抗がん剤の治療では副作用が辛いと聞いています。私もこの免疫療法を始めるにあたり、ドクターやナースからどんな副作用が出るか、インフォームドコンセントで事前に聞かされていました。「これが全て出てくるって訳では無くて、中には副作用があまり出ない人もいるから。」とドクターにも言われましたが、何となく気持ち的に、点滴を入れた瞬間から私の身体の中で何か変化が起こって、何かしらの症状が出てくるような気がしていました。
幸いな事に免疫療法は化学療法(キーモセラピー)等よりも副作用が出る可能性は低いそうで、初めにドクターから、「腎癌はイミュノセラピー(免疫療法)で治療するのが主流です。」と言われた時は、ちょっとホッとしたのでした。
それでもやはり治療が始まった時から、何時も自分の身体のちょっとした変化に敏感になっていて、何かを見つけては「これは副作用じゃ無いよね?」と確認する毎日が続いていました。
さて点滴を受けてから10日ばかり経った1月30日の朝。何となく首周りが苦しい感じがしました。鏡を見たところ、右側の首の付け根が明らかに腫れています。「ありゃ、これは甲状腺だワ」、直ぐに旦那にも確認してもらいました。旦那も触診とネットでチェック。私は「甲状腺」の英単語を確認する所から始めました。(因みに甲状腺は Thyroid です。Thの発音でティロイド、或いはサイロイド)
はい。今週もまたホットラインに電話です。
また前回(ビートルート事件)と同じ様な質問をされて、但し今回は甲状腺が腫れている事、後ちょっと胸が苦しい事を伝えました。胸の方は、ちょっと前から心臓のあたりが何となく苦しくって、でもいつもって訳では無く、気のせいかな?と思えなくも無く… 連絡先を確認されて一旦電話を切りました。
その後またドクターベンから電話が入りました。「胸が苦しいって?」始めに胸の事を確認されました。どうも「胸が苦しい」となると、心臓発作の可能性があるので、先ず始めに大丈夫かどうかを確認するようです。「胸はちょっと重苦しい感じ。常にでは無くたまに気がつく程度。それよりも右のティロイドが腫れているんですが…」私は甲状腺の方が気になっていたのですが、医療関係者達は、それよりも胸の方が気になる様子。また一通りの質問をされました。
「う〜ん。念のためECG(electrocardiogram:心電図)をとった方がいいから、A&Eに行きなさい」
「A&E〜⁈ 」
と電話口に向かって叫ぶ私でありました。
…続く…
===== キーワード =====
Side effects = 副作用
Immunotherapy = 免疫療法
Chemotherapy = 化学療法
Thyroid = 甲状腺
Swollen = 腫れる
Chest pain = 胸が苦しい* (医療関係者はChest Painを使っていましたが、私の場合Painと言うよりもHeavyな感じだったのでヘビーを使いました。息が普通に出来るか必ず聞かれます。)
Heart attack = 心臓発作
ECG (Electrocardiogram) = 心電図
A&E (The Accident and Emergency) = 救急