2013年12月。
全摘か、温存か問題に結論を出すに当たり、いろいろ調べ始めました。
私は、手術のことを考え始めた当初から、
「全摘するなら、絶対再建もしたい!」
と考えていました。
理由は単純で、誰にも気兼ねなく、大好きな温泉に入りたかったからです(笑)
人目を気にせず堂々と温泉に入れるほど、
胸がなくなった身体を受け入れる度量は全く備わっていなかったし、
かといって、月に何度となく行く温泉の気持ちよさを、諦めたくもなかった。
抗がん剤は、一時的な我慢。
時が経てば髪も生えてくるし、体調も回復する。
手術は、一生残り、跡を見るたびに、私は乳がんなんだ。ということを思い出すのだろう。
そのダメージはなるべく少なくしたい。
せめて、胸は元通りかそれに近い形でいてくれることが、
治療後も前向きに生きていくための、必要条件であるように思えました。
以下、調べながら書いた日記です。
2013.12.6(3回目FEC17日目)
私はどんな性格だろうか?
おそれから生まれてる、再建という道?
おそれから生まれてる、温存という道?
何をするかではなくどのようにするか
原因、決めた理由が大切
期待は失望をうむ。
再発という「可能性」はどうしようもない。
私はどんな性格だろうか?
楽天家?心配性?
信頼したいという気持ち。
うたがいたくない。
おそれから生まれてる、再建という道?
おそれから生まれてる、温存という道?
何をするかではなくどのようにするか
原因、決めた理由が大切
期待は失望をうむ。
期待せずに情熱でほしがる→結果はきたいしない。
再発という「可能性」はどうしようもない。
以下、ノートメモ
【温存】
・形が変わるかも。
・局所再発するかも。
・放射線に通う。
局所再発の可能性を聞く。
低かったら(〇年以内、〇%)OK・・・?
整容性、許容範囲ならOK。(写真見せてもらう)
放射線するとどうなるの?(見た目、副作用)
◎・・・先生を信頼する。信頼できる機会。信頼したい。
術中に全摘の方が良いとわかったら、全摘にしてほしい。
【全摘】
・左胸がなくなってしまう。
・一時再建できるかも。(インプラント?)
仕上がりがどうなるか本を買う。
【再建】
・人工物→インプラントで一時再建可。
やっぱり違和感ある?
・自家組織→妊娠希望は広背筋。萎縮の可能性。
(おなかは使えない→するなら全摘で数年放置。ムリ!)
希望(あくまで局所再発の確率低い場合)10%以下
①温存できれいに残せる。
②全摘で同時にエキスパンダー→自家組織再建
③全摘で同時にエキスパンダー→インプラント
温存でもきれいに残せないくらいなら、全摘&再建を望む。
これを書いたときの私は、
再建というものをよく知らず、情報だけで理想化していましたが、
決断するまでの間、たびたび乳がん患者の集まりに参加して、
再建した胸を実際に見せてもらったり、触らせてもらったりもしました。
そのようにして、自ら行動し、知っていくことで、
再建することによる、さまざまなリスクも浮かび上がってきました。
再建は、決してお金さえ払えばきれいになるような、簡単に考えていいものではないこと。
再建のために数回手術が増えるし、合併症などのリスクもあること。
また、仕上がりも、術式や個人の胸の形によって、変わってくること。
決して、グラビアアイドルのようなきれいな胸(笑)になれるわけではないこと。
また、インプラントを入れる場合は、その寿命もあり、入れ替えも発生してくること。
そういったリスクも考慮して、それでも私は再建を望むのか。
を自分に問い続けました。
いくら考えても、どの選択肢をとっても、
手術をする以上は、元のままの胸ではいられない。
そのことをようやく受け入れたとき、
結果的に、主治医を信頼し、温存手術にすることに決めました。
いまでは、この決断をして、本当に良かったと思います。
主治医の治療方針を信頼できたことが私には大きく、
万が一これで局所再発が起こったとしても、この決断に後悔はしないと思います。
ひとつの決断を下すのに、納得いくまで吟味し、決断に責任をとる。
乳がん治療全体を通して、そのような姿勢も培われていきました。
ちなみに、今の私は、再建をそこまで絶対視はしていません。
病気の経験を受け入れていくと同時に、
胸がなくなることへの怖れもストーリーだとわかり、
この身体のまんま、淡々と生きていくのだろう。
そう思います。
~近況編~
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