書評「御社に「うつ」が多い理由
うつに関する本は多いが、本書は企業内に限定した一冊。
一読すると、企業の産業医が単なる産業医か、産業精神科医であるかで
随分結果が違うのだろうと思う。
こういう人物を産業医としている企業の社員は幸せである。
本書内では繰り返しうつの早期発見、中間管理職の重要性が出てくる。
それを元に復職へのプラグラムの提言など、
読みやすいにも関わらず充実した内容になっている。
しかし、今の日本企業って本当に疲れているなあと思う。
そのしわ寄せが全て現場にのしかかっている。
著者はその現場を自分の足で歩いて見ているところに好感がもてる。