CLASS Johnson | PERMANENT day by day

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こんにちは。
今日は楽しみにしていたこちらのジャケット。

CLASS Johnson
オーダー会 でサンプルのブラックが先に登場していた新型のJohnson。
生地を変えると、全然違う印象になりますね。


まずは生地から。
今回、使われている素材はCLASSオリジナルのウールギャバ。
柔らかく、しなやかで、サラリとした独特の質感をもったギャバジン。古くはコートによく使われていたので60代くらいの方でしたら、懐かしいなんて思うような生地ですが、現代ではなかなか目にする機会も少ないですね。80年代はyohji yamamotoやJean Paul Gaultierなどがコレクションでも多用していて、ギャバジンに対する想いなどを語っている文章なんかも見受けられます。
デザイナーの堀切さんご本人から直接お伺いしたわけではありませんが、こんなギャバをオリジナルで作ってしまうところに、ギャバジンへの思い入れを感じずにはいられません。また、今回はその色にも注目していただきたいところ。藤色なんて(笑)、冗談混じりに呼んでいたうっすらと紅味を帯びているかのようなライトグレー。難しそうに見えて、一度着ると病みつきになってしまう不思議な色合いをしたギャバなのです。

では、ディテールを。

小さめのラペルは、


すっと降りてきて、一番上のボタンを一つがけ。このバランスも素敵ですね。柔らかく仕立てられながらも、構築的な肩は現代と昔を行き交うディテールの一つ。


袖にはピンと入るライン。
CLASS好きな方でしたら、懐かしいと思ってしまうこのラインは、イギリス軍のものから採用されたもの。古くはチャーチルの時代からあったそうですが、ジャケットを平置きした状態でも綺麗にたためるように、あらかじめ袖にプレスをいれたのがその始まりだそう。それでミリタリープレスと呼んでいます。実際、たたむ時に便利でもあるディテールですが、普通はないところになにかがあるというような違和感を生み出す効果もありますね。


シングルのジャケットでは久しぶりのサイドベンツ。


袖裏はキュプラのストライプ。


そして、作りの良さ。生地の裁断から、最後のボタン付けまでを一人の仕立て職人さんが行っています。現在はテーラーも分業化が進んでいるので、日本でこの丸縫いができる職人さんもごくごく少なく、貴重な手仕事だと思います。

今日は着てみました。

CLASS Johnson
size2 sold

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