長が悲観的、懐疑的な国なんてたくさんありますから、

欧米がつば付ける前にイイトコ探し出して先取りできるといいのですが。