豊富な具体例のおかげで、「株の売買はマーケティングである」ということが理解できました。


特に、ライブドアマーケティング(バリュークリックジャパン)の株式100分割前後の株価の推移が、行動ファイナンスの理論に即して説明されておりとても勉強になりました。


ただ、「デイトレード」を無条件に絶賛していると読者が誤解してしまうような筆致も見られ、「落ちが無いやんけー」と思ってしまいました。ところが「落ち」は最終章にあったのですね。


最終章において、著者は株式投資の本質は「ゼロサムゲーム」であるとし、そのことを全ての投資家が理解し十分慎重に投資ゲームを行った結果、真に成熟した市場が確立するのだと断言しています。


この最終章に著者の願いが集約されているに違いないのですが、著者の言う「成熟した投資家による成熟した市場」は一攫千金を夢見る、私のような未成熟なトレーダーには参入の余地のない、余りにもつまらない市場ではなかろうか。