久しぶりのA Murder Most Unladylike Mysteryシリーズ。

このシリーズの面白さはテッパンなのだが、なにせ主人公の1人であるデイジーの性格がきつい。

長く一緒にいると疲れるタイプだ。

一方、語り手であるヘーゼルは、英国文化圏で暮らすアジア人なので、ついつい彼女に肩入れしてしまう。

頑張れヘーゼル。

今作の彼女はデイジーに対して少しずつ強く出られるようになってきて、いい感じだ。


今回の舞台はロンドンの劇場。

登場人物は劇団関係者。

ナイオ・マーシュ(NZ出身のミステリー作家。クリスティと同時代に活躍して、ビッグ4と呼ばれていた女性作家)へのオマージュっぽい。

私が唯一読んだことがあるナイオ・マーシュの作品でも、NZで公演するイギリスの劇団が舞台だった。(彼女は劇団に属していた経験があるらしい)


このシリーズはジュブナイルなので、英語はかなり理解しやすい。

でも、内容は大人のミステリーファンが読んでも満足するクオリティです。

このシリーズは犯人が分かってからの展開が面白い作品が多いのだけど、今回はなかなか犯人が分からなかった。

面白かったので続編も借りてきた。
デイジーにイラッとしながら、でも、やめられない(笑。