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記憶の美術館

アーカイブされた記憶を紐解き、永久保存したい日常をつづる

最近、ふとしたことで昔の友人のことを思い出すことがあって・・・







きっかけになったのは、いま働いているバイト先の共有フォルダにある文書の名前でした。







『〇〇〇〇氏弁護士答弁書』








更新日付が昨年の秋になっています。








まだ続いているんだ・・・








その友人が会社をやめることになった理由は、プライベートでオーストラリアに旅行に行き、事故にあったことでした。








その当時、ネットで知り合ったオーストラリア人の彼氏ができてルンルンだった彼女は、次の仕事はオーストラリアの現地法人で見つけてすっかりそちらに引っ越すつもりだったので、その時空港に迎えに来た彼氏に車に乗せられた時も何の疑いも持っていませんでした。








ところが、空港からの道すがら、高速道路の何も無いところで、急にハンドルを切った彼は、自分は無事で、彼女は全治半年に及ぶ大怪我をし、その後リハビリに1年以上、そしてうつ病を発症したのでした。








私達が彼女から詳細を聞いたのは、彼女がオーストラリアから搬送されてきて、日本の病院で治療、リハビリを終え、会社に細々を来るようになってからでした。








彼女は彼がハンドルを切ったのは何も無い高速道路で、ものすごくスピードが出ている時だったといいますが、彼の言い分は、「目の前にカンガルーが出てきたからハンドルを切った」というもの。







どう見てもおかしい彼の行動に、まさかと思いつつ「まさかあなたに保険金がかかってたってことはないの?」と聞いたことは思い出します。







保険金がかかっていても、普通、日本の感覚からすると事故と怪我の保障ぐらいと思っていたからそんなことだけのためにそんなキケンなことしても意味ないし・・・動機が不明、と思っておりました。







それから何年もたって現在も続いている事件。








彼女は会社もやめ、地方都市に帰郷してしまい没交渉になっています。







でも、結局どうやらその保険金詐欺が事件の核心だったらしく、それが今オーストラリアで問題になっていることらしいのです。







日本では考えられませんが、オーストラリアでは簡易に入った保険で簡単に自動車事故で保険金が降りるんだそう。








それが、一般に認識されているとわかったのはこの話を今回思い出したきっかけでお旦に話をしたことからでした。








未だに友人の事件が係争中であるようだ(友人は現地法人の顧問弁護士を使って現地で元カレを告訴している)、と話すと、そういえば去年の夏に同様のできごとがお旦の会社でもあったとか。







それは、会社の女の子がネットで知り合った彼氏に会いにオーストラリアに行くと、空港からしばらくドライブして沼地のようなところで「ちょっと待ってて欲しい」と言われてそのまま放置されたというものでした。







これだけ聞くと「はぁ?」と思いますが、5時間たっても帰ってこない彼氏の携帯は繋がらず、警察に通報したところ「すぐに行くから車の中から出ないで」といわれ、緊急対応になったそうです。







なぜかというと、沼地というのは、気温差も激しく、夜行性の動物も多いので慣れない人がいると数日で死んでしまうことは確かなんだそうです。








そしてこれがオーストラリアで結構頻発する保険金詐欺の常習手口だから。







よくある手口というのは、「車が故障して、彼女を残して車をとってきてみると行方がわからず死んでいた」というもの。







彼女はまさにその手口にはまったのだ、と現地警察から聞かされたのだそうです。








しかも、その手口で得られる保険金額は日本円にして、大きくても50万くらい、大抵20万円くらいだそう。








もろもろのショックから彼女はうつ病になってしまい、半年ほど会社に来られなくなってしまったそうです。








でも、無事に帰ってこられたことと、仕事は失っていなかったことそういったことを客観的に理解できるようになって今は復帰しているそうです。







数年の期間があるとはいえ、自分の身近で起こった2つの似たような事件。







これは、たまたま少数の事件が身近で起こったのか、結構の件数がおきているのか。







オーストラリアの保険制度にも問題があるところに持ってきて、ネットで簡単に知らない人と繋がる時代。







どこまで警戒心を持てばいいのかが見えないですね。







でも、そういう犯罪の餌食にならないために知って欲しい。







悪意をもって獲物を探す犯罪者はネットの世界にこそ多いということを。







ちょっとの警戒で、難を逃れることもあるかもしれないのだから。