MESA DE BODAS
知人の結婚式に呼ばれている。
日本ではご祝儀を渡すのが一般的だけど、ここメキシコではご祝儀の
習慣はない。そのかわりに、MESA DE BODASという仕組みがある。
MESA DE BODASは、新郎新婦が欲しいものをデパートでリストを作成し、
そのリストの中のものを、新郎新婦にプレゼントするという仕組み。
デパートに行くと、画面のついた機械があり、そこに新郎新婦の名前、
結婚式の日取りなどを入れると、リストがでてくる。
デパートなので、電化製品、食器、雑貨など幅広い品揃えなので、
まずはそのリストをチェックし、目安をつけてその売り場に向かう。
売り場の店員に、この商品みせてと言えば、その商品をみせてくれるので
そこでこれをプレゼントしたい!と思ったらあとはお金を払うだけ。
そのリストには、新郎新婦が新しい門出に欲しいものをリストアップして
いるので、どれを選んでも間違いない。
なにをもらえるのかという新郎新婦の楽しみ(ドキドキ感)も、
これあげたら喜ぶだろうなというあげる側の楽しみ(ワクワク感)は
ないけれど、いらないものが手元にくることはないので、もらって
困るということはない。
日本だと社会人だから~万円、上司だから~万円など、厳しい決まりが
あるけれど、こちらのリストにはいろいろな料金のものがあるから、
自分の予算にあったものをプレゼントできる。
とてもよい仕組みだと思うけど、自分の欲しいものがリストにのって
しまっているのがちょっとだけ恥ずかしい。
例えば、リストにギターと書けば、『こいつ、ギター始める気だな』と
思われるだろうし、あとでギター聴かせてなんていわれたら恥ずかしい。
まぁ、このリストにギターなんて書く人はいないだろうけど…。