…というミステリーを読んだ。

 

『死んだレモン』

フィン・ベル 著

安達眞弓 訳
(創元推理文庫) です。
 
あらすじはこちら。
「酒に溺れた末に事故で車椅子の生活となったフィンは、今まさにニュージーランドの南の果てで崖に宙吊りになっていた。
隣家の不気味な三兄弟の長男に殺されかけたのだ。
フィンは自分が引っ越してきたコテージに住んでいた少女が疾走した、26年前の未解決事件を調べており、三兄弟の関与を疑っていたのだが…。
最後の最後まで読者を翻弄する、ナイオ・マーシュ賞新人賞受賞作登場」
 
面白かった…。
 
面白かったけど…結構ハラハラドキドキなので、サスペンスやスリルが苦手な人は覚悟がいる。(私だ!)
 
作者は南アフリカからニュージーランドへ移住した男性。(ダニーデン在住らしい)
 
もともと心理学専門職だったので、作中での犯人のプロファイルがとても説得力がある。
 
ケースワーカーとのやり取りもリアル。
 
登場人物もそれぞれ魅力的で、宙吊りになっている現在とそこに至るまでの過去が交互に描かれる話の進め方も上手い。
 
続きが気になって落ち着かないので、一気読み必至。
 
英語で読もうかと思っていたところ、オークランド図書館に日本語訳があったので易きに流れたわけですが、英語で読むのはちょっと難しいかな。心理学的な部分とか。
 
ハラハラドキドキが好きな人にはイチ押しです。