前回のあらすじ![]()
町田町の施設「ひかりの家」が
新たに町に加わるというニュースは
町の住民たちの間で話題を呼んでいた。
その中でも特に注目を集めていたのが、認知症を抱える真知子さんの存在だった。
真知子さんは、息子と二人三脚で生活しているが
日常生活の中で様々な困難に直面していた。
彼女はいつも大切にしているお人形を抱えており、それが彼女の心の支えとなっていた。
ある日、真知子さんの訪問日がやってきた。
美咲は舞と玲王に、真知子さんのことを詳しく説明した。
彼女は認知症の影響で徘徊を繰り返し、時には警察の助けを借りることもあった。
美咲は、真知子さんの靴にGPSを仕込んでいることを伝え、少しでも安全を確保する努力をしていることを強調した。
しかし、その日は予想外の事態が待ち受けていた。
真知子さんが家の中にいないことに気づいた美咲は、急いで警察やボランティア団体に連絡を取り
手分けして探すことにした。玲王は認知症についての知識を活かし
真知子さんが行きそうな場所を考え、北の方角を探すことにした。
玲王が小学校の近くを歩いていると、ふとお人形を持った女性が目に入った。
真知子さんだ!と叫びながら追いかけたが、彼女は振り向かなかった。
玲王は急いで彼女の肩を掴み、道路に引き寄せた。
その瞬間、白いバンが猛スピードで近づいてきた。
玲王は「危ない!」
と叫び、真知子さんを抱きしめるようにして地面に座らせた。
運転手は急ブレーキをかけ、怒鳴り声を上げた。
「どこを見ているのだ!危ないじゃないか!」玲王は冷静に反論した。
「人が横断歩道を渡ろうとしているのですよ。どちらが危ないのですか?」
運転手は逆ギレし、去って行った。舞が駆けつけ
状況を把握すると、運転手の車に「ひかりの家」の文字が見えた。
美咲の車が遠くから近づいてきた。
「大丈夫?」
と美咲の優しい声が響くと
真知子さんはお人形に向かって「大丈夫だよ、痛くないよ」
と話しかけていた。美咲は真知子さんを抱きしめ、安心させた。
真知子さんは病院に運ばれ、息子にも連絡が入った。
幸い、真知子さんの怪我は軽傷で済んだ。
息子が仕事から帰ってくると、事情を説明した。
警察は特に問題視せず、運転手に注意喚起をするだけで済ませたが
美咲たちは納得がいかなかった。
美咲の心の中には、怒りと悲しみが渦巻いていた。
彼女は、真知子さんのような人々が安心して暮らせる町を作るために
何か行動を起こさなければならないと決意した。
「ひかりの家」との関係は、今後どうなるのだろうか。
美咲は、真知子さんのために何ができるかを真剣に考え始めた。
彼女は、町の人々が認知症について理解を深め
支え合うことができるような活動を始めることを決意したのだった。
闇の中に光を見出すために、彼女は一歩を踏み出す準備をしていた。
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