脳のことを知ろう!
脳はとても大切な器官であると知っていますが、普段脳のことを何か気にかけて生活をしている人はそうそういませんよね。
実は私たちが何気なく行っている行為の中にも、能力を低下させ、アルツハイマーや認知症を引き起こすこともあるそうです。
ということで今回は、そんな脳に良いこと悪いこと8つをご紹介させていただきます。
1.睡眠不足
徹夜明けや、睡眠不足の時に、授業や仕事の内容が頭に入ってこないという経験はありませんか?
カリフォルニア大学バークレー校の研究によると、睡眠不足が、神経細胞を25%減少させ、記憶力の悪化やアルツハイマー病の原因になることがわかりました。
また睡眠不足による脳の損傷は、一生残る可能性があることもわかっています。
徹夜で勉強している人には冷や汗ものの事実ですが、しっかり睡眠を取るだけで、脳力を向上させることもわかっています。
若気の至りである徹夜ですが、若いからこそ避けるべきなのかもしれませんね。
2.妊娠によって脳の構造が変化する
妊娠すると別人になるとよく聞きますがあれは本当かもしれません。
25人の女性を対象に研究した結果、妊娠すると脳の構造が変化し、それが少なくとも2年間持続することがわかっています。
変化する部分は、社会的認知や問題解決等を司る部分で、脳の灰白質が減ることで、子供が必要としているものを理解したり、外部からの危険を察知する能力が向上するなど、女性が母親になるための準備を行っていると考えられています。
3.慢性的なストレスは脳を破壊する
ストレスは体に悪いとよく聞きますが、脳にも悪いことがわかっています。
たまにストレスを感じるくらいでしたら、何の問題もありませんが、慢性的なストレスは、脳細胞を破壊し、記憶力、学習脳力、自制心(暴飲暴食など..)の低下をもたらします。
こうした日々のストレスが、海馬を損傷させてうつ病を発症する原因になることもあるので、たまには、リラックスできる時間を作ることも大切です。
4.読書は脳に良い
読書は、脳の集中力や認識力を司る部位の血流を良くし、脳の認識脳力を強化することが証明されています。
注目すべきは、この現象は、テレビを見ている時やゲームをしている時には起こらないということです。
本を読むことは、脳に良さそうなイメージがありますが、本当に脳に良いことだったんですね。
5.愛と憎しみには多くの共通点がある
イギリスの科学者によって、愛と憎しみが脳の同じような部位(腹側被蓋野)を活性化させることがわかっています。
まさに表裏一体の感情ともいえる、愛と憎しみですが、憎しみとは違い、愛は、判断力や論理的思考を司る部位の活動を著しく低下させることがわかっています。
なるほど、これで多くのことに説明がつきますね。
6.脳は脱水症状に敏感
人間の脳の80%近くは水分でできています。
したがって、わずかに(約2%)水分が失われただけでも、集中力と警戒力が弱まり、短期記憶力の悪化や、その他の認識能力の低下につながります。
小まめに水を取ることは、体だけではなく脳にも良いことなのです。
7.糖の摂りすぎは学習能力を低下させる
「脳の働きを良くしたいから、甘いものを食べる」という人もいますが、糖の摂りずぎは、シナプスを抑制し、学習能力や記憶力、集中力を低下させることがわかっています。
逆に、脂肪分の多い魚やナッツ、魚油等のオメガ3脂肪酸を含んだ食品には、糖の摂りすぎで生じた不調を取り除く効果があります。
スタバで、勉強する際には、是非なんとかフラペチーノと一緒に、小魚も一緒に食べてみてはいかがでしょうか?
8.絵を描くことで脳の働きが改善する
ある研究により、絵を描くことや、企画、アイデアを練るなど、何らかの創作活動を行うことは、脳の老化速度を遅らせて能力をアップさせることがわかっています。
研究者チームは、62歳から70歳の被験者を集め、被験者の半数には歴史の授業を、残りの半数には、絵画の授業を受けさせたところ、絵画の授業を受けたグループは、歴史のグループよりも脳が活性化して、能力がアップしました。
出典(画像):フェルミ研究所さん