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と言って、大統領から祝福されたヘリムは、
「不安でいっぱいです」
と胸のうちを語るが、
「私も大統領になった時は、責任感で1週間全く眠れなかった。 これからは、ヘリムさんが南海道の大統領だ。 党利党略などにとらわれず、道民を信じて、道民のために最善の選択をしてくれ」
と、大統領はヘリムを勇気づける。
「大統領の言葉を聞くと、いつも 自信が湧いてきます。期待を裏切らないよう、最善を尽くします。
と言うヘリムに、
「選挙は大変だったでしょう。 久しぶりに大統領府のコムタンをご馳走しましょう」
と大統領が言って、コムタンを持ってきたのがドヤだったため、ヘリムは驚く。
「おいしかった。 コムタンの修業は、大変だったろう」
と言いながら、大統領は、
「でも、何か味が足りない気がする。 もう少し努力しないといけないな」
と、ドヤに告げ、
「どうして、ちゃんとした味が出ないんだ・・・」
と言って、ドヤは疑問に思う。
「ヘリムを道知事に当選させたのはお前だっていうのは、本当なのか? ヘリムはサンホ・グループとチョ代表にとって敵なんだぞ! このことをチョ代表が知ったら、どうなるんだ? サンホ・グループは、チョ代表のおかげでここまで大きくなった。 それは、チョ代表の力でいつでも潰せるということだ」
と言うキム会長に、テサンは、
「ヘリムさんは、自分の力で当選しました。 それにもうすぐ民友党でクーデターが起きて、チョ代表は失脚するでしょう。 お義理さまにも、もうすぐ分かるでしょう。 私に任せてください」
と、冷静に語る。
大統領府から道庁に戻って来たヘリムは、迎えに出ていた工事局長に、
「干拓地の開発については再検討しましょう。 今まで進めてきたものは仕方ないですが、今後については、業者の選定から透明性をもって進めていきましょう。 これはお願いですが、もし聞いて下さらないなら命令します」
と、言い渡す。
一方、大統領秘書室長は、事故を引き起こした車について、
「これが大統領府が集めた情報だ。 所有者名がずっと変わっていない中古車で、どうやら事故後に燃やされたようだ」
と言って写真を見せ、ドヤが、
「それじゃやっぱり偶然の事故ではなかったということですね?」
と言うと、大統領秘書室長は、
「まだそうとは言い切れないが」
と語る。
干拓地開発再検討の情報は、チョ代表の耳にも入り、
「まずは、パク前知事がどうして辞退したのか、そこから調べろ」
と、オ議員に指示を出す。
道庁で取材を受けたヘリムは、
「道民ひとりひとりが道知事になれるようにするのが、私の夢なんです。 いつでも批判は受ける覚悟でいますので、よろしくお願いします」
と言いつつ、取材陣に、
「本当は食事でもご馳走しないといけないのですが、あいにく時間がないので、ぜひ今度ご一緒しましょう。 おいしく召し上がってください」
と言って、道庁の食堂の食券を渡す。
スポーツクラブにいるテサンを訪ねたドヤは、
「なぜあの書類を俺に渡した? そのおかげで当選したと知ったら、おばさんが喜ぶと思うか?」
と聞き、テサンは、
「それを前知事に見せる選択をしたのはお前だ。 俺に責任転嫁するな。大統領の舌を満足させることはできたか? そんなことで事故のことを明らかにできると思わないが」
と答える。
そのため、ドヤは、テサンの胸ぐらをつかんで、
「誰か親父を殺したのか知っているんだろ? 誰なんだ? なぜ殺したんだ?」
と言って、テサンに迫るが、
「もし知っていたとしても、私に何も与えることのできないお前には教えられない」
と言うため、ドヤが
「何がほしいんだ?」
と尋ねると、テサンは、
「ヘリムさんだ。 ヘリムさんに私の政治的パートナーとなるよう説得しろ。 今回も選択権はお前に与える」
と言って、去って行く。
そのヘリムは、検察支庁に大量の書類を持って支庁長に挨拶に行き、
「干拓地開発に関する資料です。 正式に調査を依頼します」
と、支庁長に頼む。
「きちんと調査して不法な点があれば、すぐに審判を下します。 久しぶりにドヤの食堂で食事をしませんか?」
と支庁長が夕食に誘うと、今夜は歓迎会があるとヘリムが言うので、
「それは公務員たちによる、ヘリムさんの根気だめしです。 強い酒を飲まされると思いますので、飲むフリをしてゴミ箱に捨てるか、おしぼりに吸わせてください」
と、支庁長はアドバイスをする。
一方、お寺で父の遺影を眺めながら、ドヤが父との記憶を思い出していると、そこに花束を持ってセジンが現れる。
「親父は俺のせいで死んだのに、その犯人を捕まえることもできず、うまいコムタンも作ることができないなんて・・・。 犯人が今のうのうと生きているかと思うと、血が逆流しそうだ」
と語るドヤに、
「平凡に暮らすことは、できないの?」
とセジンは言うが、
「平凡に暮らすさ。 いい女性に会って、コムタンを作りながら。 でもそれは、親父を殺した犯人を捕まえた後の話だ」
と答えて、ドヤは去って行く。
ヘリムは歓迎会前に、薬や栄養ドリンクを大量に飲み、それを心配するワン補佐官に、
「これは道知事として重要な任務なんです。 最初から弱く見られてしまってはいけないので」
と答える。
支庁長が言っていた通り、歓迎会で職員たちはたくさんの酒を注ぐが、ヘリムはそれを全て飲み干し、その飲みっぷりに驚く職員たちに、ヘリムは逆に酒を注ぎ、
「作戦通りに私を酔わせようとしたようですけど、みなさん思っていたよりもお酒に弱いんですね」
と、笑顔で話す。
「パラシュートのように降って来たヘリム知事ですが、実際の仕事は私たち職員がしていて、任期が終われば知事はいなくなってしまうじゃないですか。 なのに最初から対立したら、私たちは疲れてしまうじゃないですか」
と、酔って言い始める工事局長に、ヘリムは、
「話し合いで解決しないようでしたら、みなさん他のところに異動辞令を出しましょうか? 私は知事なので異動ができませんから。 それじゃ、南海道のためにカンパイ!」
と言い、職員たちはみな店で酔いつぶれてしまう。
そこにドヤから電話がかかってきて、ヘリムも酔って辛くなってきたため、ドヤはバイクで迎えに行き、後ろに乗ったヘリムは、
「こうしていると、初めて会った時のことを思い出すわね。 あの時あなたは暴走族だったのにね」
と、ドヤに語りかける。
