「うめえ!」

「うめえ!」

『霜降じゃねえけど、肉食えて良かった!』

炊き出しが始まると本当に災害が起きたのだということを実感する。それぞれの家族が恐怖を紛らわすかのように寄り添い同じものを口にしている。僕にもいつかそんな家族ができるのかな?

そんなことを考えながら、僕は自分達の炊き出しを受け取り割り当てられた場所へ戻る。

そして、そこにも家族を想う人達がいる。

「もらってきたよ。少し休憩して食事にしよう」

「ああ」

力なく返事をする男の前には横たわる一人の少女がいる。いや、少女かどうかはわからない。彼女は僕らと違う存在なのだから。

「まだ目覚めないのかい?」

「ああ」

「・・・まったく」

僕は貰った唐揚げに箸を突き刺すと、彼の口にねじ込んだ。

「!☆*%◯△■!!」

悶絶する彼。そりゃ、当然だ。揚げたてなのだから。

「何をする!」

「落ち込むのは、好きにすればいい。だけどね。その子が命を懸けて助けてくれたんだ。だったら、その子が目覚めたときに元気でいることが最も大事なんじゃないのかな?」

「・・・」

「これは君たちの分だ」

そういうと、僕はそっぽを向いて自分の分を食べ始める。しばらくすると、後ろで割り箸を割る音が聞こえてきた。

「ありがとう」

その言葉に僕は何も返事をしなかった。


***


「つまりだね!これを動かすエネルギーはサツマイモから産み出され・・・」

「博士!自慢話はいいから、操縦法をしっかりレクチャーしてあげてください!」

画面のスピーカーから椿さんの声が聞こえてくる。その声にこのロボットを開発したという博士はばつの悪そうな顔をして文句を言っている。俺はそれを呆然と聞いていた。パイロットだと言われ、思考が固まっているうちに、あれよあれよといつの間にかロボットの操縦席にまで連れてこられてしまった。いつでも発進できるよう待機しているのだが・・・。

「それはわかっているのだが、椿くん。発進指示はいつ出るのかね?」

「それは・・・すみません。まだ上層部が揉めていて」

「まさか、ハゲ田とエロ杉がごちゃごちゃ言ってるのか?」

「え?あ!はい」

「まったく、この緊急事態に。アほどもがー!」


***


「お兄ちゃん!」

「大丈夫だよ」

目の前で抱き合う兄妹。感動的な姿に思わず小さく拍手をする。

えーっと・・・。

何がどうして、こうなっているのかな?

祖母の家を後にして、家へと戻る途中で電車が止まった。なんでも、非常事態ということなのだが・・・。

「どっきり大成功!・・・じゃないのよね?」

待合室にあるテレビに映し出されるのは見覚えのある私の家のある町。そして、見覚えのない巨大な何かが町の中央に佇んでいる。

・・・ええー。

まぁ非常事態というのは理解できた。とはいえ、問題は山積みだ。

現在、私は文無しである。もともと、 往復代程度しか持っていなかったのでここで足止めされるとすごーく困る。

現在の私の持ち物ー鞄、ぬいぐるみ。以上。

そう。私はあのぬいぐるみをもって帰ってきていた。とはいえ、あの大きさでは持ち運びできないのではあるが、そこはおばあちゃんの知恵袋。あっという間に、鞄の中に詰め込んでしまった。ちなみに中身は宅配便で送ってくれるらしい。

というわけで、私は今、絶望的な状況にいるわけで。

「困ったな」

ふと、そんなことを考えていると急に転びそうになる。こんな雑踏の中、立ち竦んでいたら誰かにぶつかるのも仕方ない。ん?しかし、ぶつかった感触はなかったぞ?というか、体勢を立て直すどころかじめんがだんだん遠ざかって・・・。

「って、のうぇー!!」

泣きっ面に蜂とでもいうのだろうか、私は公衆の面前でキャトられたのだった。


***


さて、と。

怪獣が出現し、避難命令が出て、町内に誰もいなくなったけれど。

そんなこと私には関係ない。

私は鞄を廊下に置くと彼のロッカーに向き直る。

「今日はどんな鍵がかかってるのかなー」


***


「椿、発進だ!」

「たくみさん!でも、上層部の許可は」

「許可ならぶんどってきた。ったく、あいつら怖じ気づきやがって」

スピーカーから新しい声が聞こえてくる。これは親方。そうか、たくみって言うのか。

「おい、坊主!あれだけ時間があったんだ操縦は完璧だろうな」

「えっと・・・たぶん?」

「たぶんじゃねーだろ!」

「そう言われても・・・」

「安心せい。基本操作は全てレクチャーしとる。あとはこいつのセンス次第じゃ」

「それに何があっても私たちがバックアップするわ」

「そういうことじゃねえんだよ。・・・坊主、この町。いや、この世界の命運はお前にかかってる。だから、勝てるかどうか考えるな。勝て」

それは怒鳴るでもなく、励ますでもなく、忠告するわけでもない。ただ俺を信じるというその気持ちだけが込められた言葉だった。スピーカーの向こうから俺を信じてくれる皆の顔が浮かんでくる。だったら、俺のやるべきことは・・・。

「勝ちます。絶対に。だから、俺に力を貸してください」


***


「・・・ありがとう」

「落ち着いた?ちえちゃん?」

「うん」

俺には百合属性はなかったはずだが、こうも絵になる姿を見せられると、なんか百合もありに見えてくる。・・・イワシよ。そんな目で見るな。

「相原さん、炊き出しもらってきましたよ」

「お、佐々木。サンキュ!」

炊き出しを貰いに行っていた佐々木(パンダ)から皿を受けとる。・・・なんで唐揚げ?

「イワシさんにはカツオブシをいただいてきました」

「金魚みたいだな」

「それより、あの生物に変化は?」

「相変わらずだ」

突如俺たちの町に現れた怪獣は破壊の限りを尽くす・・・ということはなく、出現してからというもの全く動いていなかった。ただ、それは移動をしないという意味であり、呼吸や身震い、時に雄叫びをあげており、そこに巨大な生物が居座っていることを周りに主張していた。


***

ここまでが当時記載していた内容。

ブログ整理してたら出てきたわ。ごめんなさい。

読み直したけど、ここから先書くのは無理。

なので、突然ですが打ち切りとさせていただきます。

本当にごめんなさい。


カラオケ 双子の発明家木下に埋まってるカラカラ星

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