あの後すぐに飼い主さんと連絡がついて、
カーくんに会いに行ってきた。
「もう反応がないんだ」と主人から聞いていたから、そういう心づもりで。
行きの電車の仲でも思わず涙がこみ上げてきて、
携帯でネットなんかしつつ気を紛らせた。

カーくんはちゃんと私を認識して、
しっぽも振ってくれたし、顔も上げてくれた。
飼い主さんも驚いてた。
とてもとてもうれしかった。
私はぼろぼろ泣いてしまって、
きっと飼い主さんにも、一緒に行ったKさんにも心配をかけてしまったけど、
本当は辛い涙よりもほっとした涙だったんだ。
立ち上がることはなかったけど、ちゃんと正気のカーくんにまた逢えた。
今日会ったことで、心の準備はできた。
でも、奇跡を信じる気持ちも強くなった。
カーくんはもう十分がんばってる。
だから、
後は神様、
お願いします。

昼夜を問わず看病してくれている飼い主さんには、
本当に感謝の気持ちでいっぱい。
今日誘ってくれたKさんにも。
会いに行けて本当によかった。
今日はバスで帰ると行ってくれた娘にも「ありがとう」の気持ち。
一つの事柄も、
たくさんの偶然や必然や人の好意でできてるんだよね。
きっとカーくんと出会ったことも。
そしてカーくんがいなければ、
私たち家族も存在しなかったのだから。