北海道旅行では、レンタカーで比較的新しい「ヤリスクロス」に乗りました。

最近の車にはとんと疎いのですが、運転歴だけは長いので、「まあ何とかなるだろう」と思っていました。

まずはエンジン始動です。

車の鍵に、いわゆる「鍵」の形がありません。なるほど、これが噂に聞くスマートキーというやつか。ここまでは大丈夫です。

さて、これを持って何かを押すんだよな……。

ところが、その始動ボタンがどこにあるのか分かりません。

昔の車ならキーシリンダーは右側にあるはず。そう思って右側を念入りに探しますが、全く見当たりません。では左側かと思って探してもありません。ハンドルの中央かな?と思って見てもない。エアコンのある中央パネル付近かな?と思って探してもありません。

しょうがないので、一度ドアを開けて車を降り、「まさか足元付近にあるのかな……。いや、そんな不便な場所にあるわけないよな」と困り果てていました。

その時、ふと目をずらした瞬間、ハンドル左側に、「P」と書かれたボタンを発見しました。どうやら ハンドルの死角になっていました。

「これだ!」

そう直感して押しましたが、何も起こりません。

するとメーターパネルに「ブレーキを踏みながら」と表示されました。

「ああ、なるほど。」

ブレーキを踏みながらもう一度押すと、無事にエンジン始動。ここまでで、すでにかなりの時間を消費していました。

次はサイドミラーです。

全く合っていなかったので、運転席ドアのボタンを押して調整しようとしたのですが、何も動きません。仕方がないので、手でぐいっと押したら角度が変わったので、

「まあ、これでいいか」

と、そのままにしました。

続いて、スマホとカーナビをつなごうとUSBケーブルを探します。

ところが、USB端子が見当たりません。

Type-Cの端子はあるのですが、どこを探しても従来のUSB端子がありません。

「えっ、最近の車ってみんなType-Cなの?」

仕方がないので、途中でケーブルを買おうと思い、この時点では諦めました。

さあ、いよいよ出発です。

……と思ったら、今度はサイドブレーキの解除方法が分かりません。
というか サイドブレーキ 自体が見当たりません。

昔はレバー式でしたし、足元でロックするタイプもありました。膝のあたりに解除フックがないか探しましたが、それもありません。

そうこうしているうちに、シフトレバーの横に赤いランプのついたボタンを発見。

「たぶんこれだろう。」

押してみると、ランプが消えました。

「これでいいのかな?」

恐る恐るシフトをDに入れると、車が動き始めました。

やれやれ。

車が動き始めるまで、結局10分以上かかってしまいました。

しかし、走り始めるとヤリスクロスは実に快適でした。

初日は200km以上、2日目も200km近く走りました。そろそろガソリンメーターも半分を切ってきたので給油したところ、なんと満タンでも18Lしか入りませんでした。

今回はハイブリッド車だったのですが、その燃費には本当に驚かされました。

今までリッター十数キロのガソリン車しか乗ったことのない私にとっては、まさに別世界です。

そして、もうひとつ事件がありました。

初日、高速道路を降りる時のことです。

ETCレーンを通過したはずなのに、バーが下がってきて止められてしまいました。

「あれ?」汗

また何か車の設定か故障かなと思い、料金所の脇に停車すると、係の方が来てくれました。

「どちらのインターから乗られましたか?」

そう聞かれましたが、空港の近くだったことしか覚えていません。

「空港の近くで乗りました」

そう答えると、係の方は事務所でナンバーを調べて、

「新千歳東ですね」

と、すぐに教えてくれました。

ETCカードで料金を支払いながら、

「なんでバーが下りてきたんでしょう?」

と尋ねたところ、係の方が一言。

「一般レーンから入られたようですね。」

……え?

そうです。

私は全く気づかないまま、一般レーンをETCレーンだと思い込んで通過していたのです。

車のトラブルでも、最新技術の問題でもありません。

ただの、私のアナログなミスでした。

どうやら、自分のバージョンアップが一番必要だったようです。