かつて海外ドラマはNHKで見るものでした。
 
私の世代だと最初に見たのは「大草原の小さな家」
 
主人公とお姉さんが学校の黒板に英語を板書する姿に憧れて、子ども部屋の壁にクレヨンで落書きをした5歳の私…。
 
その落書きは高校生になって自力で壁の塗り替えをするまで放置されました。とほほ。
 
その後、大学時代にハマったのが、「シャーロック・ホームズの冒険」。
 
ジェレミー・ブレット演じるホームズです。
 
(ちなみに吹き替えを担当していた露口茂さん(「太陽にほえろ」の山さんで有名)は、大学の大先輩にあたるらしい…)
 
このホームズが好き、という同世代は多いです。
 
次にハマったのが「フルハウス」。

三女のミシェルが可愛かった。

演じたオルセン姉妹(双子が交代で演じていたのです)もすっかり大人になって、お騒がせセレブみたいになっていましたね…。
 
他にも「ジェシカおばさんの事件簿」にもハマりました。
 
放送時間に自動車教習所に行かないといけなかったので、ビデオで予約録画していたのに、犯人がわかる、まさにその瞬間に録画終了。
 
予約時間を間違えたようです…。
 
 
そして。名探偵ポアロですよ。
 
ポアロといえば、それまではピーター・ユスチノフかアルバート・フィニーが演じたものが有名でした。
 
私はユスチノフ版が好きでした。(フィニーはアクが強くて、「いい役者だけど違うよね?」という印象。あの渥美清さんが金田一耕助を演じた時のようなコレジャナイ感)
 
ユスチノフに馴染んでいると、デービッド・スーシェの演じるポアロは最初、癖が強い気がしました。
 
しかし、原作を読むと、ああ、彼はポアロそのものだ、と感じるのです。
 
それもそのはずで、スーシェは原作を読み込み、ポアロの仕草、表情、人生哲学…などを徹底的に書き出して、原作に忠実かつリアリティ溢れるポアロ像を構築。
 
日本語吹き替え版では気づかない、ポアロの英語についても、スーシェはこだわりと研究を重ねています。
 
(2017年のケネス・ブラナー版のポアロも英語には訛りがあった…のに、後半、かなり流暢になっていた気が…)
 
ポアロらしい歩き方もこだわって、ローレンス・オリビエの発言を参考にfop(伊達男)の歩き方を習得。

その習得方法が、なかなか……真似したくない(苦笑)
 
…というか、ローレンス・オリビエもあれをやったのか…。
 
英語は比較的平易です。ところどころ辞書を引きながら読めば、高校生の英語力でいけそう。わかりやすく、書いてくれている感じです。
 
舞台裏の写真も豊富ですし、ポアロ役のオファーを受けるより前に、ユスチノフと共演した時に「君はポアロを演れるよ。それも、とても上手くね」と言われたことがあったとか、アガサ・クリスティーの一人娘夫妻に会った時の話とか、興味深いエピソードも満載。
 
…と言いつつ、私もまだ途中までしか読んでません(笑。
 
毎晩、楽しみに読んでいるところです。