10月20日は、豊崎愛生さんのコンサートツアー初日、東京国際フォーラムに行ってきました。ツアーは5会場7公演、ということになってますが、後のことは考えずに遠慮なく書く予定ですので、気をつける人は気をつけてください。
この日は朝から雨が降ってました。私は11時半過ぎに有楽町駅に到着し、歩いてフォーラムのガラス棟に入り、
Dsc_0016
地下を通ってホールAに移動したのですが、
グッズ待機列が物凄く長い!
建物の外まで伸びてて、雨風の中で待ってるとか、本当に大丈夫でしたか?物販開始が13時の予定だったのが12時半に繰り上がったのはいい対応だと思いますが、もっと早くなっていればよりよかったのかなと。
私は事前物販で必要分を入手したので、特に並ばなくてもよかったのでスルーしました。風邪気味の私がこんな天気の中で並んでたら、本当に危険です。そんなわけで、終始建物の中にいました。

17時半ぐらいに入場しました。今回の席は、
1階33列78番
1aki20132
フォーラムには基本的に嫌われているのでw、まあこの辺ならいいんじゃないんですかね。
ステージ上のセットは、前回のツアーは森でしたけど、今回はヨーロッパの街並みで、letter writerのMVのような感じです。レンガの壁や街灯があって、どちらかというと東欧っぽいでしょうか。ステージ右には昔風の筒状のポストがあり、中央にはテーブルと椅子、そしてぬいぐるみが置いてあります。客席は、前回のライブと同じように、座ってスタートします。
開演予定時刻の18時を5分ぐらい過ぎて会場が暗転し、愛生さんが1人で登場。リボンのような花のような髪飾りをつけて、髪形はふわっとした感じ。膝丈の白いワンピースにはカラフルなモチーフがあり、ファー素材のマフラーや茶色のブーツと合わせてコーディネートが可愛らしいです。
愛「こんばんは~、豊崎愛生で~す。雨の中お越しくださり、ありがとうございます」
ゆるっと始まるのですね。
客席は、愛生さんのイメージカラーである、緑のペンライトが多く振られます。
愛生さんが1人ずつバンドメンバーを呼び込みます。
ベース:二家本亮介
前回の愛生さんのツアーでもベースを担当してましたね。「さすらいの迷える仔猫」のベースを担当しています。
ドラム:田中栄二
こちらは初めての人です。「ただいま、おかえり」のドラム担当。
キーボード:籠島裕昌
籠島さんといえば青、というのが寿美菜子さんのツアーから定着しているようで、青のペンライトが多く振られます。
愛「スフィアと一緒ですね」
ギター・バンマス:平井武士
赤ペンライトとたけしコールは鉄板です。大人気ですね。
愛「ツアーの1曲目、何にするか胃が痛くなるくらい悩んだんですよ。あ、私は健康ですよw。
この曲からスタートです」
1. CHEEKY
個人的に、少し意外なスタートでした。
安藤裕子さんの楽曲で、チェンバロっぽいピアノの曲というイメージだったのですが、ライブではドラムの音がかなり強く感じました。
2. See You Tomorrow
2ndアルバムの1曲目なので、私はこの曲が最初だと思ってました。
愛生さんが頭の上で手拍子をするような動きをすると、客席は立ち上がって同じように手拍子をします。
愛生さんのライブで、立ち上がって楽しむことになるとは予想外でした。

お茶を飲む愛生さん。
愛「前回に引き続き、Charaさんおすすめのハーブティーです」
どんな味なのか気になります。
愛「東京公演ということで、
東京に因んだ小話をして笑いを取れとプロデューサーさんに言われましたw」
なかなかの無茶振りに客席も少し笑います。
愛「ということを言って笑いを取りました♪」
上手い!
愛「喜怒哀楽の感情の中で、人を笑わせるのが一番難しいですよね」
愛「有楽町は、私が始めて出演したラジオ番組が、有楽町のスタジオでした」
聞いたよ、という人がいてびっくりです。気合が入ったファンですね。
今は、2つ隣の駅の浜松町でおかえりらじおをやってますね。
愛「東京ですが、有楽町から銀座が近くて、ぶらぶらと歩いてます。銀ブラです。東京っぽいでしょう~?」
と後ろを振り返ってバンドさんに同意を求めるも、籠島さんは「う~ん」と首を捻ってますがw。
愛「私、東京タワーが好きなんです。スカイツリーはまだ上ったことがないですけどね。みんな、帰りに東京タワー見えるかな?
雨の東京タワーっていいよね♪
私は事務所に入ってからは、大阪に住んで、始発の新幹線で東京に来てレッスンを受けて、最終の新幹線で大阪に帰るという生活をしてました。当時のダンスの先生がめちゃめちゃ厳しくて、そのおかげで今のスフィアがあると思うんだけど、終わった後は半泣きで帰りました。その時も雨で、私の心の中も雨で、滲んだ東京タワーが綺麗でした。アルバムのジャケットでも水彩を使っていただいてますが、そんな美しさでした」
楕円形のスクリーンがステージ中央後方に下りてきて、
愛「次は、ドライブに出かけたくなるような曲です」
3. さすらいの迷える仔猫
ピアノとエレキギターの軽快な音色が楽しいです。映像では、猫視点の風景がアニメーションになってました。映像の最後に登場する、黄緑のワンピースの女性は愛生さんのイメージでしょうかね。
4. LiLi A LiLi
Charaさんの楽曲で、渦を巻いているような独特の世界観があります。映像もぐるぐるな感じでした。歌詞が一部セリフになっているのが興味深いです。
5. シロツメクサ
愛「忘れてはいけない、大切な思いを込めて歌います。
長年お世話になったスタッフさんが今日で辞めてしまうので、その思いも込めて歌いたいと思います」
愛生さんのやさしさを感じました。
ハーモニカの音は、CDで流しているかと思いますが、泣ける音色とメロディですよね。しっとり感が素敵な曲です。原曲でも籠島さんがピアノを弾いてます。映像には四葉のクローバーのアニメーションが映し出されます。

曲が終わるとスクリーンが上昇。
愛「今日は東京ということで、東京ならではのことをやりたいと思います。
私のライブに初めて来た人~?」
何人かいるようです。
愛「ありがとうございます。
私の声はこんな感じですよ~、と名刺代わりになる曲を1stアルバムの時に作っていただきました」
ピン♪
籠島さんの、音の落し物w
愛「私の話が長いのかな?
それとも、早く弾きたいのかな??」
籠島さんにゆっくりと詰め寄る愛生さん。もしかして、おこ?w
ピコン♪
愛「コイン拾った♪」←さすがはゲーマーw
籠島さんのツイッターによると、鍵盤の上のホコリを取り除こうとして、距離感を間違えてしまったとのこと。そして、コインの音は本当にマリオがコインを拾う音なんだそうです。
偶然とはいえ、音のタイミングが神懸かってましたね。
6. Hello Allo
1stアルバムの最初に収録された曲です。癒し系でふんわりした声が素敵ですね。
7. FANTASY
愛「次の曲は、子供の頃のような、キラキラした感じを思い出していただけたらと思います」
と言ってたので、立ち上がっていた人がけっこういました。おそらく、「ソラソラ☆あおぞら」と勘違いしたのでしょうねw。
谷山浩子さんの曲で、キラキラと輝くような綺麗な曲です。キーボードの音の輝きが個人的に好きです。

再びスクリーンが下りてきます。
愛「セットは外国の街並みをイメージして作っていただきました」
ゆっくりと右端へ移動しながら、
愛「ポストもあるし、」
客「お~!」
特に何かが出てくるわけではなかったようでw、そのまま中央へと移動。
愛「くまもいるし、」
ぬいぐるみ、くまだったんですね。
愛「名前をつけようかと思うんですが…」
愛生さんは衣装のマフラーを外そうとしているのですが、イヤモニかマイクのコードが絡まってしまってなかなか外れない。ようやく外れると拍手が。
愛「大きい子の名前はマフラーにしよう!」
マフラーくんにマフラーをかけてあげる愛生さん。ぬいぐるみの影に、もう1個ぬいぐるみがあったようです。その子が被ってた、ベレー帽のような赤い帽子を愛生さんが被りました。
愛「こっちの子はボウシで」
くまのぬいぐるみは、マフラー、ボウシと命名されましたw。
愛「これからイラストを描こうと思いますが、新しい試みがあります」
ビデオカメラを持ったスタッフさんが愛生さんに近づいていきます。そして、カメラの映像がスクリーンに映し出されました。愛生さんが大きい!カメラに向かって手を振ってます。
愛生さんが描いているところをじっくり見ることができますね。
愛生さんはカメラにマイクを向けつつ、
愛「ヤッホー!」
客「ヤッホー!」
愛「新しい遊びを覚えた☆」
フリーダムさが発揮されてますね。
愛「今日は東京公演ということで、会場限定カラーの赤で描こうと思います。ここのコーナーはゆっくり時間を使って大丈夫と言われてますので。あ、これ(帽子)、手塚治虫さんリスペクトです」
ベレー帽といえば、ですね。
スケッチブックを見開きにして縦長に使い、大きなよだれむしを描き始めました。2ページ分を使って1枚のイラストを描くとは思ってなくて、斬新でした。さすが、描き慣れてますね。あれ、しっぽがないけど、まあいいかw。
愛「私の母が保育士をやってて、普通の子はお昼寝のふとんを1週間に1回洗濯するんだけど、その子はよだれがすごいから3日に1回洗濯に持ち帰らないといけないということを愚痴ってましたw。その子には
『小さい子にはよだれむしというのがついていて、よだれむしがたくさんよだれを垂らしているからなんだよ』
と説明してあげると、
『そんな虫なんていねーじゃん。どこにいるんだよ!』
って言われて、絵を描いてあげたのがもとになっています」
可愛げのないガキですねw、というのはおいといて。よだは愛生さんのお母さん譲りなわけなのですね。
愛「(よだれむしの口の周りっぽい部分を指して)これ知ってる?」
客「もげもげ!」
愛「10分の1ぐらいの人が知っててうれしいです。バンドさんや、スタッフさんや、プロデューサーさんに聞いても、みんな口って言うんですよ。愛生ファンはもげもげで統一しましょう。
(左上にスフィアザラシを描きながら)アザラシのこの辺、
(右下に猫の顔を描きながら)猫のこの辺、
(中央下に熊の顔を描きながら)熊のこの辺もそうです。
最近知ったのですが、もげもげという言葉は公用語ではないそうです」
そりゃそうだw。確か、愛生さんと森永理科さんの間で通じる言葉だったような。
愛「Wikiで調べたら、ひげぶくろ、と言うんだそうです。
でも、よだにひげはないので、もげもげで」
愛生さんはよだの頭に、何か建物を書き加えます。
愛「わかりますか?東京タワーです。今回のイラストは85点ですね。
あ、しっぽ忘れてた」
気付いてくれてよかったです。
サインと日付を入れてイラストが完成です!これ、ポストカードにして欲しいです。
愛「次は神奈川だけど、何描こうか?
マリンタワー、いいね!」
客席からのリクエストに反応する愛生さん。
愛「私、タワーめっちゃ好きなんですよ。京都、は今回は行きませんが、京都タワーいいですよね!」
京都タワーといえば、アニメけいおん2期の修学旅行を思い出します。

再びスクリーンが下りてきます。
8. パタパ
愛「たむらぱんさんに作っていただいた、哲学的な曲です」
半濁音の響きがかわいらしいですよね。映像には足跡が出てきまして、歌詞に歩くというのがあるからでしょうかね。
9. フリップフロップ
愛生さんには珍しいエレクトロポップです。電子音なのにあたたかみがあるのが愛生さんらしいです。スクリーンには宇宙をイメージした映像でした。曲の終盤には、
平井武士さんの幸せGuitar炸裂!
レコーディングの時に、「平井さんが今持ってる最高に幸せでポップでテクノでロマンチックでみんながキュン死にするような感じをギターで表現してください!」という趣旨で愛生さんがオーダーしたそうで、間奏のメロディは平井さんの作曲だそうです。
10. リンゴのせい
演奏が止まらずにイントロへ。リンゴというだけあって、赤のペンライトも多く振られてました。映像では、リンゴがコロコロ転がって冒険してます。
同じロックでも平沢唯とは真逆な、ゆるふわなロックなのが愛生さんらしいです。
愛「そうか、リンゴのせいだからみんな赤を振ってたんだね。
リンゴジュースだね」
普通、リンゴジュースは皮を入れないので、透明に近い色だと思うんだけど…まあいいかw。

愛「次の曲ですが、
みんな、立ってもいいんだよ!」
そう言われたら客席全員が立ちますよね。
愛「東京のみんなといっしょに、ここでしか作れない音を奏でられたらと思います」
11. music
1stアルバムの後にリリースされたシングルで、1stアルバムの楽曲制作に関わったメンバーが大集合して作られた曲です。映像の手拍子に合わせて、客席も手拍子します。愛生さんの曲の、こういったアナログ感がいいですよね。
12. 春風 SHUN PU
1stアルバムのシングル曲も歌ってくれるのがうれしいです。
桜咲く時期のイメージもあってか、ピンクのペンライトを振る人もいました。原曲はバイオリンの音が効いているのですが、バンドの編成にバイオリンはいないので、ピアノ音が強めのアレンジになってます。籠島さんのしっとりピアノが素敵です。また、数を数える歌詞の所で、指で数字を表しながら歌っているのもいいですね。
曲の中盤に、ステージ上空から桜の花びらが舞い降ります。外国の街並みに桜、というのはおいといて、美しい風景でした。
前回のツアーのアンコールの時のように、客席と一緒に歌います。

君と笑うこの春の日に
咲いた咲いた桜の花が
ひとつふたつみっつよっつと
幸せ数えて花が舞う

ツアーを思い出しますね。
13. オリオンとスパンコール
愛「次で最後の曲になりました」
ロックっぽい盛り上がりの曲は、この曲しかないかなと思ってました。
歌詞の中に、
楽・手・歌・友・愛・哀・音・月・自・生
というのがあって、
ジョイ ハンド ソング フレンド ラブ クライ ロック ムーン マイ ライフ
と読みます。なかなか洒落てますね。映像では星の中に漢字があり、外に読み方が書いてありまして、客席全員で歌えるようになっています。また、星と線で星座を構成するような感じで歌詞が表示される部分もあるので、曲とリンクした映像なのがいいですね。
曲中に再びバンドメンバーの紹介
愛「今日、一緒に素敵な演奏をしてくれたバンドメンバーを、改めて紹介したいと思います」
ベース:二家本亮介
スクリーンに
Ryousuke
Nikamoto
ローマ字の名前が、星と線で星座のような感じで表示されます。二家本さんはベースソロを披露するのですが、
愛「ギャラクシーですね!」
そういう曲があるのですか。愛生さんは音楽に対する造詣が深いですね。
ドラム:田中栄二
キーボード:籠島裕昌
ギター・バンマス:平井武士
それぞれソロパートを披露します。
愛「まだまだ続くよ」
愛生さんが引っ張ります。その間もドラムの田中さんは黙々とバスドラムを刻んでいるわけで、
愛「このまま何もしゃべらないと栄二さんが大変なことになってしまうのでw、
みんなで一緒に歌いたいと思います」
ということで、
楽・手・歌・友・愛・哀・音・月・自・生
の所のフレーズを2回歌って、本編終了となりました。

アンコールは、愛生さんは会場限定カラーの赤いよだのTシャツ、バンドさんは白いツアーグッズのTシャツを着て登場。
14. true blue
全体的に暗い中、愛生さんの歌声と平井さんの金属音なギター、そしてチェロの音色が支配しています。チェロはCDと同じ音でしょうかね。客席もペンライトを振らずに聴き入ってます。
愛「アンコールありがとうございます。
今日は、他にもたくさんイベントがあるのに、ここに来てくれてありがとうございます」
少しだけ泣きそうな声で話してました。スフィアの他の3人は、パシフィコ横浜でイベントやってますからね。
愛「おっ、桜の花びらがお茶の中に入ってる!」
春風の時のですね。なかなかの奇跡的な確率かもです。
愛「ここでお知らせ~。
なんと、追加公演が決定しました!
徳島でツアーが終わってしまうのが寂しいと思っていたのですが、またコンサートを行うことができてうれしいです。
1月5日、場所はパシフィコ横浜です。今、3人がいる所ですね」
まさか、今日のA&Gオールスターに参加できなかった分をやろうということなのか?w
愛「私の名前は、たくさんの人に愛されて生きていけますようにと両親がつけてくれました。前回のアルバムや今回のアルバムにもloveという言葉が入っていて、私の中でのキーワードになっているように思います。そんなloveが入った、私の始まりの曲を歌いたいと思います」
15. love your life
「See You Tomorrow」と同じく、Rie fuさんの楽曲です。ふんわりとしたあたたかい雰囲気は、この頃からずっと変わってないですね。うれしいです。
リリースした日がちょうど10月28日で愛生さんの誕生日だったんですよね。
2コーラス目に入ると、愛生さんはステージからゆっくりと移動し、
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フォーラムホールAの特徴である、左右に張り出した部分にまで来てくれました。ちょうど、車椅子スペースの隣付近までですね。右側に来てくれた時は、肉眼でも表情がはっきり見えたのでうれしかったです。
16. letter writer
愛「次で本当に最後の曲となりました」
曲名を聴いた瞬間から、客席が立ち始めます。
UNIZON SQUARE GARDENの田淵さんの楽曲で、2ndアルバムのリード曲です。アコースティックギター、エレキギター、そしてバンジョーの絡み合いが素敵なのですが、ステージ上にギターは平井さん1人しかいないので、CDの音に合わせている部分もあるかと思います。
曲の終盤でラララの部分をみんなで歌って欲しい、と話していまして、
♪明日また君に会えますように
に続いてラララの大合唱が起こりました。CDでは2回、そのような箇所があるのですが、ライブではバンドさんの音を下げて客席の歌声だけが聞こえるように配慮された部分もありつつ、6回ぐらい歌ったでしょうかね。ステージと客席の一体感を味わうことができて、素敵な空間でした。
最後には全員で1回跳んで締め。
バンドさんをステージ中央に集めて、
愛「ありがとうございました~」
で終了となりました。
愛生さんらしい、癒しのほんわりとした雰囲気はそのままで、時折フリーダムさも発揮しつつ、立ち上がって盛り上がれる曲もあって、素敵であり充実したコンサートだったと思います。次は神奈川県民ホールで、愛生さんの誕生日直前なので、何かあるのではと期待しています。