10日ぶりくらいに買い出しに行ってきた。
最近は行列に並ばなくても入店できることが増えた。
みんなロックダウン生活に慣れて効率よく買い物できるようになったのか、最初の頃にストックしすぎた食材が余っているのか。
理由はわからない。
今日は柿を買った。(南半球は秋)
柿は好きなフルーツのトップ3に入る。
他の2つはアメリカンチェリーと枇杷だ。
残念ながら枇杷はこちらではなかなか手に入らない。
たまに庭先に枇杷の木があるお家があってうらやましい。
ドアをノックして友達になりたいと思うけれど、とてもできないので、仕方なく枇杷を夢見ながら柿を食べる。
そういえば子どもの頃は実家の隣の家に枇杷の木があった。
お隣さんは昼夜逆転している謎の家庭で、ほとんど面識がなかった。
隣のおじさんとは、おじさんがなぜか枇杷の木にぶら下がって、なぜかもがいている時に目が合ったのが唯一の邂逅だった。(私は実家のベランダに出たところだった)
「、、、大丈夫ですか?」
一応聞いてみたが、おじさんは照れくさそうに笑うだけであったので、そっとしておくことにした。
それからしばらくして、隣のおじさんとおばさんはいつの間にか夜中に引っ越していなくなっていた。
弟と「もともと昼夜逆転している人たちだったから、ただの引越しなのか夜逃げなのかわからないね」と話した。
隣の家は隣の隣の家に住む社長さんが買い取って、更地にして、奥様の趣味の庭園になった。
枇杷の木はもうない。