生きるということ② ~マルガ英雄墓地~ | Bali Sari 日記

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生きるということ②

 

昨日はカーチャーターしたドライバー兼ガイドさんの話を書きましたが、私は彼を責めるつもりではありません。

今回の旅で色々と「生きる」ということに関して考えるきっかけとなった1つの出来事だったということです。

 

そして、いつも友人にカーチャーターをお願いしている私が、今回この会社にカーチャーターを頼んだのは、バリ島タバナンにあるマルガ英雄墓地へ行ってみたいと思ったのがきっかけでした。

 

日本にいる時にYoutubeで見て、行ってみたいと思っていたのですが、バリへ着いた頃にはすっかり忘れていて、長いウブド滞在中に何となく見ていた映画『永遠の0』を見ていて、マルガ英雄墓地のことを思い出し、Youtubeでこの墓地を訪れていたこの会社にカーチャーターをお願いしたというのがいきさつです。

 

 

◆マルガ英雄墓地(マルガラナ英雄墓地)

 

バリ島タバナン県にあるマルガは、インドネシア独立戦争で激戦地となった場所で、1946年11月オランダ軍との壮絶なる激戦が繰り広げられ、グスティ・ングラ・ライ将軍(バリ島の空港にも名前がつけられている)率いる94名の部隊が 全滅し、多くの戦死者を出しました。

マルガ英雄基地には多くの戦没者の霊を偲び、 その墓碑が立ち並んでいます。

その中に、第二次大戦後もインドネシアに残り、インドネシア 義勇軍としてバリ島の兵士とともに戦った日本人兵士11人の墓も 含まれています。

戦没者の氏名が書かれています。

「Jepang」とあるのが日本人だそうですが、氏名はバリ名になっています。

美しく整備された中に綺麗に墓碑が並んでいます。

インドネシア人と同等に丁寧に祀られていることが伺えます。

日本名が書かれている墓碑もありますが、バリ名だけの墓碑もあありました。「Jepang」と書かれているのが日本人兵士の墓碑だということでした。

皆さん20代という若さでこの戦いに参戦されていたことが分かります。


日本人でこの場所を訪れる人は少ないということでした。

 

ここで、ひとつ宿命というものを考えさせられました。

生まれた国や時代や両親などは選べないということ。

それは自分が背負った宿命であり、そこから逃れることはできないのだということです。

 

ここに眠る方々も、今の時代に生まれていたら違った人生があったと思います。

自分の力だけではどうすることもできないことって確実にあるということを考えさせられました。

 

つづく