メルカゾールはチアマゾールを有効成分とした猫の甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の治療薬です。
チアマゾールは、日本では猫の甲状腺機能亢進症治療薬として臨床的に最も好まれて使用されている薬剤です。
メルカゾールは別名チアマゾールであり、メチマゾールとほぼ同じものと考えてよいです。
これらは過剰に分泌される甲状腺ホルモンの分泌量を正常化し、甲状腺機能亢進症の症状を改善します。
甲状腺機能亢進症の治療は、メチマゾールの投薬により甲状腺ホルモンの値を正常範囲内にコントロールすることが基本とされており、投薬を止めるとホルモン値は再度上昇してしまいます。
基本的には生涯の投与が必要となるため、投薬しやすいタイプの剤型を選ぶことが継続のポイントです。
フェリマゾールのような錠剤タイプは以前から販売されており、動物病院でも取り扱いがあります。
錠剤には2.5mg、5mgなどがあり、症状により量を調整します。
通販購入すると安価ですが苦みがあるため、服用が難しい場合もあります。
「ちゅーる」に混ぜると投薬が楽になります。
また「ちゅ~る 投薬用」というものもありこれでもよいですが、こちらは1日2本までにしないとオリゴ糖が入っているせいか下痢する可能性が高くなります。
これらのことを解消するために発売されたのがメチマゾールスポットオンで、耳に塗るだけで効果が発揮される画期的な製剤となっています。
今のところは日本未発売商品です。
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