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母方の祖母が危篤。


大動脈瘤破裂で手の施しようがないものの、絶妙にできた血栓がギリギリ堰き止めている状態とのこと。

今頃は近場の親族は祖母の枕元に集まって固唾を飲んで待機しているはずです。


恥ずかしながら私は親族とあまり良好な関係ではなく、祖母の葬儀へ参加するにあたって親族諸々に会うのが非常に億劫な状態。

それがコロナの影響で、県外者は参列不要という運びになったのです。

どんな顔をして葬儀に行こうか、またはどんな言い訳をして葬儀をバックれようか。そんなことばかり気にしていた私としては、不謹慎ながら渡に船なタイミングの訃報でした。


祖母はコツコツ貯金をするのが趣味みたいな人で、それを良いことに金銭を無心する母および親戚一同に、私はほとほと幻滅してきたのでした。

言いなりに金銭を横流しにする祖母にも思うところがあり、20年近く距離を保って来ました。


思えばそんな私に祖母が最後にかけた言葉が、

「私達と連絡をとっていたら、きっと金銭面で迷惑をかけてしまう。だから、ギリギリまで関わらない方が良いと思う。でも、できれば、自分の葬式には来て欲しい。でも、無理はしないでほしい。最後は自分の“仕事”を大切にしてほしい」。


けっして仲良しとは言えない関係だったけれど、一度も金銭を無心しない私を気にかけてくれていたし、評価もしてくれていた祖母。

どんなにムカつく親族と顔を合わせるハメになったとしても、葬儀には行くつもりだったんです。一応。

完全に絶縁してしまった父と父方の親族はさて置き、母方に関してはやるべき事はやるつもりで居たのですよ。


それが、なんだか最後の最期まで祖母が気をつかってくれたみたいで、今さらしみじみ泣けてくるのです。


どうか安らかに。←現時点でまだ生きてるけど