9月4日(水) 入院27日目
もう治療はない。タグリッソ処方と
たまの採血、リハビリのみ。
リハビリは枠が縮小しているみたい。
時間がえらく短いのだ。
まぁ、転院が決まっている患者だから仕方ない。
それでも担当の作業療法士さんと理学療法士さんは、すごく親切に一生懸命リハビリの相手をしてくださる。
パンツの上げ下げも出来なかった両手が、今日はもう片手ずつゴムを支配できている。
お二人には感謝で頭が上がらない。
昨日、病棟主治医が来て、骨密度の検査を追加すると言った。ステロイドが長くなると、骨粗鬆症の心配が出てくるらしい。
私の場合はヨタヨタがあるから、危険度倍増ってことね。
病院で転んで骨折でもしたら大変だからね。
ずっと打ってたランマーク注射は、逆に骨を硬くする。
さぁ、私の骨はどうなっているかな?
今日はリハビリで歩いた。歩行器で。
まだヨタヨタなので、リハビリ時間以外は練習が出来ない。早く2足歩行に戻りたいんだけど。
ヨタヨタの原因が脳転移にあったとしても、こんなに歩けないのは、ひとつは足先の痺れ、もうひとつは歩いてないことだと思う。
歩けば段々良くなると思うんだけど、病院側は「おとなしくしてて欲しい」が本音かな?
理学療法士さんのおかげで、室内は看護師さんの補助(見守り)で良くなった。車椅子は食事の時と、病棟外にお出掛けするときだけだ。
でも、やっぱり自分でもコワイのだ。ふとした瞬間に転倒しちゃうんじゃないか?また顔をぶつけるんじゃないか?
アオタンがまだまだ左目下に居座っているというのに。
だから、一人で居るときは必ずベッドに軟禁してもらっている。両側の柵を上げて。
自分で下げられるけど、手を出さないようにしている。
まだ朝方などはふらつきもするので、自分一人の時は勝手にベッドから降りていない。
またいきなりぶっ飛んじゃったら大変だから。
早く自由に廊下歩きの自主トレができる日がくるといいな。
実は今日は朝からずっとフラついていた。
看護師さんにもちゃんと伝えて、無理しないよう注意していた。
病棟主治医たちの回診時に、その旨を話すと、視線のチェックをした医師が「眼振」だ、と。
ん?乱視?私の乱視は悪化中だけど?
眼振(ガンシン)とは、意思と関係なく眼球が動いてしまう現象のことらしい。私の左目は激しく動いているようだ。
午後になって少しふらつきもなくなってきたと思っていたら、午後の回診が現れた。
「ふらつきはいかがですか」
「リハビリしたりしていたら、少し良くなりました」
「眼振が朝より揺れてないですね。
ふらつきの原因は眼振ですね。何かお薬増やしましたっけ?」
「手先の痺れ&痛みに対するお薬をお願いしました」
「そうだった。眼振の原因はこの薬だと思うので、ストップしましょう」
これで明日はふらつきがなくなるかな。
ふらつきがなくなれば、だいぶ落ち着いていられる。