ブログネタ:カイロは貼る派?貼らない派?【種子島産 安納芋 3kgプレゼント】 参加中私は貼らないカイロ派派
くそ、さっみぃなぁ・・・
俺は作業の手を止めると、かじかんだ手に息を吹き掛ける。ほんのりと暖かい感触が手に広がるが、すぐに寒さが手を包む。もう一度、吹き掛けようと手をかざすと指先にぬめっと冷たい感触。
げ、汚っ‼
いつの間にか垂れた鼻水に慌てて手をズボンの裾で拭い取る。そして、鼻を垂らしながら過ごしていたカッコ悪い自分を想像し凹む。
「こら、何サボってんの?」
背後から声がかかる。振り返るとそこには全身防寒着に身を包んだ灯(あかり)がいた。
何って休憩だよ、休憩。
「本当?ずっとサボってたんじゃないの?」
ちげーよ。っていうか、監督役なんだから、さっきまで真面目に掃除してたの見てただろ?
「私はあなたと違って罰掃除をさせられるほど暇じゃないの」
はいはい、そうでしたね。
「とはいえ、あと二時間もあるわけだし。ちょっとくらい休憩してもバチは当たらないわ」
そういうと、灯は懐から缶コーヒーを取り出し俺に投げる。慌てて受けとるものの冷たい手に暑い缶コーヒーは焼けた鉄を触るかのようで
熱っ‼
再び宙を舞う缶コーヒーは鈍い音をたてて地面に落ちると転がって灯の足元へ戻っていった。
「これは私なんかのコーヒーは受け取れねぇ!という意味かしら」
缶コーヒーが熱すぎるんだよ‼
「別に休憩無しにして一時間追加で掃除してもいいのよ」
すみませんでした。手が滑りました!
素直でよろしい。と灯は言いつつ缶コーヒーを拾って俺に渡す。そして、自分の缶コーヒーを開けると俺の隣に座った。
「あ"あ“、暖まるわぁ・・・」
その言い方、おじさんみたいだぞ。とは、あえて言わない。俺、成長した。
「それにしても、何でそんなあからさまに寒そうな格好なのよ。見てるこっちが寒くなるわ」
仕方ないだろ。こんなことになるなんて誰も思わねえよ。
「いや。それはこっちの台詞よ。どちらかと言えば、この程度ですんでよかったぐらい」
はいはい。情状酌量傷みいります。
「・・・とはいえ、このまま風邪ひかせるわけにはいかないし。ほら」
え?
灯は自分のコートを脱ぐと、それを俺に着せてくれた。更に手袋とマフラーもはずすと俺に渡す。
「大丈夫よ。男と違って冬場に生足さらす女は寒いのなんてなれてるの。それにちゃんと予備のコートもあるんだから。ほら、休憩終わり。ちゃっちゃと掃除を再開する」
・・・・・・うー。頭がガンガンする。
熱を測るまでもない。明らかに風邪だ。昨日、調子にのってカッコつけすぎた。私は学校に休みの連絡を入れると、台所へ向かう。冷蔵庫のなかにはろくなものが入ってない。こういう時、自分のものぐさが嫌になる。とはいえ、今さら後悔したところで仕方ない。食べられそうなものをお腹に詰め込んで布団に戻る。熱におかされながら意識が朦朧とする。ふと、頭にヒヤリと心地よい感触。そのまま、私は再び眠りについた。
「・・・ん、起きたか」
あれ?何で君が・・・
「鍵開けっぱなしだったから勝手に上がらせてもらった」
だるいからだを起こすと、濡れタオルが落ちてきた。
「全く何が大人の女は風邪引かないだよ。ほら」
そう言うと、彼は羽織と湯飲みを渡す。中身はどうやら卵酒らしい。
「それ飲んで、安静にしてろ。今日は1日看病してやるよ」
1日って。学校は?
「風邪で休んだ」
それって、サボりじゃない!ダメ・・・
「おい、無茶するなよ」
私はいいから。学校に行きなさい。
「そうやって、いつもカッコつけて。俺をガキ扱いしてっ・・・」
乾いた音が部屋に響く。
好きな女が倒れたからって、ワガママいって学校休むのが大人なの?違うでしょ?ガキ扱いされるのが嫌なら、ちゃんと学校に通って誰にも認められる人間になりなさい!それと私は貴方をガキ扱いなんてしてないわよ。
そう言って、私は彼の唇に顔を重ねる。
これでも、子供扱いしてるように見える?
「・・・!?わかったよ。学校にいくよ!」
そう言うと、彼は鞄をもって立ち上がる。部屋を出ていこうとして足を止める。
「帰りに夕飯の材料買ってくるから。食べたいものあったらメールして」
わかった。いってらっしゃい。
「いってきます!」

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