重かった…。
ケイト・モートンは一度読み始めると続きが気になってやめられないのですが、如何せんヒロインたちの運命が過酷すぎて、なんで読み始めちゃったんだろう〜と半ば後悔しながら、でも、やめられなくて最後まで読んでしまうタイプの作家です。
いや、しかし、今まで3作読んできて、これが4作目なんですけど、しんどさはピカイチでした。
ケイト・モートンの道具立ては毎回贅沢です。
一人ぼっちで、イギリスからオーストラリアへ向かう船に乗っていた4歳の少女。
迷路の奥の花園。
謎めいた女性作家とわずかに刷られたフェアリーテール。
謎の配置と手の内の見せ方、過去と大過去、現在との繋がり、緻密な構成で、タペストリーのように物語を織り上げていきます。
読者は現代パートで、過去、大過去に起きた事実を知っているので、過去(大過去)パートを読みながら、避けられない未来(その時点から見ての未来)に絶望的な気持ちになります。
ケイト・モートンの小説は常に、ヒロインの人生を描きつつ、決して止めることも、戻ることもできない「時間」というものを描いているのだと思います。
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