前回の内容でも少し触れたが、デイケアに通わせるのもかなりしんどい。

薬の用意、着替え・おむつの準備、毎朝の検温と血圧測定がある上に、迎えの時間までに食事と着替えをさせなければならない。

子育てを経験した人なら当たり前な事なのだろうが、私は独身なので全てが初めてで大変だった。

これでは何も出来ない。

ちょうど4月辺りぐらいに大きな仕事の話をもらっていたため、余計に私は焦りを感じていた。

相手方(姉とは思えないほど非常識なので、以下、相手方と呼ぶ)と話をして、介護負担を頼んだが術後間もないため痛みがあり、それは無理だと言われた。これは確か7月末ごろの話だったと思う。

介護ヘルパーを頼もうとケアマネジャーと話をしたが、色々な制約があったり、時間的に人員を確保出来なかったり、母本人が嫌がったりしたため、母から私の知り合い2人に依頼した上で来てもらう事にした。

その2人とは、介護職経験者と元料理人というメンバーだ。

私の負担は少しは減るものの、介護業務は多岐に渡るため、やはりそんなには楽には感じなかった。

夜中は私一人で管理するため、慢性的な寝不足にもなっていた。

そんな大変な状況下、相手方は自身の体調が良くなってきても、こちらに一切報告すらせずに普段の生活に戻っていたため、私はその非礼さに怒った。

この頃ぐらいから、相手方は露骨に私からの連絡を避け、暇な時にしか返事をしないようになり、更に私は怒るという悪循環になっていった。

相手方からすれば、連絡があれば手伝い要請なわけだから避けるのは当然だろうが、こちらに押しつけておいて平気でいられる気持ちがわからなかった。

私も声や荒げる事が増えたが、これは相手方の作戦・陰謀であった。

わざとに怒らせ、話し合いの場を潰すようにしていたのだ。

相手方は学もなく無知な人間であるが、こういった悪知恵だけは持ち合わせている。

まさに狡猾というべき人間だ。

分かっていたはずだったが、疲れが溜まって来ていた私は相手方の策略にハマってしまっていた。


相手方は介護とは全く無関係、しかも20年以上も前の話で私を罵倒し続けた。

ここまで非常識な人間とは思っていなかったが、もはや私の知っている人間ではないと悟り、弁護士に相談しなければならないと思い始めた。