
あこがれの人がいます。
御茶ノ水にある自然食品店のカフェに務めている
吉村さんという女性。
彼女の創るご飯は食材の美味しさが引き出されていて、
アイデアフルなレシピばかり。
働く姿も本当にかっこよくて見とれてしまうの。
彼女を美しく引き立たせる舞台が、台所。
台所に立つ姿が、絵になる女性。
吉村さんは、そんな人。
***
けどね、ちゃんとわかってる。
吉村さんは魅力的
だけど
彼女は彼女。
わたしはわたし。
もし彼女のようになれたとしても
あたしが幸せを感じられるかどうかは、別問題。
彼女のように、一人で大賑わいのカフェを切り盛りして
毎日20食のランチ、20食のお弁当を用意する、
そんな生活があたしにとって幸せかと言われたら、ちょっと違う。
あたしが望むお志事のスタイルは、
一人ひとりと向き合いながら、お料理を提供するスタイル。
写真のビスコッティのように、想いもきちんとラッピングして
お客さんへと届けるお料理。
***
吉村さんは吉村さん。
あたしはあたし。
それでいい。
テキパキしつつも、落ち着いていて
先を読みつつも、今に集中していて
ぽわぽわしつつも、抜け目なく
お料理を届ける人へ
想いも一緒に届けるような
そんなオリジナルなスタイルを目指して。
自分の良さを残しつつ、
あこがれの方々から学び、吸収していこうとおもいます。
***
誰かの色に染まるんじゃあ、つまらない。
人に出逢って、見たこともないような色をしって、
経験を通して、試したことのないような色の組み合わせをしって、
そうして、自分で自分を色付けしていく。
大変だけど、やりがいたっぷり。
そのくらいの自由さが、あたしには心地いい。
さぁてと。
まっさらなキャンバスに、どんな色を重ねてこっか?