先週は急性腸炎になり、深夜に救急車で運ばれた。
去年の6月以来久々に応急室のお世話になった。
それ以降、ほとんどまともにご飯が食べられず、寝ている日々。
明日から授業が始まるのに、体が思うように動かない。
久々に食糧調達に近くのマートに行ったけれど、筋力が低下して
少し階段を上り下りするのにも足がこわばって動かない。
たった4日間寝込んだだけで、この衰えようは…笑えない。













家で数日間のびている間も、いろいろ考えてしまう。
何をどう書いていいのか分からないので、書いては消し、書いては
消しの繰り返し…。文章力のなさはこういう時に露呈する。
先月日本で起きた出来事が、うそだったらいいのに…と思いながら
何も出来ない自分をもどかしく思い、できるといえば薄給をやりくり
して捻出する微々たる額の義捐金を日本赤十字社に送り続けると
いったこと…そうして気づいたら3週間経ってしまった。
「なんとなく3週間が経ってしまった」のが的確かも。
被災者の方々はこの3週間余り、筆舌に尽くし難い悲しみと恐怖と
苦しみを味わい続けていて、この先も簡単に消えるものではない。
私の貧困な想像力では到底推し量れないほどなんだろう。
大切な人たちを一瞬で失った傷は、一生癒えないかも知れない。
大切な家族や友人知人を失う悲しみは、私も味わったことはある。
でも、その時はゆっくり別れを惜しむ時間を十分に与えられていたし、
送り出す時は故人の馴染み深い人達と一緒に送り出すこともできた。
でも震災では犠牲者もご遺族も、それがまったく許されない。
手厚く葬ってあげることも、花を手向けることもしてあげられない。
それを考えると、偽善だろうが何だろうが、涙が止まらず眠れない。
16年前の阪神淡路大震災は、見事復興を遂げたけれど…
福島の原発の日に日に悪化する状況からも、このたびの震災の復興
は果てしなく遠い道のりになるかも知れない。
よく「日本は強い国」と言うけれど。
世界で絶賛されている「日本の強さ」というのは、これだけの困難な
状況におかれても他人を配慮することを忘れず、秩序を保って行動が
できる被災地の方々ひとりひとりの強さであって、国力じゃないと思う。
今は外国にいるので、被災地の方々の強さには励まされるし、勝手な
ことを言ってしまえば日本人として誇らしいとさえ思う。
それでも、被災地の秩序も永遠に保てるわけじゃないでしょう。
いつ復興できるか分からない、どころか、原発事故の恐怖が迫る中で
被災地の方々に秩序を保った行動を期待し続けるのは残酷だと思う。
被災地の方々が安全な生活の場を確保し、少しでも穏やかな気持ち
になれるようになってほしいな…
・・・と祈ることくらいしかできないのがもどかしいところだわ。
でも、日本のいたるところが巨大地震の恐怖に脅かされているので、
このたびの巨大地震は、決して対岸の火事でも他人事でもない。
いつかは自分の街にも来る、と思って意識しておかなくては。
天災は避けられないなら、罹災した時に冷静になって行動できるかが
大事だと思う。果たして、自分は東北の被災地の方々のように冷静に
行動できるだろうか…と思うと自信がないな。情けない。













とまあ、いろいろな思いがめぐるんだけれど、またおなかが痛くなって
来たので、今日は寝てしまおう。
寝られることは幸せなこと。
不眠症だなんて言ってた自分は罰当たりでした。
簡単に言ってしまってはいけないけれど。
日本は負けません。
原発事故で決死の作業をしている関係者の方々。
行方不明者の捜索に当たっている関係者の方々。
どうか無事に任務が全うできますように。