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ドヤの父親は、大統領府のシェフとして招かれ、
「朝から香ばしい香りがするから、我慢ができなくて」
と言いながら厨房に現れてペク大統領は、煮た豚を味見して、
「まさにこの味だ。 この味のために大統領府までお呼びしたんじゃないですか」
と言って、ドヤの父親と笑いつつ、
「ドヤ検事は、大丈夫なのか? 刃物で検察に刃向かうなんて、犯人を必ず捕まえるよう、検察に指示する」
と語る。
コムタンスープを食べながら、大統領が、
「食べないと、みなさん冷めますぞ。 ヘリムさん、お口に合いますか?」
と聞くと、
「はい、今まで食べて来た地元の料理ですので」
とヘリムは答える。
「選挙は大変ですが、絶対に当選して、このコムタンスープのように温かい政治を実現しましょう」
と大統領が言うと、ヘリムも、
「未熟ですが、最善を尽くします」
と約束する。
移動する車の中で、チョ代表は、キム・ヨンガムに、
「結局、我が党の推薦を受けられず無所属でナムソン地方から出馬するんだってな。 でも以前お前のように出馬して国会に戻って来た奴もいるから心配するな。 キム・テボンの秘書官だったから、彼の組織を把握するのは簡単だろ?」
と語り、キム・ヨンガムは
「ありがとうございます。 組織は家族も同然ですから」
と言って、チョ代表の手を握りながら礼を言う。
「朝から大統領府まで行って、お父さんのコムタン食べて来たわ。お父さんがとても心配していたわ。 抜歯したっていうけど、どうなの?」
と言いながら、ドヤの病室に見舞いに来たヘリム。
「出馬するなんて、何を企んでるんだ? 金がいくらかかると思ってるんだ? 準備金だって・・・」
とドヤが心配すると、
「準備金なら、旦那のために会社がくれた慰労金を遣って、もう払って来たわ」
と答えるため、
「ダメだな・・・。 やっぱりオーストラリアに移民したらどうだ?」
とドヤが言うと、
「もう私、逃げないわ。 旦那のように国が救えない干拓地の人たちを、私が当選して救うの。 だから、あなたも早く回復して、犯人を捕まえてね」
と、ヘリムはドヤに語りかける。
「ソ・ヘリム、行ってきます!」
と言って、民友党の公認タスキをかけて、母と息子ドンハに見送られながら、迎えに来た選挙参謀長に案内され、ヘリムは家から自分の選挙事務所に歩いて向かう。
選挙事務所の前に着くと、学生たちに囲まれ、
「ポロロのお姉さんだ!」
と言われながら写真を撮られて、ヘリムの認知度と人気はすごい。
選挙事務所に着き、
「何から始めればいいでしょうか」
とヘリムが聞くと、職員たちは、昼間にもかかわらず、
「まずはマッコリでも飲みに行きましょう。 ウチの娘みたいな年齢だな」
と言って、参謀長を残してみな事務所から出て行ってしまう。
「元々キム・テボンの職員たちですから、最初はうまくいなかいでしょう。 でも選挙活動が本格化すれば、きっとよくなりますよ」
と慰める参謀長に、
「私たちは、掃除から始めましょうか」
と言って、ヘリムは選挙事務所の掃除を始める。
久しぶりに検察に出勤したドヤに、
「独身のお前が刺されてよかった。 娘がいる私が刺されていたら、どうなっていたか・・・」
と冗談を言う支庁長に、ドヤが、
「必ず犯人を捕まえますよ。 俺を刺した犯人を」
と言うと、
「1年で捕まえなければいけない奴は100人以上いるのに、できるか? オ議員だって、チョ代表だっているんだぞ」
と、支庁長は悲観的。
ドヤは、チョルギョから調書を取りながら、
「社会への不満を表すってお金がかかるぞ。 壊された街灯、人件費・・・罰金も含めれば1,500万ウォンは越えるぞ。 親父とお前がブチ込まれたら、お祖父さんの財産、誰が守るんだ?」
と言ってチョルギョを釈放し、
「何度も言ったが、犯人は鼻しか見えなかったからな。 ホントにありがとう、友達!」
と喜びながら、チョルギョは部屋を出て行く。
「告訴してもよかったのに、どうして?」
という係長に、
「わざと放せば、魚たちがついてくるんじゃないですか?」
と、ドヤは語る。
そして、昼食を食べようとヘリムに電話をかけると、
「私、完全にイジメにあっているようだわ」
と聞いたドヤは、昼をおごってやると言って急いで選挙事務所に行き、
「おばさんをいじめた奴は誰だ? みんな出て来い!」
と怒鳴るが、急に傷口が痛くなり始めたドヤを支えようとするヘリムを、何者かが写真を撮る。
そこへ支庁長が車に乗って現れ、
「検事が選挙の候補者のところに現れたことが、マスコミにでも書かれたら、どうなると思っているんだ? 昼はお前がおごれ。 ついて来い」
と言うため、
「ゴメン、昼はおごれなくなっちゃったな。 悪いんだけど、ひとりで食べてくれ」
と言って、ドヤはバイクに乗って去って行く。
その後ろ姿を見ながら、
「ねえ、あなたまで私をイジメるの?」
と言いながら、ヘリムは道路の向こう側で食事する選挙事務所の職員たちに会釈するが、みなヘリムに背を向けてしまのであった。
「今回の補欠選挙では、新人候補たちを送り込んで、国会に新しい風を吹かせたいと思います。 たくさんのご支持を、よろしくお願いします。 チョ代表からは、全て権限を委譲されています」
と記者会見で話すテサンを、テレビで見て、チョ代表は、
「テサンのものまねは既得権だ。 やっぱり若い奴はよく分かっていない」
と、キム会長に笑いかける。
一方、ドヤが田舎道でバイクを走らせていると、反対車線の車が呼びとめて、
「おい、ナムソンまで一体どのくらいかかるんだ?」
と聞いてきたため、
「(生意気な奴だな・・・)もうあともう少しだ」
とドヤが答えると、運転手は、
「みんな、あともう少しって言うんだよな。 もう少しって、どのくらいだ?」
と聞いてきて、ドヤが、
「うまくいけば、あと1時間・・・」
と言うと、車から大勢の若い女性たちが降りてきて、トイレはどこかと聞くため、
「この辺、全部トイレだ。 どこで用をたしても大丈夫だ」
と言って、ドヤは走り去って行く。
キム・テボンに面会に行ったドヤは、チョルギョの釈放の礼を言われ、ドヤがチョ代表のことを聞こうとすると、
「もう諦めろ」
と言われたため、
「刃物で刺されたんです。 諦める訳にはいきません」
とドヤが答えると、
「もう一度刺されたくなかったら、やめておけ。 チョルギョのことを頼むぞ、友達だろ?」
とキム・テボンは頼んでくる。
ヘリムの事務所には、テサンが現れ、
「絶対に当選して下さい。 みなさんも心もひとつにして、ヘリム候補を国会に送り込んでください。 もうひとり、そろそろ来る頃なんですが」
と言っていると、ひとりの女性が現れ、
「服、全部脱いでください。 女性候補なら女性らしく、ズボンはスカートに、靴はスニーカーに替えてください」
と、ヘリムに突然告げる。
「あ、紹介が遅くなりました。 我が党の研究所のワン室長です。 今まで当選させた人の数がヘリムさんの年齢よりも多い、最高のベテランです」
とテサンが紹介すると、ヘリムも、
「よろしくお願いします、未熟ですが最善を尽くします」
と挨拶するが、ワン室長は、
「最善は必要ありません。 当選しなければ死ぬ覚悟でやって下さい。 私が来た以上、落選することはありません」
と言って、すぐに会議室で選挙の現状分析会議を始める。
会議中、職員たちの携帯には、チョ代表の代理でオ議員が到着したという、キム・ヒョンガム候補からのメールを受け取ったため、
会議が終わると、参謀長を残して、すぐにキム・ヒョンガム候補の事務所に行ってしまう。
参謀長いわく、ヘリム事務所の職員はみな、キム・ヒョンガム候補の応援に回ってしまったと言う。
それを聞いて、テサンは、向かいにあるキム・ヒョンガム事務所に行き、
「一体どういうことだ、オ議員! 我が民友党が推薦していない候補を応援するとは! 職員たちも他の候補を応援することの責任を追及してやる!」
と怒るが、オ議員は、
「当選確率ゼロの候補の事務所から、この職員たちはここに移ってきてくれたんだぞ」
と言い返す。
放送局のニュースには、チョ代表が出演してインタビューに答え、
「カン・テサン選挙本部長の勇気に応え、今回の補欠選挙では、政策と人物だけで候補を決める“クリーン政治”を実践することに決めました。 有権者のみなさんも、投票する候補を政策と人物で決めてくださるよう、お願いします」
と、画面に向かって語りかける。
ヘリムは選挙カーに乗って、テサンとワン室長と共にナムソン駅前で街頭演説を始めるが、そこにキム・ヒョンガムの選挙カーも現れ、音楽に乗って踊る女性ダンサーとともに叫ぶキム・ヒョンガムに、聴衆たちの注目は集まってしまう。
そこに記者が現れて、
「今回の選挙にあたってチョ代表がクリーン政治を掲げ、党の選挙資金を少年少女家庭に寄付したことを知っていますか?」
と質問され、テサンは驚く。
そして、すぐにチョ代表に電話をかけ、
「クリーン政治ですって? 一体どうなっているんですか? 選挙本部長の私に相談もなく、そのようなことを決められては困ります」
と詰め寄ると、チョ代表は、
「キム・テボンのせいで落ちた我が党のイメージをアップさせるために、悩んだ末に決めたことだ。 選挙本部長であれば、この程度の苦境は乗り越えなければ。 ソ・ヘリム候補のところに行っているんだって? 気を配ってやれよ」
と言って、電話を切ってしまう。
「クリーン政治ですか? 清潔で透明感のある選挙、私はよいと思います。 選挙資金なら、夫の慰労金の残りや家の保証金を集めれば・・・」
とヘリムは言うが、ワン室長は、もっと金がかかるのよ!と怒鳴る。
自分も資金を出さなければ、と言うテサンに、ヘリムが、
「どこから出るお金であろうと、受け取りたくはありません。 自分の資金だけで選挙を戦いたいです。 クリーン政治で選挙する、とても気に入りました」
と話すと、テサンは黙って去って行ってしまう。
その様子を遠くから見るドヤに、
「ヘリムさんを助けてあげたいだろうが、これ以上1ミリでも政治に関与してはならないのが、我々検察の運命なんだ」
と、支庁長は語るのであった。
選挙事務所に現れたヘリムは、参謀長に、
「職員たちがみなキム・ヒョンガム事務所に行ってしまったのに、ひとり事務所を守って下さって、本当にありがとうございます」
と言いながら、通帳と印鑑を出して、
「法定選挙費用の1億5千万です。 夫の命の代償ですので、大事に選挙のために使って下さい」
と言って、それを参謀長に渡す。
そして遊説会場に現れたヘリムは、遊説前に原稿に書いてある選挙公約を読みながら、
「これを当選後1年で全部やるんですか? これウソじゃないですか? 私、ウソはつけません」
と、ワン室長に言い始める。
「KTX(新幹線)を、我々の地元に通してくれよ」
と、目の前にいた有権者から言われると、ヘリムが、
「そうなればよいでしょうけど、どこに新幹線を通すかは、既に国で決めた政策なので、それを変更すれば国に大きな損害を与えます。 そんなウソまでついて当選したくはありません 」
と答えるため、
「当選したくないなら、なぜ出馬したんだ?」
と言って、有権者は去って行ってしまう。
そのため、遊説を中断して事務所に戻りましょう、とワン室長は言い、
「これまで私の演説を聞いて下さって、ありがとうございました」
と、ヘリムは誰も聴衆がいないにもかかわらず、挨拶する。
支庁長が地元の不法賭博リストを渡すと、ドヤは、
「不法賭博は、検察じゃなくて警察の管轄じゃないですか?」
と笑うが、支庁長は、
「こんな田舎のどこから、多額の資金が出て来るって言うんだ? お前が担当しろ!」
と命じる。
「金は使わない、公約は守れない。 落選したくて出馬したんですか? 履歴書に落選経験を書きたいからですか? 公約は当選するためのものだと何回言いました? 美しい敗北より汚い勝利の方が何千倍も大事なんです!」
と怒鳴るワン室長に、
「守れない約束は、したくないんです・・・」
とヘリムが答えるため、
「テサン議員に頼まれてここに来ましたが、もう好きにしてください」
と、ワン室長は完全にお手上げ状態。
一方、テサンがあるビジネスホテルを訪れ、フロントの若者に、
「実はカジノをやりに来たんだ。 金はリュックに入っている」
とひそひそ声で話すと、若者は電話をかけ、それに答えた店員が
ジノから現れると、隠れていた係長たちと彼らを押さえつけ、カジノに突入する。
すると、そこには、ヘリムの事務所の参謀長も客として居合わせ、ドヤに体当たりして一度は逃げるが、刺された傷が痛みながらも、ドヤは参謀長を取り押さえる。
また、義父のもとを訪れたテサンは、チョ代表と何とか席を設けたからそこで謝罪して責任をとるように言われるが、
「自分で選んだことです。 責任も自分で取ります」
と、テサンは言い切る。
しかし、テサンの義父は、
「どうやって責任をとるんだ? 国会議員を辞めるのか? ふざけているのか? 天下をとった秀吉でさえ信長の前で踊ったんだ。 まずは受け入れることから学べ」
と言って、テサンをチョ代表との食事の席に連れて行く。
その席でテサンは、正座して深々と頭を下げ、
「ものすごくよい勉強になりました。 教えて下さり、ありがとうございました」
とチョ代表に挨拶をするが、注がれた酒を持って、
「代表の期待に応えてみせます。 そして、必ず生きて帰って、またお目にかかりましょう」
と言って、グラスを握りつぶして手から血を流しながら、席を立って出て行ってしまう。
そしてテサンは、ワン室長から、
「私の提案は、ヘリムさんに全て断られました。 もう私のすべきことはありません」
とかかってきた電話に、
「ヘリムさんの当選のために、命をかけますから、ワン室長もそうしてください」
と言って、すぐに切ってしまう。
「焼酎、一杯やりませんか? 今日はものすごく辛い日だったじゃないですか」
とヘリムに誘われ、ワン室長が
「正直に言って下さい。 今回の出馬の理由は何ですか?」
と聞くと、ヘリムは、
「息子のドンハに、サバを食べさせたくて。 あそこの川の終わりにある干拓地、今は蚊のせいで人も住めない場所になってしまいましたが、干拓地を開発しながら環境も壊さずに魚が戻ってこられるようにしたいんです。それが、出馬の理由です」
と答える。
そしてふたりは、その川沿いに座って焼酎を飲みながら、
「その話を公約にすれば、いいじゃないですか。 干拓地の人々のために検察にたてついたことも、ここの有権者たちは知っているんですから」
と、ワン室長は提案する。
「それ、ものすごくいいですね! さすがタダの選挙専門家じゃないですね!」
と言って、ヘリムが喜ぶと、
「テサン議員も命をかけるって、言っていますし」
と答えるワン室長に、ヘリムは、
「私たち、一からまたやり直してみましょうよ! 乾杯!」
と言って、杯を交わすふたりであった。
キム・ヒョンガムの選挙カーに乗って踊っていた若い女性たちが、
「仕事も終わったし、どこか遊びに行く?」
と言いながら歩いていると、ヘリムがすぐ近くで演説を始め、
「あれ、ポロロのお姉さんじゃないの? この間私たちのせいで、演説の聴衆が誰もいなくなっちゃたわよね。 やることもないし、お姉さんを応援する?」
と言って、女性たちはヘリムのところに行く。
すると、演説中のヘリムに、女性たちのうちの1人が、
「お姉さん、私のこと、覚えています? この間演説の時、あれは仕事だったので、ごめんなさい。 お姉さんに挨拶しようと思っていたんですけど」
と言うと、ヘリムは、子供番組『ポロロ』で以前共演した子供だと気付く。
そして、女性たちは、
「借りを返したいんで、歌ってもいいですか? もちろんタダですよ!」
と言って、選挙カーで歌って踊り始めると、見る見るうちに聴衆が集まり始め、ヘリムが、
「私は守れない約束はしません。 この干拓地にサバたちが戻ってこれるように、環境に配慮した開発をしましょう!」
と言うと、聴衆たちから歓声が上がる。
ヘリムの事務所の前にも、たくさんの人々が集まり、世論調査によると、ヘリムの支持率は24%でキム・ヒョンガムに次いで2位まで上がり、
「これで、キム・ヒョンガムも射程圏内です。 みなさん、さらに頑張ってください!」
と、ワン室長は選挙スタッフたちに檄を飛ばす。
それを向かいの事務所から見ていたキム・ヒョンガムが、どうしようかと相談すると、
「ヒョンガムさんは、ヘリムと違って無条件開発を打ち出してください。 それから、男問題などヘリムに関する噂を探して、二度と立ち直れないようにしてやりましょう」
と、オ議員はキム・ヒョンガムに耳打ちする。
事務所に現れたテサンは、
「ここまで成長してくれてありがとう、ヘリムさん。 工場誘致の件は、私が義父と話をつけるから」
と約束する。
一方、不法カジノで検察に検挙された人間たちは、各候補の選挙部長ばかりで、その中にヘリムの参謀長もいることを聞き、
「おばさんの金は、どこに行ったんだ??」
とドヤが問い詰めると、
「ヘリムさんの旦那さんの命の対価なのに、なんてバカなことを・・・」
と、参謀長は頭を抱える。
検察に駆けつけたヘリムは、
「何かの間違いですよね?」
と聞くが、参謀長が、
「私を殺してください・・・。 魔がさしてしまったんです・・・」
と答えるため、
「あのお金は、夫の命の代償なんですよ。 それをどうしてこんな風に・・・」
とヘリムが言うと、
「言葉も見つからないよ。 なんで通帳を預けるんだ」
と、ドヤは呆れかえる。
検察から帰る時に、ヘリムは、
「お金もお金だけど、信じていた人に裏切られたことの方が痛手だわ・・・。 職員がみな逃げた時に、あの人だけはひとり残ってくれたのに・・・。 全部計画的だったのね・・・」
と言いながら、力なく倒れてしまいそうになる。
そのヘリムを、ドヤは支えるが、その様子を離れた車中から、何者かが撮影する。
一方、叔母に呼ばれたセジンは、チョ代表のところから大量の絵の購入希望が来た、と言われ、
「急にこれだけの絵を購入する理由は、何ですか?」
と聞くと、叔母が、
「補欠選挙が終われば、また選挙があるじゃない? そのための資金が必要なのよ」
と答えるため、セジンは、
「選挙と絵と、何の関係があるんでしょうか」
と聞きかえすが、叔母は、
「政治について、あまり知ろうとしない方がいいわよ。 それから、今までもそうしてきたんだけど、20%ほどディスカントしてあげてちょうだい」
と答えるのみ。
そこへテサンが現れ、義父とチョ代表が目の前で話をしているのを見ると、そこに行くが、
「会長、キム・ヒョンガム候補が、おたくのグループの工場を無条件で誘致することを選挙公約にすると言ってきているんだが、同意してくれますよね?」
とチョ代表が言うため、
「お義父さん、それについては、私が既にヘリム候補と・・・」
とテサンは慌てて口をはさむ。
しかしテサンの義父は、それを遮り、
「同意します、代表」
と答え、チョ代表はひとり先に帰ってしまう。
「お義父さん、私が補欠選挙対策委員長なのに、どうしてこんなことを・・・」
と詰め寄るテサンに、義父は、
「チョ代表なしで、選挙に勝てると思っているのか? 結果は見えている。 チョ代表と賭けをしおって、正直金だって惜しいわ!」
と言って、出て行ってしまう。
そこに現れたセジンは、
「大丈夫、ですか・・・」
と声をかけるが、テサンは
「ゴミのような人間たちめ!」
と叫び、目の前にあったグラスなどを叩き割り始め、ヘリテージクラブから帰ろうとするが、
「別の部屋に行って、簡単に治療しましょう」
と言って、セジンはテサンを引きとめる。
一方、ヘリムはドヤに家まで送ると言われるが、ヘリムは駅前に行ってくれと言って、到着すると選挙活動中のスタッフとともにビラを配り始めるため、
「あれは、俺が知っているソ・ヘリムか? 選挙に出るなんて・・・」
と言いながら、ドヤは去って行く。
そこにある男が現れ、駅前の雑誌ラックに、ヘリムとドヤが写った写真が掲載された雑誌をいきなり並べ始めるのであった。