丁寧に、敬語を使ったつもりが
丁寧語でも敬語でもなく
「あなた、私に敬意を表してよね」という
意味だったとしたら?
え~~~~~~~!!!
でしょ。
でも、よくそういう言葉遣いを耳にしますよ。
たとえば。
お店に、車で行って駐車券に判をもらいたい。
「あのお、駐車券に判はどこでもらえばいいんですか?」
「はい、あそこのカウンタで頂いてください」
「頂く」は、「差し上げる」と一対なんです。
左の方が「差し上げる」姿勢
つまり、右の方が左の方に何かをあげた場合
左の方は「頂く」姿勢になります。
お店に行って「いただいてください」と
そのお店の従業員が言ったとすると
お客様に、左の姿勢を強要したことになるのです。
そうですね。もうお分かりですね。
「あちらで、差し上げております」
が、正しいですね。
同じ様に
「お昼頂きました?」
「どうぞ、お茶を頂いてください」
なんてのも、ありますね。
丁寧に言ってるつもりなんですが基本が違います。
あらら?なんて事のないようにちょっと気を付けてみましょうね。
このほかにも
「コーヒーになります」
「こちらでよろしかったでしょうか」
「一万円から頂きます」
「デザートはお食事の後で結構ですか」
コーヒーは、はじめからコーヒーで、紅茶が変わったわけではないでしょ。
どうして過去形で聞くの?今、ここでしょう。
一万円からではなく、「一万円、お預かりいたします」
「結構」も、あなたが言ってはいけません。
「お食事のあとで、よろしいでしょうか」
そう、大したことではないんですよ。
でも、そこにあなたの「品格」が出ます。「教養」といってもいいでしょう。
せっかく、丁寧におもてなしをしようとしていらっしゃるなら
どうぞ、日本語を、正しく使いましょうね。
あなたの笑顔にふさわしい、気品が漂いますよ。
。