1年間住んだ団地の5階を離れ、実家のあった場所の近くにある平屋へ引っ越してきました。
団地生活で大変だったのは、エレベーターがなかったことです。
暑い日に自転車で帰宅し、買い物袋を抱えて5階まで階段を上ると、汗が噴き出してきました。
「体にいいんだ」「いい運動になるんだ」と自分に言い聞かせていましたが、やはり平屋は快適ですね。気軽に外へ出られるだけでも、本当に楽になりました。
さらに、隣室からの衝撃音を気にしなくていい安心感があります。静かな暮らしは想像以上に心地よく、毎日ほっとした気持ちで過ごしています。
そして何より、この家は実家のあった場所から数キロしか離れていません。見慣れた街並みを自転車で走っていると、不思議なくらい心が落ち着きます。
定年を迎えた人が、生まれ育った故郷へ戻る気持ちが少し分かったような気がします。
幼い頃に過ごした場所には、言葉では表せないほどの安心感があります。この町で育ち、学び、働き、たくさんの喜びや悩みを経験してきました。私の人生の思い出が、この町にはたくさん詰まっています。
今日もいつもの街を自転車で走りながら、そっとつぶやきました。
「やっと帰ってきました。またよろしくね。」