入院27日目 眼振と歩くこと | 還暦主婦、肺腺癌stⅣ

還暦主婦、肺腺癌stⅣ

2022年6月に60歳直前で肺腺癌ステージⅣと診断されました。
EGFR遺伝子変異(L858R変異)
タグリッソ1年、ジオトリフ1か月、アリムタ・カルボプラチン、アリムタ単剤3クール、タルセバ・サイラムザ10クール、脳転移再発で左麻痺、脳放射線定位照射。

9月4日(水) 入院27日目


もう治療はない。タグリッソ処方と

たまの採血、リハビリのみ。


リハビリは枠が縮小しているみたい。

時間がえらく短いのだ。

まぁ、転院が決まっている患者だから仕方ない。


それでも担当の作業療法士さんと理学療法士さんは、すごく親切に一生懸命リハビリの相手をしてくださる。

パンツの上げ下げも出来なかった両手が、今日はもう片手ずつゴムを支配できている。

お二人には感謝で頭が上がらない。



昨日、病棟主治医が来て、骨密度の検査を追加すると言った。ステロイドが長くなると、骨粗鬆症の心配が出てくるらしい。

私の場合はヨタヨタがあるから、危険度倍増ってことね。

病院で転んで骨折でもしたら大変だからね。


ずっと打ってたランマーク注射は、逆に骨を硬くする。

さぁ、私の骨はどうなっているかな?



今日はリハビリで歩いた。歩行器で。

まだヨタヨタなので、リハビリ時間以外は練習が出来ない。早く2足歩行に戻りたいんだけど。

ヨタヨタの原因が脳転移にあったとしても、こんなに歩けないのは、ひとつは足先の痺れ、もうひとつは歩いてないことだと思う。

歩けば段々良くなると思うんだけど、病院側は「おとなしくしてて欲しい」が本音かな?


理学療法士さんのおかげで、室内は看護師さんの補助(見守り)で良くなった。車椅子は食事の時と、病棟外にお出掛けするときだけだ。


でも、やっぱり自分でもコワイのだ。ふとした瞬間に転倒しちゃうんじゃないか?また顔をぶつけるんじゃないか?

アオタンがまだまだ左目下に居座っているというのに。

だから、一人で居るときは必ずベッドに軟禁してもらっている。両側の柵を上げて。

自分で下げられるけど、手を出さないようにしている。




まだ朝方などはふらつきもするので、自分一人の時は勝手にベッドから降りていない。

またいきなりぶっ飛んじゃったら大変だから。

早く自由に廊下歩きの自主トレができる日がくるといいな。



実は今日は朝からずっとフラついていた。

看護師さんにもちゃんと伝えて、無理しないよう注意していた。

病棟主治医たちの回診時に、その旨を話すと、視線のチェックをした医師が「眼振」だ、と。

ん?乱視?私の乱視は悪化中だけど?


眼振(ガンシン)とは、意思と関係なく眼球が動いてしまう現象のことらしい。私の左目は激しく動いているようだ。


午後になって少しふらつきもなくなってきたと思っていたら、午後の回診が現れた。

「ふらつきはいかがですか」

「リハビリしたりしていたら、少し良くなりました」

「眼振が朝より揺れてないですね。

ふらつきの原因は眼振ですね。何かお薬増やしましたっけ?」

「手先の痺れ&痛みに対するお薬をお願いしました」

「そうだった。眼振の原因はこの薬だと思うので、ストップしましょう」


これで明日はふらつきがなくなるかな。

ふらつきがなくなれば、だいぶ落ち着いていられる。