エリザベス女王の愛犬がコーギーというのはわりと有名な話らしく、ある映画の中で悪の組織が女王を脅迫するのにコーギーを人質にとるシーンがありました。

でも、この本を読んだら、「あんなに大人しく人質にとられたりしない」と思う(笑。

コーギーは見た目の可愛らしさとは違って、牛を追うのが仕事の職業犬なのだそうです。

牛の踵に噛みついたり、低い位置からの頭突きで牛をハンドリングするのだとか。

女王の愛犬達もやたらと人を噛んだり、車に突進して轢かれたり…気性が荒い…。

そんなコーギーを愛してやまない女王の伴侶があのフィリップ殿下(失言のプリンス)だというのは、なんだか良く出来ているような…。

コーギーというのはウェールズ地方の言葉でcorが「小人」giが「犬」というのが合わさった名前という説がいちばん分かりやすい由来ではないかと書かれていました。(諸説あるようです)

この本では女王とコーギーの話が中心ですが、彼女の人生をたどる内容にもなっています。

本来なら第一王子である伯父さんが王様でいてくれればよかったのに(エリザベスの父は次男)、離婚歴のあるアメリカ人・シンプソン夫人と結婚するために王位を捨ててしまったために、「大きくなったら農婦になりたい。犬や馬と思う存分一緒に過ごしたい」と願う少女の夢は潰えてしまった。

しかも、王位を継承したお父さんは性格に合わない立場のためか、病を得て早死にしてしまう…。

エリザベスがシンプソン夫人を良く思わないのも無理はないなぁと同情しました。

それにしても…

コーギーを見るといなり寿司を思い出さずにはいられない(笑。