記憶の美術館 -2ページ目

記憶の美術館

アーカイブされた記憶を紐解き、永久保存したい日常をつづる

子供の頃の情景で、こんなことってありませんでしたか?







昔、ケーキというものは、ケーキ屋さんで特別なことがあるときにだけ買ってきてもらえるものでした。







それは、お誕生日かクリスマス。








我が家ではケーキは父親が買ってくるものでした。








とあるクリスマスのこと。









父親が買ってきたケーキを一口食べた瞬間、「マズッ!」










・・・バタークリームだったんです(汗)。









一定の年代以降は、バタークリーム自体知らないよね?(笑)








昔、ケーキ屋さんではバタークリームのケーキを、生クリームと同じデコレーションで作っていた時代があったんですよ(笑)。








今は、バタークリームもやわらかい、それなりのおいしさとして認識されているかもしれませんけども、当時、バタークリームは生クリームの代用品みたいな感じで、なんとなく硬くてザラッとして、おいしくなかった。







なんでなんだろう?生クリームより日持ちがするから使われていたのかな?生クリームが入手しにくかったのか???








マジで、当時の製菓業の方に聞いてみたい(笑)








その結果、年に一度のケーキは悲惨な結果となり、父親は家族全員から責められたのでした(涙)。








あの時、大人は食べられたのに、子供は食べられなかったケーキ。








あれは一体なんだったんでしょう。









それから、ケーキ選びには慎重になった父親。









必ず決まったところでしか買わないようになりました。







今は、どこでも買えるケーキですが、こういう経験がある人が同年代には結構いて、笑える。







でもね、こういう経験があって、おいしいケーキを食べた時の感動っていうのもある気がする。








次の年、ごくふつーの生クリームのケーキを父親が買ってきて、食べた時、それは黄桃の缶詰のはいったショートケーキでしたけれど、家庭で作ったような素朴な味ですが、スポンジのやわらかさ、果物のジューシーさ、クリーム控えめの甘さ、そういったもののおいしさが刷り込まれた記憶っていうのは強烈でした。







おいしいもの、マズイもののはっきりしていた時代だったのかもしれません(笑)。







いま思えば、本当に父親に申し訳ないな、って(笑)思えるんですけども・・・







わかる人にはわかる、子供の頃、納得のいかなかったお話です・・・