ナチュラルな配色には2つのタイプがある? | 四季彩

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今日の色彩情報は、
日本色彩研究所による、ナチュラルな配色に関する調査の
ご紹介です。




引用元のサイト名
財団法人日本色彩研究所


引用元の記事
ナチュラルな配色には2つのタイプがある


引用ここから


色彩学のテキストなどで、ナチュラルな配色といえば、ベージュブラウン系や黄緑などの、YR系からGY系までの色を中心とした色を組合せたものであり、穏やかでくつろげるイメージが感じられるとされていると思う。(中略)。
しかしながらそれよりもさらに多くの人が「ナチュラルな配色」として選んだのは、薄い水色薄い水色などを組み合わせた、さわかかで瑞々しく、若やいで透明感のある配色であった。

(中略)今回多くの現代日本人が選んだナチュラルな感じの配色は、水、新緑、ミントなど、さわやかな緑から青緑系のティントトーンの色から構成されていた。こちらはTV-CMなどの広告戦略にしばしば登場するイメージとしての「ナチュラル」といえる。

ここで、従来のおだやかなナチュラルを「ウォームナチュラル」、今回のさわやかなナチュラルを「フレッシュナチュラル」と呼んでみることにした。

ウォームナチュラル
ウォームナチュラル

(中略)

現在の街には空き地がなくなり、道端の土も目につきにくくなった。自然を感じさせるものといえば手を汚す土よりは、風にふかれる新緑なのかもしれない。そして今、現代人が最もナチュラルな感じを受ける色は、もっぱらテレビなどの映像(イメージ)の中で見る、清らかな水を連想させるアクアカラーとなったのであろう。

引用ここまで


この研究は正直盲点でした!
私も、「ナチュラル」といえば、樹木の色、土の色、古い木造建築物の色などのベージュ~ブラウンや、木々の深緑などのいわゆる「アースカラー」に近い色合いを想像してしまうのですが、今はそれ以上に南国の海と空のようなクールな色合いが、「ナチュラル」と感じるんですね!
なるほど、昨今の日本人が身近に触れる「自然」の質が、昔と比べて変わってしまったから、というもの納得です。
逆に言うと、「ウォームナチュラル」が人造物で見かける機会が多くなったことも(例えば、ダークブラウンの内装の飲食店、インテリアや景観作りのための植物など)、あるのではないでしょうか。
色に対する印象が変わってきているということは、色彩の嗜好も微妙に変化しつつあるかも知れませんね。また、少なからず商品色彩計画の場に影響を及ぼしそうです。




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