なでしこジャパンのロンドンオリンピック最終予選が中国で始まりました。
6ヶ国総当りで対戦し、出場枠は2という激戦です。ポイントは何と言っても過密日程ですね。

1日:タイ戦
3日:韓国戦
5日:オーストラリア戦
8日:北朝鮮戦
11日:中国戦

普通こんなきつきつな日程は組まないと思うのですが。最初の3試合は中1日とかありえないんですけど。一応全チームが同じ条件なのでそれで頑張るしかないわけですが。スタメン11人だけでどうにかなるとはとても思えないので、選手を入れ替えながらやりくりしていく必要があるわけです。

今日のタイ戦は、岩清水選手がワールドカップ決勝戦で退場したために出場できないのも含めて、決勝のスタメンから7人入れ替えて臨みました。特に、中盤は4人とも入れ替わっています。若手選手を伸ばすには試合で使うのが一番で、さらにそれが公式戦だとなお効果的ではあるのですが、前半のパス回しの様子は一言で言うと

重い

に尽きます。パスのスピードやテンポが遅いのと、逆サイドにフリーな選手がけっこういるのにそこにパスが出なかったりで、見ていてすっきりしない感じがありました。
やむをえずという感じで後半頭から宮間選手を投入。たった1人入っただけでパス回しが円滑になるだけでなく、フォワードの選手にもボールが入るようになるのは凄いです。相手陣内で奪ったボールをテンポよく繋いで、最後はディフェンスの裏に抜けた川澄選手が流し込んで1点目。コーナーキックから2点目。右サイドを完全に突破してオウンゴール誘発で3点目。

予選で重要なのは内容よりも結果で、初戦3-0勝利というのは理想的ではあります。余計なイエローカードをもらわなかったのも良い結果です。とはいえ、先発のスタメン、特に中盤の若手選手で得点機を作って欲しかったというのはあります。阪口選手、澤選手、宮間選手、大野選手が全員とも万全の状態で全試合出ることはまず不可能ですので、戦力の底上げのためにも必要なことだったと想います。
次は3日の韓国戦、山場はまだまだ続きます。
明日2日は男子フル代表のワールドカップ3次予選の北朝鮮戦です。今の所は予定通りに開催の予定ですので、しっかり勝って弾みをつけてほしいですね。