軽く考えていた。
ンな訳ない。
まだ51、医者の言うように鬱血してるからオシッコが出にくいだけだ。
そう考えていた。
念のためのPSA検査、16越えていた。
「早めに大きな病院で調べた方がいいよ」
まじか。
腫瘍マーカーって癌のこと?
いつかはって思ってたけど、
こんなにも早く自分に迫ってた。
それでもまだ癌って決まった訳じゃない。
会社を休み組織検査をするため検査入院。
けつの穴に機械を入れ、
組織を取るための注射を10本。
なかなか恥ずかしい体制だった。
20分ほどで終わり、
その後は吐き気と発熱で微睡んで微睡んで。
その1週間後の検査結果を聞きに行ったのが昨日。
カミさんも同行してくれた。
大丈夫って思ってたけど、
医者のPC画面には「癌」の文字がたくさんあった。
やべぇ、マジか!
10本の注射は左右5本ずつみたいで、
左右両方から5段階中4レベルの癌細胞が出ていた。
先生の言葉を選びながらの説明が、
より深刻なんだなって気がついた。
先生の手元に検査結果が届いたのが昨日だったみたいで、すぐに画像検査の予約をしてくれていた。
ありがたい。
こうなったらもう先生に任せるしかないって思った。
MRI、CT、骨シンチ。
この3つの画像検査。
前立腺内で収まっているのか?
それを突き破ってどこかに転移しているのか?
さらに骨にまで浸潤しているのか?
ようはどこまで転移しているか?を見るためだ。
骨シンチってあんまり聞いた事ないて思うけど、
骨にくっつく習性のある放射性物質を注射して、
2時間以上経過した後に全身の骨のレントゲンを撮ることで、骨転移を発見するようだ。
…って言うのを来月受けます。
病院の帰りにカミさんとロイホでランチしてから出社した。
上司、社長、同僚に「駄目でした」報告をして、姉にラインして、と大変でした。

これからの生活がどう変わるのか?
先生からはあまり良くない話しを聞かされていたので
不安ではあるけど、どこか他人事のように思えてしまい、楽観的に考えてる。
まだまだ実感してないだけかな?

ぺろチョフ