注)これは株式会社アークライト様より発売ののびのびTRPGザ·ホラーリプレイ風記録です。
兎「それでは、のびのびTRPGザ·ホラーを始めまーす」
皆『はーい』
兎「場面PCの順番は私→悟→虎姉→牡丹さん→子春ちゃんね。GMは前の人で」
子春「それじゃあ、最初のGMは私ですね」
兎「各自、最初の番になったら自分の役の自己紹介よろしく。スキルは順番回る前に使っていいよ」
子「じゃあ、イントロダクションめくりますねー」
INTRODUCTION『奇妙な書き込み』
はじまりはネット上に書かれた匿名の文字列だった。
その電子文には、ある場所の地図と「待っている」の一言。
それは宝の地図か、心霊スポットか、思い出の地か、贖罪の在処か。
PCたちはそれぞれの理由で、その場所を目指す。
ターン1
場面PC:兎
ROLE:警官(力:5(+1)、技:2(+1))SKILL「守りの銃(他)」
SCENE『廃墟』
兎「…ん?なんだろう、これ?」
それは一通のメールだった。職場のパソコンで部署内メールを閲覧している時に紛れ込んでいたものだ。普段なら、こんなメールは即迷惑メールに送るのだが。その時の私は魔が差したとでも言うのか。好奇心に負け、つい開いてしまった。
メールには『待っている』という言葉と1枚の地図が添付されていた。その場所に私は心当たりがあった。
兎「ここってあの時の…?」
いたずらのメールとはわかっている。けれど、私は今日の仕事終わりにその場所へ向かうことにした。
判定:技9→成功、光「ショットガン(力+2)」
場面PC:空孫悟
ROLE:男子大学生(力:5(+1)、技:2(+1))SKILL「単位調整(全·後)」
SCENE『天井のしみ』
僕は廃墟にいた。
別に僕が廃墟マニアとかオカルトマニアというわけではない。ネットで見つけた変な書き込みが原因だった。
「なあ、悟。これって、お前じゃなイカ?」
大学の食堂にいた時、友人が見せてくれたのはとあるネットの書き込みだった。そこには「待っている」という言葉と1枚の地図があった。その地図はどうやらこの大学近くの場所を指し示していた。だが、僕には心当たりはない。
悟「悪いけど僕じゃないよ。というか、別に僕とはかぎらないだろ?」
「いや、それがさ。見てくれよ。この投稿者の名前」
言われて投稿者の名前を見ると、そこには空孫悟。そう僕の名前が書いてあった。
「こんな変わった名前お前しかいないし、地図もこの近くだしさ。もしかしてと思ってな」
ただの偶然か?そう片付けるには少し偶然が重なりすぎている。そう思った僕は、この場所を訪れたのだった。
悟「とは、言ったものの。まさか、廃墟とは思わなかった…」
ホラーは得意か不得意かと言われれば得意ではない。でも、大学生にでもなってお化けを信じるのもちょっと…。その時、ふと、天井を見上げる。すると、そこに巨大な人の顔がこちらをじっと見つめていた!
悟「うわぁぁぁぁ!」
判定:特殊→失敗、闇「犬(NPC·技+1)」
場面PC:虎織
ROLE:アイドル(力:2(+1)、技:2(+1))SKILL「応援(他)」
SCENE『13個ある』
虎「みんなー、ありがとうー!」
今日も大盛況のライブを終え、私は楽屋に戻った。
虎「ふーつかれたー」
「お疲れ様」
虎「ありがとうマネージャー、ぐびぐび」
倒れ伏した私にマネージャーが水の入ったペットポトルを渡してくれる。それを私は倒れ伏したまま飲み干す。
「はしたないわよ、虎織。あ、そうだ。ファンの皆さんから色々頂いているわよ。疲れてるなら、事務所に送っとく?」
虎「だめ、今見るー」
私はプレゼントを受け取ると1つずつ確認していく。と同時に写真を撮りお礼と感想をTwitterで呟く。これも私のライブ後の日課だった。中にはろくでもないものを送ってくる人もいるけれど、そういう時はお叱り文を投稿して「めっ!」していた。ただ、どちらにせよプレゼントというものは嬉しいものである。
虎「んふふー。と、これが最後だね。…石?」
それは小石。その辺に落ちていそうな石が12個入っていた。メッセージカードもない。いたずらかな?と思いつつ写真を撮り「何これー?12個の石?もーダメだよ。めっ!」とTwitterへ投稿する。
それと同時に体力を使い切った私は眠りについたのだった。
目が覚めると、私は自分の部屋にいた。え!なんで!と驚くことではない。マネージャーが私を部屋まで連れ帰ってくれたのだ。寝ている私を起こさないとは有能なマネージャーである。目が覚めた私は真横に置いてあるスマホを手に取った。先程の呟きにたくさんのリプライが来ている。お礼に対するお礼やお揃いアピールなどなど。なかなかカオスである。その中で変わったリプライが1つ「これ、13個ない?」。それはあの石の呟きについてだった。写真を見るとたしかに石ほ13個ある。あれ?と思い、一緒に持ってきてくれた石の箱を開けてみる。石がぎっしり詰まっていた。
虎「何これ何これ何これ!?」
明らかに増えた石に驚いていると、スマホがブルって震えた。Twitterのダイレクトメールだ。内容は「待っている」。そして、地図が1枚。それと私が貰った石のプレゼントの写真。ただし、箱の中身は石が1つ。
虎「どーゆーことー?」
この場所に行けば、この秘密がわかるのかな?もーよくわかんない!
と、そこへ妹である牡丹が帰ってきた。
牡「ただいまー」
虎「あ、牡丹!ねー今からこの場所に行こ!行こ!」
牡「え?なになに?え?えー!」
そして、私達は問題の廃墟へと向かうのだった。
判定:ロールプレイ→失敗、闇「ミニマリスト(力+1)」
場面PC:牡丹
ROLE:女子高校生(力:3(+1)、技:4(+1))SKILL「コミュニケーション(自)」
SCENE『赤い薬の部屋』
と、連れてこられたのはいいんだけど
牡「ここどこー?」
家に帰ってきたと思ったらアイドルである姉に連れ出され着いたはいいものの突如響いた叫び声に姉がパニックになり走り出し、慌てて追いかけた私はつまずき、床に空いた穴から下の部屋に落ちて今に至る。幸い下が柔らかかったおかげで怪我はなかった。しかし、落ちてきた穴は私の身長では届かない。唯一の脱出口である扉は錆び付いているのか開かなかった。
牡「うーん、困ったなー」
改めて、部屋を見回すと様々な瓶が入った棚。そして、独特の医薬品臭。どうやらここは薬品の保管庫みたいだ。
牡「そうだ。薬品の保管庫なら酸とかあるんじゃないかな?それで、ドアを溶かせば…」
私は部屋の中を捜索することにした。その時、赤く光る不思議な瓶があった。
牡「なんだろう、これ?綺麗だな」
私は瓶に引かれるまま、手を伸ばしそれをポケットへとしまった。それからしばらくして、私は部屋を出ることが出来た。酸を見つけたわけでも別の方法を思いついた訳でもない。
扉が向こうからギイィィィっと開いたのだ。
判定:力11+2(応援)→成功、光「作家(S執筆·自)」
場面PC:森子春
ROLE:看護師(力:2(+1)、技:5(+1))SKILL「お大事にどうぞ(全·常)」
SCENE『幽霊船』
子「ええっと」
私は看護師である。ナースである。病院で患者さんの手助けをしお医者さんの補助をし人々のために働く立派な職業である。そんな私は今、船に乗っている。しかも、ただの船ではない。漁師さんが乗る漁船でもなければタイタニックのような豪華船でもない。いや、ある意味近いのかもしれない。なぜなら、この船は幽霊船だからだ!
「うぉあーあー」
「あーあー」
目の前を歩く明らかに人ではない人達。皮膚はただれ、内蔵は飛び出し目は虚ろで歩き回る幽霊たち。そんな彼らを見た私はあまりのことに叫んだのだった。
「こらー!あなた達、そんな怪我で歩き回ったら危ないでしょー!」
私はカバンに閉まっていた応急処置セットを取り出すと次々に幽霊たちに処置を施していく。包帯を巻き、傷口を縫い、当て木を添え、ベッドに寝かせる。幽霊たちも治療してもらえることを望んでいるのか無秩序だった状態から列を作って並び出した。そして、全員の処置を終えたのだった。
子「ところで私は病院に戻らなければならないのだけれど、どうすればいいのかしら?」
すると、1人の幽霊が1つのドアを指さした。
子「あそこね。ありがとう。それじゃ、お大事に」
幽霊が手を振ってくれる中、私はドアの先へと行く。すると、そこには薬品棚を漁る女子高生がいた。
判定:ロールプレイ→成功、光「おねえさん(技+1)」
ターン2
場面PC:兎
SCENE『水場の牙』
兎「ここだよな?」
辿り着いたそこは私の記憶とはだいぶ食い違う廃墟だった。地図を何度も確認するが間違いはない。何でここに…?と、その時
「うわぁぁぁぁ!」
叫び声が聞こえる!私は持ってきたショットガンを抱え、叫び声のした部屋へと飛び込んだ。そこには大学生と思われる男の子が1人蹲っていた。
兎「君、大丈夫か?」
悟「へ?あ、はい。って、うわ!銃!」
兎「あ、ごめん」
私は突きつけていたショットガンをしまうと代わりに警察手帳を取り出した。
兎「私は警察だ。たまたまここを訪れていたのだけれど叫び声が聞こえて駆けつけたんだ」
悟「普通の警察はショットガン持ち歩かないと思うんだけどな…」
兎「ん?何か?」
悟「いえ、何も」
と、その時何かが近寄る気配を感じ振り向いた。すると、そこに1匹の犬がいた。
兎「犬?君の飼っている犬?」
悟「違いますけど」
とはいうものの、犬は悟のことを気に入ったのか。悟の周りで飛び跳ねたりしっぽを振ったりしている。むぅ。
兎「ところで、君はどうしてここに?」
悟「あ、えっとちょっと用事で」
兎「もしかして、君が私にメールを送った人?」
悟「え、いや、違います。僕じゃないです。誰かが僕の名前を使ってるんです」
悟と名乗る彼の話では彼も巻き込まれた被害者の1人のようだった。大人として、警官として、帰るように伝えたが。まぁ従うはずもなく一緒に行動することになった。
一通り部屋を見た私達は地下へと続く階段を見つけた。
兎「とりあえず降りてみるかな。悟君はどうする?」
悟「ついて行きますよ」
階段を降りて行くと下の階は水没していた。いや、床の高さに水面があるということは、このフロアは元々そういう場所なのだろう。水の中を照らす。何かが動いた気がする。ふと、覗き込んだ瞬間
悟「危ない!」
悟に引き倒されるように後ろへ倒れる。そして、そのすぐ目の前を1匹の巨大なサメが通り過ぎて行った。
兎「今のサメ?」
悟「サメ、ですね」
兎「なんでこんな所にサメがいるの!」
悟「大阪の道頓堀にはサメのいる釣り堀があるそうですよ!」
再び水音が近づいてくる。ここは水際、サメなら余裕で襲いかかってくる。まずい!しかし、逃げようにも悟と絡まっていて動きにくい。そして、水が爆ぜるようにサメが飛び出し、目の前で潰れた。
兎「へ?」
虎「きゃあー」
サメを潰した人物は私たちの方へと倒れ、更にこんがらがることになるのであった。
判定:力19→成功、光「科学的(S種明かし·自)」
場面PC:空孫悟
SCENE『さまよう亡者』
悟「いてて。何がどうなって…」
と、その時。聞こえてくる人の声。
悟「誰かいる…のか?」
僕は目を疑った。目の前に横たわる巨大サメ。そして、その向こうから近づいてくる12人のゾンビ。
悟「嘘だろ?」
兎「ありえない」
虎「わ、私!アレから逃げてたんですー」
まるで映画のように襲いかかってくるゾンビ達。やられる!そう思った瞬間。
兎「そこまでだ!」
兎が持っていたショットガンを使ったのだ。爆発音とともに弾け飛ぶゾンビたち。そして、数分後ゾンビたちはいなくなった。
判定:力15+2(守りの銃)-3(応援)→成功「勇気100倍(S勇気あるふるまい·自)」
場面PC:虎織
SCENE『動きそうな鎧』
牡丹とはぐれ駆け回っているうちにゾンビに追い回され。そして、そこで出会ったのは警官の兎と大学生の悟だった。
悟「え!虎織さんって、あのタイガーウェーブの虎織さん?」
虎「そうだよー。私の代表曲を知ってるなんて、さては君も私のファンだねー。ありがとう」
兎「ああ、あの曲か。そうか君が。だが、なぜ君がこんな所に?」
虎「えっと、話すと長くなるんだけど」
私は今までの事情を話した。そして、牡丹とはぐれたことも。
兎「なるほどね」
悟「それはそれは…」
兎は納得したかのように隣の読を見ている。どうかしたのだろうか?
悟「と、とにかく妹さんを探さないと。とりあえず、はぐれたと思う辺りまで行きましょう!ね、兎さん」
兎「まぁ困ってる市民を放っておけないしな」
ということで、私は牡丹を探して来た道を戻ることになったのだった。
虎「うわー…」
兎「この廃墟、元々は何だったんだ?」
悟「すっげー鎧」
それは通路に並ぶ大量の鎧だった。整列し悪しきものが通ればその剣で襲いかかってくる。そんな雰囲気がする。というか、動いた。
悟「うげえぇぇぇぇ!」
兎「ちっ!」
何やら聞き覚えのある叫び声をよそに兎はショットガンを鎧に向かって炸裂させた。しかし、鎧は無傷だ。
兎「ふ、頑丈だな」
悟「って、格好付けてる場合じゃないですよ!」
虎「早く逃げないと!」
そして、私達は慌てて来た道を引き返したのだった。
判定:10-1(単位調整)、力:6+2(守りの銃)→失敗「オカルト好き(技+1)」
場面PC:牡丹
SCENE『迫り来る岩』
ドアを開けて入ってきたのはナース服を着た看護師だった。普通なら喜ぶところかもしれないが、廃墟の雰囲気と血に汚れたナース服が恐怖を駆り立てる。あ、これネタになるかも。
子「えっと、貴方はだーれ?」
牡「えっと、私は怪しいものじゃないんです!」
弁明するべく、後ろへ1歩下がる。その時カチッという音がする。更にゴゴゴゴゴと横の壁が開いていく。そして、壁の向こうから転がってくる巨大な岩。
牡「なんでー!」
子「危ない!」
そこへ先程の看護師が私を抱き抱え壁際まで走り抜ける。柔らかい膨らみが私を包む。姉や私にはない柔らかさ。羨ましい。
子「なんとか助かったみたいだな。貴方、大丈夫かしら?」
牡「はい。ありがとうございます」
私は満面の笑みで感謝の意を伝えた。
悟「なんだ?さっきの音は?」
虎「うわー大きな岩だー」
さっきの岩が反対側の壁を破壊したせいで通路から人の声が聞こえてくる。そして、この聞き覚えのある声は
牡「お姉ちゃん!」
こうして、私達はようやく再会することが出来たのだった。
判定:技15+2(執筆)→成功、光「芸能人(力+1)」
場面PC:森子春
SCENE『炎に巻かれた!』
うーん、今ひとつピンと来てないのだけれど。とりあえず、ここも私の病院ではなさそうね。困ったわ。
そんなことを思いつつ、目の前で抱き合う2人の女の子を見る、、どうやら姉妹のようで感動の再会らしい。と、そこへ一人の男が近寄ってくる。
兎「すみません、私は警察です。あなたはここの施設の関係者ですか?」
子「いえ、私は迷い込んでしまって…自分の病院へ帰りたいのだけれど」
兎「そうですか」
子「もしかして、何か事件ですか?」
兎「事件というか何というか」
兎と名乗る警官が話す限り、それぞれがそれぞれの理由でここにやってきたらしい。そして、その中ではぐれた女子高校生の牡丹ちゃんを探していたということらしい。
兎「とりあえず、皆さん一度脱出しましょう。ここは謎が多すぎる」
悟「それもそうですね」
虎「えーこんなに面白そうなのに」
牡「お姉ちゃん、そんなこと言わずに帰ろうよ」
悟「牡丹ちゃんの言う通りですよ。あんな危険な目にあったんだから」
牡「こんなに面白い場所なのにカメラも無しなんて勿体ないよー」
虎「うーん、それもそうかー」
悟「え?そっちのしんぱいなの!?」
兎「さすがは芸能人といった所か」
子「私も病院に戻りたいから早く帰りましょうか。あら?」
ふと、後ろを振り返ると薬品棚から燻る黒い煙。先程の大岩がどうやら薙ぎ倒してしまったらしい。そして、中の薬品が反応したのだろう。ボン!という音とともに一気に燃え上がった。
悟「火事だ!」
兎「しまった。早く外へ!」
私達は慌てて部屋の外へ向かう。しかし、思った以上に火のまわりが早い!あっという間に炎に囲まれてしまった。
兎「あっるぇ~?」
悟「あっるぇ~じゃないですよ!どうするんですか!」
虎「うーん、こんな美味しい状況記録に残せないなんて」
悟「君は君でぶれないな!」
子「ふふ、私。火傷の治療は得意なのよ?」
悟「そーいう話でもないですよ!」
とまあ、お互いの落ち着きを取り戻したところで私はどこからか声が聞こえてくるのに気づいた。
子「こっちよ!誰かが呼んでくれてる!」
私達は声のする方向へ走った。そして、ようやく火の手を抜けたのだった。
牡「助かったー」
皆が地面に座り込む中、私は声の主を見つけ近寄った。
子「貴方が助けてくれたのね。ありがとう」
私たちを助けたのは1匹の犬だった。
判定:技13±0(応援)→成功、光「愛こそ全て(Sオンリーラブワールド·自)」
幕間~休憩~
皆『犬キター』
悟「そういえば、すっかり忘れてた」
子「この光·闇カードは使い方に困りますよね」
兎「それも困るけど、そもそも導入がね。それぞれの理由って」
牡「そのせいでまさかのバラバラスタートだもんね。このゲームにしては珍しいんじゃないかい?」
兎「私もまだ買ったばかりだから詳しくないですけど協力ゲームと考えたらバラバラスタートはどうなるかと思いましたよ」
虎「だから、最初に牡丹ちゃんと一緒に始めたのに。牡丹ちゃん、自分の場面で1人になっちゃうんだもん」
牡「虎織さんがミニマリスト引いで私が赤い薬の部屋を引いたから。これは捨てられるなと思って演出してみました」
悟「皆さん、上手いです」
牡「それより、私は子春ちゃんが引いたオンリーラブワールドが気になるんだよね」
子「きゃ!牡丹さん、どこ触ってるんですか!さっきもロールプレイだからって言って抱きついて変なところ触ってくるし!」
牡「TRPGなんだからロールプレイは大事だよ。それにほら、こんなに柔らかいんだから」
子「ちょ、もう、やめ、ん!」
虎「ほう、どれどれ」
子「虎織さんまで!兎さん、助けて…」
ターン3
場面PC:兎
SCENE『コンビニにて』
とりあえず、それぞれが疲弊した状態なので私達は最寄りのコンビニへと向かったのだった。
「いらっしゃいませいいいい!?」
変わった店員の挨拶だな。
悟「いや、多分。手に持ってるそれが原因じゃないですかね」
兎「あ、ショットガン持ったままだった」
「ひいいいい、お助けー!」
コンビニの店員はそう叫ぶと店外へと逃げていった。悪いことしたな。
そして、私達はそれぞれの買い物を済ませたのだった。ちなみにきちんとお金はレジに置いてきた。お釣りは迷惑料ということで。
判定:ロールプレイ→成功、光「導く声(技+1)」
場面PC:空孫悟
SCENE『あの闇の彼方に』
ほんの一晩の出来事だったのに何日も走り回っていたみたいに体が疲れている。僕はコンビニで買ったコーヒーを片手に駐車場からぼーっと、街の方を見ていた。
虎「ふぇ、始発のバスまであと、3時間もあるの?」
子「それまで、ここで待つのは少し億劫ね」
兎「歩いていけば1時間くらいだが、どうする?」
子「それなら、私は歩いて帰らせてもらうわ」
悟「僕も元々帰りは徒歩のつもりだったんだ」
牡「私も明日早いし歩いていこうかな」
虎「牡丹がそういうなら私も」
兎「決まりだな。それじゃ、歩いて街へ帰ろう」
判定:技9+2(勇気あるふるまい)→成功、光「さわやか(技+1)」
場面PC:虎織
SCENE『忍者』
コンビニから街中へ歩いていると道路脇の草むらから何かが飛び出してきた。
「貴様ら、あの施設へ行ったな。知られたからには生かしておけぬ」
虎「ちょ、ちょっと何これ何これ何これー!?」
子「あらあら、忍者みたいな人達ね」
悟「後ろにも、囲まれた!」
黒装束の集団はそれぞれが片手にナイフのようなものを持っている。そして、こちらを包囲するかのようにじりじりと距離を詰めてくる。
兎「あーもう面倒だ」
そういうと、兎は黒装束の集団にショットガンを放った。
「な、何!」
兎「こちとら、もう疲れてるんだよ。面倒ごとは消えてくれ」
そういうと、兎はガンガンショットガンを放つ。さすがに黒装束達も不利を悟ったのか気がつくと倒れた仲間も含め全員いなくなっていた。
悟「兎さんって、結構不良警官だよな…」
判定:力9+2(守りの銃)+1(単位調整)→成功、光「エージェント(S政府の影·他)」
場面PC:牡丹
SCENE『力士』
さらに歩いていると、遠くから地響きが聞こえてくる。
牡「何だろ?」
虎「怪獣がいたりしてね」
悟「勘弁してください」
だが、お姉ちゃんの発言は奇しくも現実になってしまう。道行くさきに見えてきた巨大な岩山。いや、岩山のような巨大な力士だった。ネタに使えるかな?
子「あらあら、大きな人」
悟「いや、これは大きすぎる」
「ふはははは!」
虎「あ、さっきの黒装束!」
お姉ちゃんの言う通り巨大な力士の肩の上に先程の黒装束が立っていた。
「さきほどは不覚をとったゆえ、口寄せで力士を召喚させて貰った!行け、力士奴らを吹き飛ばすのだ!」
兎「ちっ!」
兎はショットガンを放つ。しかし、当たりこそするものの力士は止まらない。
「そんな豆鉄砲この力士には効かないぞお!」
兎「そうか。それなら、これはどうだ」
兎は銃口を力士の頭に向けて放つ。弾は力士の顔と肩に乗る黒装束にあたる。
「くっ。だがこの程度」
兎「いや、終わりだ」
同時に大きな声で叫ぶ力士。その目からは赤い血が流れている。
「まさか、目を!?うわっ!」
目を潰されて力士が体を震わせると肩に乗っていた黒装束はどこかへと飛ばされた。そして、暴れる力士はそのまま私の方へ突っ込んできた。
兎「しまった!逃げろ」
いやいや、逃げろと言われても。インドア文化系の私は恐怖で足が動かない。
あ、死んだ…
虎「牡丹!」
その時、私と力士の間にお姉ちゃんが飛び込んできた。
悟「無茶だ!」
誰もが2人とも吹き飛ばされる。そう思った瞬間、力士が宙を待った。そのまま力士は崖の向こうへと落ちていった。
虎「ふう。良かったー護身術で習ってた合気道が役に立って」
判定:力14+2(執筆)+2(守りの銃)+1(政府の影)→成功、光「高みから見渡して(Sよじのぼる·自)」
場面PC:子春
SCENE『ハンサムの危機』
子「全く無茶しちゃダメよ」
虎「ごめんなさい」
私は念の為、虎織ちゃんの体をチェックする。あんな巨体にぶつかられたのだ護身術程度の知識では体のどこかに異常があってもおかしくない。と思ったが、虎織の体には特に怪我や負傷は見られなかった。運が良かったのかしら?
と、そこへ草むらをかき分け誰かが出てくる。
「逃げてください!ここは……危険です!」
腕を抑えた彼はあからさまな重症だった。
子「大変!」
私は咄嗟に応急処置セット広げ彼に歩み寄ろうとする。だが、近寄る私に別の人物が行く手を阻む。
「そこまでだ!」
悟「お前は黒装束!」
兎「しぶといな」
「まさか、力士までやられるとはな。だご、これで形勢逆転だ」
黒装束は手につけた鉤爪を私の喉に突きつけてくる。
牡「子春さん!」
「下手な真似をすると、こいつの体と頭がさよならすることになる…ん?」
子「離しなさい!目の前に消えかけている命があるのよ!」
私の叫びに黒装束が一瞬怯む。その隙に私は倒れた青年の元へ向かった。
「ま、待て!ふがっ!」
兎「お前の相手はこっちだ」
兎が背後からショットガンで黒装束を殴り飛ばし、黒装束は地面に倒れた。
私はその間に青年の処置を施し、少なくともただちに生死に関わるレベルからは良くなった。それでも、病院へすぐ連れていかないとまずい。
子「兎さん、悟さん!長い棒を探してきて!担架を作りましょう。それと」
私は彼らに指示を出すと黒装束へと駆け寄る。
悟「危ない!」
子「何言ってるの!この人も怪我人よ!」
そして、私は黒装束の処置も行った。
判定:力14+2(守りの銃)+2(オンリーラブワールド)+2(応援)→成功、光「ゴスロリ(NPC·力+1)」
CLIMAX『黒幕』
「楽しんで頂けたかね?」
上等なスーツに身を包んだ人物が現れる。
「私が黒幕だ……そして君たちの物語はここまでだ」
黒幕の両脇に何人もの特殊部隊員があらわれ短機関銃を構えた。
本当に、ここまでなのか?
いや、今までの怪異に逆転の可能性がある!
兎「なんだってんだよ!私達が何したって言うんだ!」
「知られているとまずいことがある。と言われなかったかね?本来なら私が出ることは無いのだが、君たちの努力に敬意を表したくなってね。実に素晴らしいよ、君たちは」
悟「それなら、僕達のこと見逃してくれたりなんかしないですかねー?」
「敬意を表して、正々堂々叩き潰してあげよう」
虎「これは絶体絶命だねー」
牡「お姉ちゃん…」
子「ねえ、あなた達の狙いは施設に入った私たちよね?なら、この2人だけでも助けてもらえないかしら?」
そういうと、子春は気を失った青年と黒装束の2人を指し示す。
子「この2人は施設に入っていない。どうかしら?」
「あいにく、そういう訳にも行かないんだ。関わってしまったのであれば全員消すしかない。さて、最後の一時は終わりだ」
男が手をあげると傍らに並んだ兵士たちが銃を構え一斉に銃をうちはなった!
激しい炸裂音と地面に落ちる薬莢の音。そして、巻き起こる砂埃は数分続いた。男がニヤリと笑みを浮かべ、同時に銃撃を止める合図を出す。砂埃の向こうには無残に散った肉塊が並んでいることだろう。しかし、砂埃が収まった時、そこには無傷の兎達がいた!
「馬鹿な、何故!」
「敵を見誤ったな」
背後から声がする。振り向くと、そこには黒装束が立っていた。
「敵とはいえ命救われた恩義返させて頂く」
「う、撃てー!」
しかし、兵士たちは動かない。いや、動きはした。地面に次々と倒れたのだ。
「安心しろ。峰打ちだ」
「く、くそー。お前ら、ただじゃ済まないからな」
そういうと、黒幕の男は開け放たれた車に乗りこみ走り去ってしまった。と、同時に黒装束が倒れる。
子「貴方!」
子春が駆け寄るどうやら最初の弾幕を一部被弾していたらしい。
悟「彼は大丈夫なのか?」
子「彼じゃないわ。彼女よ」
その瞬間月の光後差し込む。子春に治療されてた黒装束は黒いゴスロリ服を着た女の子だった。
「こんな私を助けてくれてありがとう。でも、死の運命は変わらないわ」
そういうと、ゴスロリは意識を失った。
子「いえ、そんなことは無い。この子の運命は私が変えてみせる!」
そして、私達の不思議な冒険は終わった。
判定:兎技8+3(種明かし)+2(応援)+1(政府の影)→失敗
判定:悟技10+2(勇気あるふるまい)+2(守りの銃)+1(応援)+1(政府の影)→失敗
判定:虎技8+2(守りの銃)→失敗
判定:牡技10+2(執筆)+2(守りの銃)+1(応援)+1(政府の影)+1(単位調整)→成功
判定:子技15+2(守りの銃)+2(応援)+1(政府の影)→成功
エピローグ
場面PC:兎
「どういうことだ。これは?」
翌日、出勤すると早速上司の元へと呼び出された。そして、見せられたのは監視カメラの画像、、そこにはショットガンを持ったとある警察官の姿が映っていた。そう、昨晩の私である。
「何か言いたいことはあるかね?」
兎「いえ、何も」
うーん、これは懲戒処分かな?
「全く警察という自覚を持ちたまえ!本日より謹慎2週間とする」
あれ?
その後、聞いた話だとどこからか圧力がかかったらしい。さすがは警察と言ったところだろうか。
そして、謹慎があけ私は今日も警察として職務を全うしている。
そういえば、あのメールは結局なんだったのだろう?
→生存エンド
場面PC:空孫悟
あの後のことはあまり覚えていない。ボロボロの状態で家にたどり着き眠ることなくずっと引きこもって暮らしている。死の体験が頭から離れない。あの場で生き残れたのは本当に奇跡のようなものだった。もし、また同じことに巻き込まれたら助かる自信はまるでない。
そんな僕の元にある日、犬が訪れてきた。あの時の犬だ。はぐれたと思っていたがどうやら追いかけてきたらしい。僕はその犬を飼うことにした。何となくだが、安心出来る気がしたからだ。その日以来、僕は眠りにつくことができた。
とある晩、物音がして目が覚めた。窓を開けて、外を見る。特に何事もないな。そう思い、あの犬を見て驚き僕は目をこする。
悟「あれ?見間違い?」
一瞬、犬が誰かの腕をくわえているように見えた。
→犬?エンド
場面PC:虎織
「全くもう少し組織の統制は取れないものですか?」
「いやいや、すまない。まさか彼らが君を知らないとは思わなんだ」
「そう言いつつ、私が死んでもいいと思ってたんじゃないですか?」
「まさか!君は我が国の宝だ。大事にするとも」
「どーだか?もうそろそろライブの時間なので電話切りますね」
「ああ、また何かあったら連絡する」
そして、電話を切ると同時に部屋がノックされる。
「虎織さん、スタンバイお願いします!」
虎「はーい」
今日もいっちょ頑張りますかー!
→秘密エンド
場面PC:牡丹
私はあの日の出来事を纏めている。1つの物語となるように。
ただし、この物語が公になることは無いだろう。
全てはあの日を共にした仲間と共に。
牡「ふう、こんなもんかな?」
そう呟くと、私は今書いた最終回を投稿した。ちなみにこの作品は今回の出来事とは何ら関係ない。
それに今回の出来事を丸々小説にするような事もない。それではただの体験記録だ。私はより面白いものを書きたいのだ。だから、私が書くのは全て私の妄想。あの日の出来事はそのための肥やしとなるのだ。
もちろん、お陰様で次の作品の内容もあらかた煮詰まっている。私は続けて新しい作品の筆を取ったのだった。
→執筆エンド
場面PC:森子春
「また生きながらえてしまった」
子「ふふ、良かったわ」
ここはあの黒装束ことゴスロリちゃんの病室。あれから、何とか病院に2人を担ぎこみ2人とも幸い何の後遺症もなく生き残ることが出来た。
「また貴方に恩が出来てしまった」
子「気にしないで。これが私の役目みたいなものだから」
「しかし、これから私はどうしたらいいのだろうか」
子「え?」
「あなたがたを殺すのに失敗し、なおかつ助けられてしまって忍びとして面目丸つぶれ。失業だ」
子「そう。もし、貴方が望むのであればこの病院のお手伝いをしてくれないかしら?」
「私がか?しかし、私は医療の心得など」
子「大丈夫よ。きちんと教えるわ。それとも、命の恩人の言うことが聞けない?」
「わかった。お引き受けいたそう」
子「ありがとう。それじゃ、よろしくね…えっと。あなた、名前は?」
「忍びとしての私は死んだ。名はない。好きに呼んでくれ」
子「わかったわ。素敵な名前を考えてあげる」
→ハガレン風エンド
完