では!その日の 素晴らしい・・!素晴らしい!!レポートを・・・ 先生に 事情を説明し、営業中に作業をさせていただく許可を いただき、先生と 楽しく会話をしながら作業を進めていた・・・ すると・・ お客様から 電話が入り、今 混んでいないなら来店希望・・・ との事・・! ・・その日は時折、土砂降りの雨模様の日だったので 二人で「お客さんが あって良かったですねえ・・ 」 と言っていたら、程なく 70代位・・ と思しき ご婦人が来店・・! で、オーダーは・・・ それが 嬉しい事に、パ・・パーマ・・!! 私は心で 大きくガッツポーズ!を するのであった・・! 憧れの 美人先生が お客様にパーマを かける所を 同じ空間!(店内)で、タップリと満喫出来るぞ・・!! と、それはもう・・ 大袈裟で無く、天にも昇るような気持ちであった・・!! 作業をしながら チラチラと観察した その様子は・・・ まず、奥の席に座った お客様の首に白いタオルが巻かれ、肩に レトロな小さめの深緑のシャンプークロス(サブクロス)が 掛けられる。そして その上に白いタオルが 掛けられ、胸元で ダッカル留め・・・ シャンプークロスが 小さいので タオルで殆ど隠れている・・・ 何と、これが この美容室での パーマのスタイルなのだ・・! パーマクロスは無し・・って事です。 そして 先生は 手早くブロッキングしながら 全体に10mm以下位の 細めのロッドで オールパーパスに ワインディング・・・ 流石に 年季が入った手さばきで 見る見るうちに お客様の頭が ロッドで覆い尽くされてしまう・・・ ・・と、その時!ドアが開き もう一人の お客様が・・!女優の沢●貞子さんに似た 80代の アップヘアーの 粋なご婦人・・・ 後で聞いたが、踊りのお師匠さんだそうだ・・! ・・どおりで、身のこなしが違っている・・・ お師匠さんは待合のソファーにお座りになって 初めて会ったにも関わらず 私に 気さくに話し掛けて下さる・・・ こちらも お陰で 気まずい思いもする事無く、楽しく その場に 居させていただいた。 やがて、細かいワインディング作業であったにも関わらず 意外と早く 巻き上がり。 ブルーや グリーンのスティックピンが フロントからトップ部分のロッドの輪ゴムに挿されて、髪の生え際にコールドクリームが指で塗られ、ターバン用のベージュのタオルが 顔周りに巻かれる。そして パーマ1液が塗布されて、透明にピンクの水玉ビニールキャップが ターバンに沿って 前の方から被せられる。小型のデジタル式のタイマーがセットされて、1液放置タイムが始まる。促進器は無しだ・・・(元より この店に促進器は置いてない・・・) 棚のキャップ類が置いてある所に シルバーのミラージュキャップが 畳んであるので、ピンクの水玉キャップの上から 被せられるんじゃないか・・? と思っていたが、さにあらず・・・ そのままであった・・・ そして、先生は 待合いの お師匠さんに声を掛けると 2脚あるセット椅子の手前(左)の席に案内をされた。
席についた お師匠さんの肩に 白いタオルが掛けられ、アップの髪から ヘアーピンを外しながら先生が 本日の希望を尋ねると お師匠さんは、「チリチリにならない程度に かけて・・・」 と、答える。 !!・・・やった!こっちも パーマだ・・!! 又もや 心でガッツポーズ!であった・・・ 先生は 手際良く お師匠さんの髪をブラッシングして パーマの用意を始める。 すると、先の お客様と同じ・・ 細めのロッドのセットであるトレイを準備されるとばっかり思っていたら、さにあらず・・・ 奥の方から 若向き・・!っと思っていたロッドのトレイを 持って来られたのである・・! そのトレイには ニューエバーのF型17mm径の黄緑色のロッドと 同じF型15mm径の濃い くすんだブルーのロッドが入っている。 ・・そう、80代の方であるにも関わらず この若々しいロッド群・・・ 期待出来ます・・! まず、フロントからトップにかけては 15mmのブルーのロッドで・・・ そして それ以外は 17mmの黄緑のロッドで 全体に平巻きに巻かれていく・・・ オールパーパスでは あるのだろうけど、全体にロッドが太目であるのと お師匠さんの髪が少なめで ロッドの隙間が多くあるのとで 雰囲気が違う。 ・・でも とってもセクシーな お姿・・・ 無事、巻き上がり フロントからトップのロッドに スティックピンが挿されて、コールドクリームが指で塗られると ベージュのタオルでターバン・・・ 1液塗布後、先程の方と同じ ピンクの水玉キャップが 被せられる・・! お年は召していても 美人である お師匠さん・・・ 艶やかな パーマ姿で、お色気が漂う・・・ 目線、身のこなし・・・ その一つ一つに 人の目を意識するっていう事が 身についていらっしゃる為、普通の方と パーマ姿一つとっても違いがあるようだ・・! お世辞抜きに お美しい・・・ これで もう20歳 お若ければ、私・・ 強烈に恋をしてしまっていたかも・・? ご年配の方々で、パーマクロスが無くて(小さなサブクロスである為、肩掛けタオルで隠れてしまい・・ タオルだけ!に見える・・)寂しいながらも・・ ピンクの水玉キャップのパーマ姿が お二人並んだ様相は 絶景!である・・!! 特に お師匠さんの方は キャップのピンクの水玉の隙間から透けて見える やや太目のロッド巻きの状況が 実にパーマンの好みにピッタリで悩ましい・・・ で、そういえば 先程から パーマ液が お二人分 塗布されて 良い香りが店中に 充満しているが、思った程 その匂いはキツく無い・・・ この店では ウエラ社の上質なパーマ液(シス系のモノ・・)を使用している為、強烈な!パーマ臭・・!って感じでは無く、ほのかに漂う パーマ液の香り・・! って表現したくなるような感じなのだ・・! よく、レトロな美容院では 昔ながらの液(チオ系・・)を使っておられて いかにもパーマ屋さん・・!っていう匂いが沁み付いたお店が 有るが、ここは 創業48年であるにも関わらず、その感じでは無く・・ 改装された内装といい、匂いといい、案外 現代風美容室なのかも・・? (スリッパ履き替え方式!以外は・・)
・・そして先生は 先のお客様に近づき、ビニールキャップを脱がせると テストカール。 ロッドを全部ほどかず、毛先は巻いたままのテスト・・・ それを2,3ヶ所行うと 再度 水玉キャップを被せられた。 それから、暫らく お師匠さんと 談笑していたら ピピピッ!と電子音・・・ 先の方の放置タイム終了・・・ キャップが脱がされ、ターバンが取られると シャンプー台へ ご案内・・・ ご婦人は ロッド頭が恥ずかしいのか、私の前を照れくさそうに 歩いてシャンプー台へ・・・ そう、ワインディングの姿は 絶対に 恥ずかしい筈である・・! その恥ずかしい お姿を 拝見させていただく事に 我々は えも知れぬ喜びを感じてしまうのである・・!! もう、どんどん恥ずかしがって欲しいです!! ・・それに 引き換え、お師匠さんの方は 舞台慣れしているせいか・・? 楽屋を見られている・・ って感覚なのか・・? 何か、当然・・!って感じで 照れ・・ っていうか、恥じらいのような物が 感じられない・・・ それはそれで、大スターの貫禄・・!って事で、・・これで くわえ煙草でもしていてくれたら凄いんでしょうけど・・・ ま、ゴチャゴチャ思う事は止めて 現に パーマ姿が 粋!っていうか、お美しい訳だから 良しとしよう・・・ 先生の職人芸・・ っていうか、シャンプークロスは 既にパーマクロス代わりにしている為か、そのままで 中間リンス開始・・・ ロッド頭に シャワーで お湯がかけられ パーマ1液が洗い流されていく・・・ それが終わると、明るいグレーのタオルで ロッド頭全体を包み込むようにターバンがされ 椅子が起こされると、お客様はセット椅子へ戻られる。 新しい ベージュのタオルでターバンがされて、2液の塗布・・・ すると、程無く お師匠さんの 1液タイム終了の電子音・・・ 先生は お師匠さんの水玉キャップを脱がせると、先程と同じように 毛先を残したテストカール・・・ OKなのか、そのままターバンが外される。そして シャンプー台に移動して 中間リンス・・・ そして、お師匠さんのロッド頭にも明るいグレーのタオルでターバンがされて セット椅子へ・・・ そして新たなターバンは、やはりベージュのタオル・・・ これらの光景を見ている限り、この美容室では パーマの際に 肩に掛けるタオルは白・・・ ターバンはベージュ・・・ 流した後の髪全体を包むターバンは明るいグレー・・・ と、決められているようである・・! ううん・・ 面白い・・! で、お師匠さんにも2液が塗布されて、先の方も2回目の2液塗布・・・ そして やがてロッドオフ・・・ 細いロッドで巻かれていた この方は かなりクリクリ状態・・・ やはり 私の目の前を恥ずかしそうに歩いてシャンプー台へ・・・ 2液が洗い流されて お流しが行われる・・・ そしてグレーのターバンで 頭を包まれ セット椅子へ・・・ 明るいグレーのカットクロスが まとわされ、毛先のカット・・・ 手早く 10分程で終わると、ハンドドライヤーで 軽く乾かされ 仕上げも終了・・・
その間に お師匠さんの 2液の付け増しが行われ、先のお客様は お疲れ様でした・・・ って事で、お支払いを済ませて 退店された・・・ 雨が強くなっていたので 先生は 一寸 雨宿りを・・・ と、勧められたが お急ぎって事で 出発された・・ その 後姿で うなじの所の皮膚が 赤くなっていたのが印象的だった・・・ 皮膚が特別!?弱い方だったんであろうか・・? コールドクリームは塗られていたけれど、やはりパーマ液の影響なのだろうか・・?
お師匠さんの2液タイムも終わり、ロッドアウト・・・ 近くでじっくり見せていただいたが、程好い大きめのウエーブが美しい・・・ ご年配の方は クリクリ・パーマ・・!って常識?を 覆すような 美しいパーマの仕上がり具合だ・・! 近くに寄ると、匂いも良いし・・・ ご馳走様・・!って感じです・・! で、お師匠さんの場合 髪が長いので ロッドオフ頭をターバンで包み、シャンプー台へ・・・ 丁寧にパーマ液が洗い流され、リンス・・・ リンス剤のアロエの香りと、パーマ液の匂いが混じった 何とも良い香りが漂う・・・ そして、グレーのターバンで包まれた頭で セット椅子へ戻る お師匠さん・・・ 肩に 白いタオルが掛けられただけの状態で 長い洗い髪が 何とも色っぽい・・・ さて、仕上げは・・? ワゴンに 最初から載せてあったので・・ 期待度100%で 固唾を飲んで!見守っていたが・・ ビンゴー!! やったー!! そう、マジックカーラーによる、セット仕上げでーす!! ・・アップの髪型で来店された時から、もう「見え見え」で分かってましたよ・・!お師匠さん・・! 先生も マジックカーラーのトレイを ワゴンに用意されてたしね・・・ ありがとうございます・・!期待通りの展開で・・! 本当、来て良かったー・・ 今日! って感じです・・! 毎日、ここに通いながら 眺めては期待していた 憧れの 色褪せた赤いお釜ドライヤーを使った セット仕上げの様子・・! じっくりと 魅せて!いただきましょう・・! しかも、モデルさんは 変に皺がれた お婆さんでは無く、80代ながらも チャキチャキの粋な 美人お師匠さん!こんなに素晴らしい被写体は ありません!! 本当、自分の携帯が カメラ付きでないのが悔やまれます・・!
遂に始まった・・・ お師匠さんの 程好くゆるい感じにウエーブが かかったパーマヘアーに、フロントの方から 色取り取りのマジックカーラーが巻かれていく。フロント、トップの蛍光ピンクのカーラーは 大径で 30mm位は ありそうだ。それから ネープの方に向かって行くにつれて カーラーの径が小さくなっていく。サイドに流すような アップスタイルを作る為か・・ 右側のサイドは普通に巻いて、反対の左サイドは 逆向きに巻かれている・・・ 基本的に マジックカーラーなので、巻いたら そのままだが・・ 何本かのカーラーには 巻き終わりの根元の部分が ピンで留められていた。 ・・やがて、全体に巻き終わると 先生は、もう1台のワゴンから オレンジ色の 丸められた、目の粗いネットを 取り出して ネットを広げながら、中に入っている 手作りのピンク・フェルト製の耳当てを取り出し、ネットの三角の底辺が 上になる形で お師匠さんの頭上に 大きく広げると、一呼吸置く感じで 狙いを定めて 額の方から被せる。 そしてネープの所で交差して上に持っていかれた端っこを頭上で結ぶかな?と思っていたら、そうでは無く それぞれが耳の上あたりでダブルピンで留められた。後で聞いたが、マジックカーラーなので ネット被せは 被せ直しが利かない一発勝負なのだ。綺麗に巻き尽くされた色とりどりのカーラーに被せられたオレンジの三角ネット。カーラーだけの姿に 更に色気を増し加える効果がある。勿論、本来の目的はカーラーの緩み防止の為とは分かっているものの・・・ それに加えて両耳から うなじにかけて消防士スタイルでタオルが巻かれるのが、カーラーセットの王道!?であり えも知れぬ色香を放つ お姿になるのだが、実は ここの美容室では タオルが無く、先生の手作り フェルト製の耳当てが ネットの両方の耳の部分に挟み込まれる。それらが全て終わると先生は「どうぞ こちらへ・・」と お師匠さんの背後に在る 古い椅子式のお釜ドライヤーの方へ案内する。透明の前面フードを 撥ね上げた状態の 色褪せた赤いボディーの お釜が 待っている所へ お師匠さんが 週刊誌を手に歩み寄り、後ろに向き直ると腰を下ろす。先生は フードが上がったままの お釜に入った、お師匠さんのカーラー頭に合わせて お釜の位置を微調整すると フードを下ろす。そして ボディーのスイッチを入れると グオー・・・と 唸りをあげるかのように ドライヤーが動き出す。お師匠さんは慣れたもので すまして週刊誌を読んでいる。うおお・・・ 遂に この お釜が・・・ と感動を覚えていると、それを知ってか・・ 先生が、「やっと、これを使う所が 見られましたね・・!」 と、優しく声を掛けて下さった。 そう、以前 自分が このレトロな お釜が凄い!凄い!と 褒め称えて 使っている所を見てみたい・・・ と言ってた事を覚えて下さっていたんだ・・! と、感激が 又・・ ひとしお!となった。とても色っぽいお師匠さんの艶姿だ・・・