先日の音楽番組で復活したブラビ。
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先月、映画祭イベントのお知らせを
地元の市政だよりで見てソッコー申し込み
上映されるってのが中国映画で
それも見たことのない「归来」という
张艺谋監督の映画を大スクリーンで見れるというのだから。
そして当選したので今月頭に行ってきました。
来られてた方の95%は60代以上の方々でした、おそらく。
日本語タイトルは「妻への家路」
主演は
陈道明 と 巩俐
の最強コンビ。
2014年の映画。
二人の娘役の当時新人女優の张慧雯も、
名優二人に負けず程よい存在感を放つんですよ、これが。
そういえばなんか見たことあるな~
と思ってたら、
前に見た映画(中国版セカチュー)に出てました。
文革時代を背景にしたストーリーで
記憶をなくした妻と
妻の記憶を取り戻そうとする夫の
互いの言動がなかなかこうもうまくガチッとせず…
そのまま最終シーンに至るわけですが。
「記憶が戻った!」
とか
「記憶は戻らないままだけど自分のことを思いだしてくれた!」
といったハッピーエンドに終わるよりは
虚しさや
終わり方に府に落ちない感じが残って
これはこれで自分の中ではアリなエンディングでした。
映画上映会のほかに
地元の映画関連業に携わる方々のトークショーもあったんですが、これがまた充実した内容で。
中国映画歴史の解説や
张艺谋監督のその他の作品を紹介してくれました!
『単騎、千里を走る』のクランクアップ時、
エキストラを含め、その場にいた全員が涙したそうです。
『単騎~』は、2004年に撮影されましたが、高倉健が次の映画出演決断に至るには8年かかっている。
それが遺作になった2012年の『あなたへ』。
それぐらい『単騎~』の撮影で心に受けたものが大きかったんだろうと。
こういったエピソードを聞かせてくれました。
『単騎~』の撮影時、
高倉健が休憩時間も椅子に座らず立ったままだったというエピソードは目にしたことはありましたが。
他のエピソードでは
『単騎、千里を走る』以来の縁で
高倉健がその後、张艺谋監督に日本刀を
送ったそうですが、
監督は高倉健の息が宿っているようなその
刀の入った箱を開けずに大事に持っているとも。
調べたらありました。
AERAの記事内容です。
日本刀を渡したのも北京五輪時の2008年なんですね。
私が初めて中国に渡った年と一緒です。
そして张艺谋監督と私、
誕生日が一緒ということを知りました。
これを機に
张艺谋監督の映画をもっと見てみようと思いました。