前日にGPからの電話と携帯アプリのレポートで Possibly Kidney Cancer と知った私達(あえて私達と書くのは、私ひとりでは何も行動する事ができなかったから)は、翌日の朝にプライベート保険会社に電話をかけた。泌尿器科(Urology)の医者(Urologist )を見つける為に。
ここで英国の医療体制を少し説明します。
英国では2つの流れで医療を受けられる体制があって、ひとつはNHSという国民保健サービス、もう一つの流れはプライベートで医療保険に入りプライベートの医者や病院で診てもらう方法です。NHSの方は英国の滞在者であればタダ、プライベートの方は莫大な医療費が掛かりますが、保険会社が払う仕組みとなっています。それなりの会社であれば会社が保険料を払ってくれるので、勤め人の多くは手術が必要な場合等はプライベートを利用することが多いと思います。プライベートの病院では直ぐに医者に診てもらえますが、NHSは待ちリストが長〜くなっていて、医者に診てもらうのに2-3ヵ月は掛かるのが普通です。
さて前日のレポートを見たうちの旦那さん。スイッチが入りまくり、全ての事においてサポートしてくれたのであった。この時も土曜の朝、保険会社のオペレーターと言い合いまでして、直ぐに診てもらえる泌尿器科のドクター5人のリストを勝ちとってくれた。
リストをよ〜く眺めながら、ひとりのドクターを選んだうちの旦那さん ー選んだ理由は、病院の場所がウィンブルドンと良い立地だったのとドクターの名前が良かったからー 早速そのドクターに電話を掛ける。どうも本人はその番号にはいなかったらしく、折り返ししてくれるとの事で電話をきった。(奥さんが電話に出た様子。土曜日だものね。)
数分後直ぐに電話が掛かって来た。
旦那さんが私の状態とスキャンの結果レポートを簡単に説明した所、そのドクターは
「そんな状態なのであれば、私の出番ではなくて別のドクターが必要だよ。知り合いのドクター達をあたってみるから、少し待って。また連絡するから。」
と言われた。電話をきった後、うちの旦那さんが
「このドクターは信頼できる。話すだけで判るよ。」
と言った。
その日の午後。旦那さんの携帯がまた鳴った。朝のドクターが
「適任者と連絡取れたよ。直ぐに会えるそうだから、月曜日に病院に予約をとりなさい。ドクターの名前はクリス・アンダーソン。」
この時から物事が10倍位のスピードで流れ始めた…
===== 今日の英単語 =====
Urology = 泌尿器科
Urologist = 泌尿器科医