さっき娘を送りに幼稚園に行ったら、
幼稚園に近づくにつれて甘~いいい香りが漂ってくるではありませんか!!
「モモのジュースかな」なんて娘と話しながら幼稚園に到着。
犯人はキンモクセイでした。
この香りをかぐと、私は受験時代を思い出すんです。

私は小学校から高校までを盲学校で過ごし、
一般の高校に当たる高等部を卒業した後私立大学へ進学しました。
こちらの盲学校では、私のように大学を目指す生徒はまれで、
そのため私は高校二年から進学クラス?のようなものを設けていただき、
受験科目はいつもマンツーマンで授業を受けていました。
放課後の補習ももちろん一人ぼっち。
自分で望んだこととはいえ、それは孤独な戦いで、緊張の連続でした。
進学したのは思いきり三流の大学ですけどね(笑)
夕方、寮への帰り道(といっても超近い(笑)
そこにキンモクセイの木があって、甘い香りを放っていたんですよ。
なんだかその香りに、疲れた頭と孤独な心がほんの少し癒されるような思いでした。
それ以来、キンモクセイの香りは私にとって甘くもちょっぴり切ない思い出の香りになりました。
少し肌寒い秋の空気にもぴったりで、
それがよけい切なさを助長するのかな☆
秋は大好きだった祖父が亡くなった季節でもあるし、
今年はまた一つ哀しい出来事が加わってしまった。
けど、楽しい思い出でも哀しい思い出でも、
思い出があるってやっぱりすてきなことだよね。
近すぎる哀しい思い出は胸を苦しくさせることもあるけど、
時間の経過とともにちゃんと座りのいい場所を見つけておさまってく。
思い返して泣けるほど哀しい思い出なんてそんなにない。
幸せってことなんだと思う。

ついでに最近漠然と思うんだけど、
今あるものに満足して感謝の気持ちを持たないと、
何も始まらないんだって感じるようになった。
向上心や夢や理想や希望をもって、
新しいことにチャレンジするのは大事なことだけど、
前者あってのことなんじゃないかって。
そこがクリアできたとき、自然と次が見えてくるような気がする。
次が見えないときは、前者の修行が足りないのかな、と。
いつも不満や愚痴ばっかりゆってる私がこんなん書いても説得力ないけどね(笑)
キンモクセイの香りにちょっとおセンチになっただけさ☆