こんな症状があったら
外耳炎を疑います
ジメジメしていたり、
暑い時期に多くなる外耳炎。
これからの時期は、
特に注意しなければなりません。
では、
外耳炎ってどういう病気なのでしょうか
詳しく説明していきます~(*´▽`*)
そもそも外耳ってどこでしょう
読んで字のごとく、
外側の耳のことを指しますが、
鼓膜から外側の耳道~耳介のことを
外耳と呼びます。
そこが何らかの原因で
炎症を起こしている状態のことを
外耳炎といいます
・異物(種とか草とかが入っている)
・腫瘍(耳道にできものがある)
・細菌やカビ
・ミミヒゼンダニ
・不適切なお手入れ(耳掃除のやり過ぎ)
・アレルギーやホルモン性疾患
などなど。
その中でも、
今回は、「ミミヒゼンダニ」
について話したいと思います。
他の原因については、
また今度書きますね(о´∀`о)
・黒褐色の耳垢
・ペットショップからお迎えしたばかり
・かなり痒がる
・フェレット
は、ミミヒゼンダニ症を疑います
ミミヒゼンダニまたは、耳疥癬。
通称「耳ダニ」。
耳の中に寄生する寄生虫です
上皮や体液、耳垢を食べてます。
耳の中で…
卵を産み→孵化→幼ダニ→成ダニになって、
また卵を産み→孵化し…。
の繰り返しで、
どんどん繁殖、増殖します
体長0.4㎜程の小さなダニなので、
基本肉眼では、わかりません。
耳垢を採取し、それを顕微鏡で検鏡します
顕微鏡で見た虫卵がこちら↓↓
もちろん、この子の耳垢には、
虫卵だけでなくうじゃうじゃ耳ダニがっ
また、首元に
耳ダニにも効果のある
レボリューションというお薬も塗布します。
これで駆虫完了
ではありません。
さらに、2週間後、
もう一度、耳垢検査を行います
(炎症等が激しい場合は、
もっとはやめに来院していただく場合
もありますよー。)
そして、お耳もキレイ
耳ダニもいない
やったねー
という場合は、
レボリューションをもう一度、塗布します。
これで、治療終了(*´▽`*)
虫卵からまた孵化してしまったり、
寄生している数が多かったりすると、
駆虫しきれない場合もありますので、
耳ダニがいたら、また駆虫
そして、もう一度検査に来ていただきます。
また、多頭飼いの方は、要注意
耳ダニは、うつります。
うつしうつされの、
無限耳ダニ地獄になります…
同居動物の耳垢検査も必ずしましょう
耳垢の検査や駆虫は比較的簡単に行うことが
できますので、
痒がっているなーと思ったら、
悪化する前に来てください
最後に、「耳」で来院するときは、
耳掃除をしないで来院しましょう
キレイな状態だと、
検査も正確に行うことができません
そのままの状態を診せてくださいね
耳が気になるときは、はやめの来院を