癌、宣告までの経緯② | 還暦主婦、肺腺癌stⅣ

還暦主婦、肺腺癌stⅣ

2022年6月に60歳直前で肺腺癌ステージⅣと診断されました。
EGFR遺伝子変異(L858R変異)
タグリッソ1年、ジオトリフ1か月、アリムタ・カルボプラチン、アリムタ単剤3クール、タルセバ・サイラムザ10クール、脳転移再発で左麻痺、脳放射線定位照射。

前回の続き。

 

私の咳、原因をいろいろ調べたが、「肺癌」はまったく頭になかった。

なぜなら、肺癌の咳は、痰が絡まる咳、と書いてあったから。

私のは空咳なので対象外だね。

アレルギーや喘息でなければ、まさか「嚥下障害」とかか? まだ60歳前なのに。。。

あるいは、知らないうちにコロナに罹っていて、その後遺症とか?

やっぱり花粉症なんじゃないか?薬が効かないだけで??

 

あれこれ考えるが、咳は止まらず。

特にキッチンで作業しているときに咳込むことが多い。→これは現在も。湿気なのか、においなのか、姿勢なのか、時間帯なのか、原因はナゾ。。。

 

4月25日。呼吸器内科を専門とするクリニックを調べて受診。

ここはご夫婦で開業しているクリニックで、子どももたくさん待っている。

とてもフレンドリーな先生で人気は頷ける。これまでの経緯を説明すると、やはり聴診器。

「では念のためレントゲンを撮っておきましょう」。

 

別室で撮影を済ませ、再度診察室に呼ばれると、へやの空気が変わっていた!

医師と看護師の動揺を感じつつ、説明を聞く。

曰く、レントゲンだけでは判断できないので、CTを提携病院で撮ってきて。なるべく早く。

ということで、この日の午後に予約を入れてもらった。そして血液検査。

一度帰宅し、CT撮りに出直すことに。

 

クリニックからの帰り道、運転しながら「ああ、きっと癌なのだな」と初めて認識した。

もうあんまり長くは生きられないんだな。と、意外にすんなり腹に落ちてきたように思う。

 

このとき頭に浮かんだこと。

1.ネコたちの最期を、ちゃんと看取ってあげたかったな。私がいなくなって大丈夫かな。

2.母が亡くなっていて良かった。

3.夫には申し訳ないことだな。ちゃんとひとりで(家事をして)生活していけるかしら?

4.居心地のいいあの家と、もうお別れしなくちゃいけないのか。残念。

(築30年弱のマンションをリフォームして移り住んで来て、まだ1年半しか住んでいない)

5.認知症になることを怖れなくていいんだ!

 

余命とか、まだ全然わからないのに。

 

 

CTの結果がクリニックに送付されるまで1週間かかるとのことで、

暗雲立ち込めるゴールデンウィークとなってしまった。

 

続きます。