5年振りの再演となる豪華絢爛な大型ミュージカルに行って来ました。
ただ、体調が絶不調。
前々日の日曜の夜に急性胃腸炎になり、吐き気と下痢で前日は何も食べれず、ポカリを飲むだけ。
観劇当日も何も食べれず、フラフラになりながらタクシーに乗りなんとか日生劇場へ到着。
本来ならとても行ける体調ではないのだが、とても楽しみにしていたことと、座席がXC列という前から3列目の
またとない良席だけにどうしても行きたかった。
そして、今回の目的のひとつ、初の怪人役の石丸幹二さん。
なぜ彼は四季在団中、演出家の浅利慶太氏に怪人役をさせてもらえなかったのか?
それを確認したかった。
劇団四季在籍中は石丸さんのラウル役を一度だけ見たことがあるのだが、それはもう貴公子そのもの。
ほんとうにすばらしかった。
その後、四季を退団して現在はいろんな舞台に立っている。
ジキルとハイドやエリザベートなど彼の出る舞台はいろいろと観ているが、非常に高いレベル
であり、同世代として、自分もがんばらなくちゃという気持ちにさせてくれる。
そして、なんといっても今回もまたどうしても再び観たかったクリスティーヌ役の濱田めぐみさん。
文句なしにミュージカル界の圧倒的ナンバーワンの存在。
だが、そんな彼女も劇団四季時代、ほとんどの主役をやっていたが、このクリスティーヌ役だけは抜擢されることはなかった。
5年前のラブネバーダイ初演の濱田クリスを聴いて、浅利さんは正しかったと思った。
濱田さんの持ち味がまるで生かし切れていなかったからだ。
彼女はアイーダやウィキッドのように魂で歌うタイプだ。
彼女のアイーダは超一流を超えて神レベルであった。
当時、濱田アイーダを観劇したマルシアがあまりに感激して、どうしてもアイーダをやりたいと言い出して、劇団四季の
軍隊のような過酷な稽古をして、なんと一度だけ舞台に上がらせてもらったことがある。
そんな濱田さんであるが、前回のメリーポピンズもそうだが、このところ役には恵まれていない。
これは本当に残念な事だ。
ちなみにこの後はなんとレミゼに初出演が決まっている。
レミゼといえば、自分が初めて観たミュージカルである。
まったくちんぷんかんぷんで爆睡して一緒に見ていた知人に迷惑をかけた。
話を戻そう。
ようするに、濱田さんには、こういうきれいに歌う役は合わないのだ。
だが、彼女には圧倒的な集客力があるから主催者としてはどうしても濱田さんにやってもらいたいのだろう。
さて、この物語は、あの有名なオペラ座の怪人の続編である。
ちなみのオペラ座の怪人は現在も劇団四季が定期的に上演している。
これを観ないとミュージカルは語れない大傑作である。
すべての配役がダブルキャスト。
いろいろ観れて違いを感じることができる。
5年前は市村さんと濱田さんで観た。
市村さんはオペラ座の怪人では初代怪人役ということもあり、当時見逃していた私は伝説の市村ファントムが観れるなんてと
期待に胸を膨らましていた。
だが、期待が大きくなり過ぎていたのか、もっと凄いのかと思ったというのが終演後の感想であった。
ちなみに、この市村さん、世界でオペラ座の怪人とラブネバーダイの両方を演じたのは彼だけである。
元劇団四季の二大看板が主役であり、この二人が四季にとどまっていたら絶対に実現しなかった。
といっても、どちらもミスキャストであり複雑な所。
座席はというと・・・なんとXC列は最前列であった。舞台近すぎ!まぁこの壁の後ろはオケピなのだが・・・
そもそも、生オーケストラだろうに、なんでXC席があるんだろうと思っていた。
普通はXAとXBとXCまではオケピなのだが、今回はオケピをコンパクトの詰めて、XCをA列ギリギリまで下げて設置したようだ。
サイドの方だったので目の前には巨大スピーカーがあり、これは鼓膜がきついだろうなぁと予測していたが、まったくそんなことは
なくて、さすが音響に定評のある日生劇場。まいりました。
日生劇場も55周年か・・・
この劇場に携わった浅利さんも去年亡くなったわけだが、この劇場は本当に造りがすばらしく訪れる度に芸術的だなぁ~と
ため息が出る。
壁面から天井にうねるような曲面、天井には2万個のアコヤ貝、壁には色とりどりのガラスタイルが貼られ、よくもまあ55年前だから
私が生まれるちょっと前にこんな幻想的で優雅で贅沢な劇場が作れたなと思う。
建築費は相当なものだっただろうと想像できる。
帝国劇場とは次元の違う世界観がここにはあるんだよね。。
舞台の肝心なレビューであるが、とにかくゴージャスなミュージカルであり、セットや装置が相当お金がかかっている。
豊洲の360度回転劇場も凄かったが、こちらの装置も負けてはいない。
これをわずか1カ月半で撤収するなんてもったいない。
オペラ座の怪人の2倍以上はかかっているだろうし、こんな短期間で採算が合うのか謎である。
ストーリーはオペラ座の怪人には遠くおよばない。
音楽もしかり。
それでもこのなにもかも豪華で非日常的な世界を味わえる経験は、普通ではなかなかできないから、お勧めである。
観劇後は奇怪な夢にうなされるのは間違いなく、自分もこれを観た後は、あまりの恐怖でうなされて目が覚めて、おもわず
おもらししてしまったのでは!?とパンツを確認してしまったほどである。
そうえいば、10年くらい前にオトナのトラウマ、サディスティックサーカスという怪しげな見世物小屋チックなイベントに行ったことを
思い出した。
2017年のがYouTubeで少し動画が観れるから興味のある人はググってください。
ようするに、あんな感じの世界観のシーンがあって、まさにザ非日常を味わえる。
キャストでは
主役の石丸ファントムは、すばらしかった!
圧倒的な存在感、演技もよかった。歌もよかった。
だけど、やっぱり、狂気はもうひとつだなぁと感じた。
ジキルとハイドでも感じたのだが、石丸さんは根がいい人だから、悪というか邪な部分がどうしても出てこない。
顔が醜くて、根が悪で、実際に悪事をたくさんしてこないと、怪人のゆがみきった性格の感情はにじみ出てこないのは仕方がないと思う。
そして、濱めぐクリスだが、こちらの感想は5年前とまったく同じ。
演技は完璧。だが歌はというと![]()
こんな使われ方はもったいないな・・・
彼女の良さの10%しか出ていない。
小野田ラウルは演技は期待以上であった。
みゆメグ、彼女は初見であったがなるほど、人気があるのはわかる気がした。美しくスタイル抜群。歌も演技も申し分なし。
体型から声量がないのは想像通りであったが、彼女の他の出演作も見たいと思った。
鳳マダムジリー、この役柄をよく理解していてさすがの演技。
大前グスタフ、歌がうまくてびっくり!これは将来大物間違いなしだと思う。
幕間にロビーに劇団四季の磯津ひろみさんがいた。
今は四季のスーパーバイザーだそうで、自分はずっと彼女のファンであったからこんな所で会えるなんて嬉しかったな。
彼女は基本アンサンブルなんだけど、それはもう存在感が別格でいつも光り輝いていて、自分の中ではいつも主役であった。
どうでもいいが、劇団員って、私服が個性的だから、ちょっと注意しているとすぐわかる。
だいたい、その服どこで売ってるんだって恰好している。
そういうこだわり・・・好きだな。
なんだかんだ言いながら、ちょっと不完全燃焼だったので、次回は2/22市村ファントムでまたチケット取ってしまった。
69歳の市村ファントム、前回はダブルキャストの鹿賀さんが公演途中で体調不良で、代わりに出演することがあり、心労から
胃癌が発覚。
それを克服しての復帰。
凄い人だ、まさに怪人といえよう。
ほぼ完売だが、追加で端の方の席を開放してるので非日常的を味わいたい人は是非見て欲しい。
ホリプロ主催ミュージカル




