タイ戦から中1日で迎えた韓国戦は、ワールドカップの決勝を戦ったメンバーに戻して、気持ちよく勝って欲しかったんですけどなかなかうまくいかなくて。
前半の入りはパスがつながるだけでなく、相手ディフェンスにクリアされたボールも日本が拾っていたので、かなり押し込んでいる印象がありました。そんな中でのコーナーキックから阪口選手が頭で合わせて先制。宮間選手のボールの質もよかったですが、阪口選手がうまくマークを外してフリーで跳べた感じがしました。
本当はこのままボールを支配する時間が続いたので、もう1点欲しかったです。そんな中、得点を取れないでいると、芝に足を取られる不運はあったもののパスミスからカウンターをくらって失点します。カウンターへの日本の対応は悪くはなかったですが、相手選手のシュートがファーサイドを狙っていて上手かったです。
同点に追いついた勢いで韓国ペースの時間が続くのですが、前半終了間際に澤選手が左サイドを突破し、川澄選手がゴール前で受けてターンし、キックフェイントにディフェンスが完全につられたところを右に流して大野選手がゴール。とてもいい時間帯での得点でした。
後半は終始韓国ペース。前線からプレッシャーをかけてパスカットしてつなぐという、日本がやりたかったことを相手にやられてしまいます。日本の選手が慌てて蹴っているような感じもあるのですが、日本のディフェンスのクリアボールが出てくる場所があらかじめわかっているかのようにことごとく拾われて、なかなかうまくいかない感じがしました。そこでフィジカルを活かして起点が作れる永里選手を投入。所々でらしさは見られますが、全体的にはまだ押し込まれている感じが続きます。
それでも後半39分になると、チーム全体で時間を使い切る戦い方にシフトできるのが強いです。相手のコーナー付近でボールをキープし、場合によってはスローインやコーナーキックを取ってさらに時間を使う。ボールを取られたとしても日本のゴールからは遠いので、ディフェンスの体勢を整えられる。後半ロスタイムも凌いで何とか2-1で勝利しました。
公式戦、特に予選で重要なのは結果で、1点差でも勝利して勝ち点3を取れたことは素晴らしい結果です。これで2連勝は日本だけになって、頭一つ抜けた感じでしょうか。次は5日のオーストラリア戦で、直前の試合に大勝して勢いはあるかと思いますが、ここも勝つことができればオリンピックはほぼ決まりでしょう。苦しい戦いは続きますが、次がある意味正念場ですので、頑張って欲しいです。