2022年が終わろうとしていますが

ようやくこの公演のことを書きます。



2022年9月18日(日)サラマンカホール主催

佐治敬三賞受賞記念~ぎふ未来音楽展2022 

「三輪眞弘+福島諭 二人展」


(サラマンカホールHPより)

第52回サントリー音楽賞受賞&第20回佐治敬三賞受賞記念

テーマ:三輪眞弘を「みる・きく・よむ」

〜いま、三輪眞弘の音楽を語る~

いま明かされる…あの作曲家の全貌とは

未来を奏でる、未来を語る、コンサート&シンポジウム!日本の音楽界で独自の存在感を示してきた作曲家・三輪眞弘を応援し、ともに「ぎふ未来音楽展」を開催してきたサラマンカホールにとって、2020 年度のサントリー音楽賞(三輪眞弘)と佐治敬三賞(サラマンカホール)のダブル受賞は格別のよろこびでした!

それを記念して「ぎふ未来音楽展2022」は、作曲家・福島諭との師弟「二人展」と、特別ゲストを迎えての記念シンポジウムをダブルでお届けします。未来の音楽を岐阜から考える、全国的にも意義のある企画にどうぞご期待ください。

[演奏]

ヴァイオリン:亀井庸州、 辺見康孝

ヴィオラ:安田貴裕、 迫田圭

チェロ:多井智紀、 川上統

クラリネット:鈴木生子、 櫻田はるか、 芹澤美帆

オーボエ:山口裕加

サクソフォン:濱地潤一

ピアノ:山内敦子

映像送出:森田了

[シンポジウム登壇]

パネリスト:三輪眞弘、福島諭、岡田暁生

モデレーター:浦久俊彦

■プログラム

弦楽四重奏曲 ハ長調「皇帝」、弦楽六重奏曲「369 Harmonia Ⅱ」、虹機械 Koan-001/作曲:三輪眞弘

五管の木管アンサンブルとコンピュータの為の《春、十五葉》(2015)/作曲:福島諭

『日々《変容の対象》8月』/作曲:福島 諭+濱地 潤一(変容の対象)、映像:前田 真二郎(日々“hibi”AUG)


三輪眞弘先生と福島諭さん

敬愛する作曲家おふたりの師弟二人展公演。

この公演で

私は三輪先生と福島さんの作品

2作品を演奏させていただきました🎹


まず、

作曲家 福島諭さんと濱地潤一さん(変容の対象)

映像作家 前田真二郎さん(日々“hibi”AUG)による

『日々《変容の対象》8月』(最新版)を

この作品の作曲家でサクソフォン奏者でもある濱地さんと

作曲家 森田了さん(映像送出)と

共演させていただきました🎹


今回載せる写真は

ほぼ福島さんからいただいた写真です📸

(↓リハーサル中🎶)









(公演本番後)5人で📸



3年前より2度演奏させていただいているプロジェクト

『日々《変容の対象》8月』ですが

このプロジェクトの5人が

それぞれ異なる県に住み離れているため

タイミングを合わせた合宿のような夏の数日間のリハーサルは

とても良き思い出です🍉

丁寧に積み上げてきた信頼関係と

音と映像と思考のやり取りは

作品に反映されたと実感できました。

毎回、作品と深く向き合うことができて

大きな影響を受けています。

この作品に携わることができて本当に幸運です。



また、三輪眞弘先生のピアノソロ作品

『虹機械 Koan-001』を

演奏させていただきました🎹




(公演本番後)

弾き切れたら楽譜に三輪先生のサインをいただくんだ!!!と

しっかり油性マジックを持参しました📸





ちょっと番外編📸🌻


公演前日のホールリハーサル終了後

(ドレスから着替えて)

みんなへろへろだけど

閉館ギリギリまで調整させていただく…

三輪先生も見守ってくださる。






やれることは全部やったから帰ろう帰ろう〜🎶な感じ🌙

こんなに楽しい本番前夜ってすごい🌻



みんな疲れ果てていますが貴重な3人写真です💚

(会館さんに撮っていただく)



ここからはリハーサル中の舞台袖写真📸

濱地さん🎷の後ろでiPad画面をふきふきする山内🎹




楽譜を読む森田さん🎼

この写真がとても好き。

東京音大作曲科出身の彼女は

IAMASを卒業して関東で大活躍中🎶




↑信頼する映像作家の前田先生のもとへ駆け寄る山内🎹

↓福島さんの美しいプログラム💻



↓これは公演より遡り夏の合宿の夜🌙



福島さん、飛さんに

一生懸命何かを伝える山内🎹

(ちなみに飛さんは公演後のお疲れのところ

リハーサル見学に来てくれた。)

この時みんなでたくさん話し合えたことが

大きな答えとなり

それを支えとして本番に向かうことができました。

(撮影は濱地さん🎷)



濱地さんの大切な🎷





そして、サラマンカホールの皆さまに

全面的にバックアップしていただけたからこそ

ホールとピアノと一体化できたと思います🎹✨

↓スタインウェイさん2台から選定させていただき🎹




パイプオルガンの天使4人に左から見守られながら

練習に通わせていただく日々🎹





最高の環境を整えていただき

本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

サラマンカホール支配人の嘉根さんと📸








ここで三輪先生作品

『虹機械 Koan-001』について少し。


三輪先生の作品を弾かせていただくのは2度目でした。

2020年の夏、東京芸大での三輪先生のMax講座後のコンサートにて

弾かせていただいた『虹機械 はじまりのうた』と同様に

アルゴリズムによる作曲技法が用いられているけれど

『虹機械 Koan-001』はまた違う次元の難解さで

私の人生で出会った一番「難しい」作品でした。

果たして私が演奏できるようになるのかさえ

全く自信はなかった。

楽譜の中には見たことのない世界があった。


ミリ単位でしか進まない練習も

2年前の経験を省みながらなんとか考え捉え

三輪先生、前田先生、福島さん、濱地さんに支えていただき

諦めずに楽譜だけを見つめ

そこに確かに在る美しさを

自分の中からひとつの形として創り出すことができたこと。

演奏家としてこれを上回る幸せは無いと思いました。



またこの演奏会には

全国から素晴らしい演奏家たちが集結していました。

一見、実現不可能に思える難解な楽譜をものともせず

それぞれの身体から楽器を通して発し

見事に昇華させていました。

公演の全てが素晴らしかった。

そんな中に居られたこと。

同じ舞台に上がり

ひとつの公演を創り上げられたことは

本当に光栄なことでした。





最後に。

ここからはサラマンカホールからいただいた

公演本番中写真です📸


五管の木管アンサンブルとコンピュータの為の《春、十五葉》(2015)

作曲:福島諭

クラリネット:鈴木生子、 櫻田はるか、 芹澤美帆

オーボエ:山口裕加

サクソフォン:濱地潤一



『日々《変容の対象》8月』

作曲:福島 諭+濱地 潤一(変容の対象)

映像:前田 真二郎(日々“hibi”AUG)

サクソフォン:濱地潤一

ピアノ:山内敦子

映像送出:森田了




弦楽四重奏曲 ハ長調「皇帝」

作曲:三輪眞弘

ヴァイオリン:亀井庸州、 辺見康孝

ヴィオラ:安田貴裕

チェロ:多井智紀



虹機械 Koan-001 

作曲:三輪眞弘

ピアノ:山内敦子




弦楽六重奏曲「369 Harmonia Ⅱ」

作曲:三輪眞弘

ヴァイオリン:亀井庸州、 辺見康孝

ヴィオラ:安田貴裕、 迫田圭

チェロ:多井智紀、 川上統






コンサート後はシンポジウム🎙

私たちも会場で聴かせていただきました。

[シンポジウム登壇]

パネリスト:三輪眞弘、福島諭、岡田暁生

モデレーター:浦久俊彦