わたくし、なにげにある文章をみつけました。わたくしは以前から理解はしていたつもりですが、新たに考えさせられました。ある僧侶の方のお言葉です。

「いただきます」の意味

-----食前に口にする「いただきます」の意味を尋ねられると、一般的には食事を作って下さった方々への感謝だと答える方が多いと思います。もちろん、この感謝の気持ちも含まれていますが、実は真意はもっと深いものです。

本来「いただきます」の前には「いのちを」という言葉が隠されているのです。これを英語にすると「I take your life.」(私は「いのち」を奪う)となり、ストレートでわかりやすくなります。つまり、私たち人間は、動物、野菜、空気の細菌やウイルスを含め、他のいのちの犠牲なくしては生きていけないのです。言い換えれば、私たちはさまざまな「いのち」に支えられて「生かされている」のです。

この意味を踏まえると、まず「いただきます」と口にして思うべきことは、「申しわけない」という他のいのちへの懺悔(ざんげ)なのです。すると自ずと頭が下がります。そして、そこから感謝が生まれてくるのです。ですから、一案として英訳は「I am so sorry for taking your life and am greatly appreciate to be able to have your life.」(あなたのいのちを奪ってしまい、申し訳ありません。有難くいのちを頂戴いたします。)と表現できると思います。

また、「いただきます」に漢字をあてるならば「頂きます」になります。「頂き」とは頂上を意味します。本来ならば、大切な他の「いのち」は尊敬の念を持って高いとこから授かるものです。しかし、実際に私たちが食事をしようとするとき、料理となって目の前に並ぶさまざまな「いのち」は、私たちの頭の位置より低い場所にあります。だから「いただきます」と言うときには、合掌しながら頭を下げて、他の「いのち」に対して尊敬の念を伝えるのです。実は、動作の中にも「いただきます」の真意が込められているのです-------


意味が深い、大変考えさせて頂ける文章だと思い、記事に投稿させて頂きました。まさにその通りですね。記事をご覧になって頂いている皆様にも、このようなお気持ちをもって頂けると幸いでございます。