「警察は物取りの犯行ではない事から怨みの犯行が高いと推測して……」
リモコンのボタンを押してチャンネルを天気予報に変えながら憲子はつぶやいた
「家の近くじゃないこの事件…怖いわ…」
「あなたも帰りとか気をつけてよ。なるべく明るい道から帰ってきてね。」
憲子は心配しながら週間天気予報を見て水曜日が雨かと少し落ち込んだ。
「大丈夫だよそんなの この犯人は怨みを晴らしたんだからもう誰も殺さないよ」
将彦は楽観的に言い返した。
「そんなのわからないじゃない!通り魔殺人かもしれないし 最近は本当に怖いんだから
もしあなたに何かあったら私達どうすればいいのよ!」
朝っぱらから嫌なテンションで、将彦は無言でコーヒーを飲みそのまま出勤をした。
「もう!すぐ無視するんだから! いってらっしゃいー」
あの子はまだ寝てるのかしら?
幸太はいつもギリギリまで寝ている為 朝は滅多に将彦と顔を合わさない
階段を下りる音が聞える。
「おはよう…はぁぁぁあー」
「おはようー早く食べないと遅刻よ」
「知ってるよーいつもの事だし」
幸太は冷静に返した。
朝ごはんをさっさと食べランドセルを背負い出かけはじめると
「最近物騒だから寄り道しないで帰ってきなさいね」
憲子は心配口調で幸太に言った。
「寄り道も何も僕塾いったないから嫌でも早く帰ってくるよ。」
「あらそうね だったら寄り道出来る様に塾でも行く?」
「まっぴらごめんだねーいってきますー」
「いってらっしゃい 気をつけなさいよー」
憲子は少し笑ってしまった。
滅多にそんな冗談を言わない自分に少し可笑しくなっていた。
そんな中水曜日に本当に雨がふるのかなと思いながら
片づけを始めた。