「皆殺し映画通信」
柳下毅一郎著
公開されるのを、待っている映画がある。そして出版されるのを、待っている本がある!
柳下毅一郎さんの皆殺し映画通信はそんな一冊。
漫画原作、テレビ局タイアップで公開前からCMもじゃんじゃん流れ、公開週はトップを取っているが、見た人に会った事がない超大作から、地域密着型でその地域復興に役立てるという名目でお金を集め出来た全然知らない映画、何故か文部省推薦や、首相のお墨付きまで付いている映画、日本映画のピンからキリまで見たことない、見る気もしない映画をぶった斬ってくれているありがた~い本です。
クズのような映画をたくさん見ることで、見えてくる日本映画界の現状。そのお先は真っ暗で恐ろしくなる…そんな研究本として映画を見なくても楽しめます。
けれど唯一の不満は、話題作はだいたい網羅しているのに、相方の町山智浩さんが脚本で参加しているトンデモ映画、「進撃の巨人」が無いこと…
日本映画研究家の春日太一さんはライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフルの「24時間ラジオ」で逃げなかったのに。
私のラジオもよろしくね。
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